6月に税務署がソワソワするのは、7月に転勤があるからです。
税務署の1年間は独特です。
年度開始は7月1日で、6月30日が年度末になります。
税務署では、1年間サイクルを事務年度といいます。
(おそらく確定申告が3月なのが関係してます)
7月が事務年度開始なのですが、税務署の人事異動は7月10日です。
7月3日に事前通知があるので、1週間以内に職場の荷物をまとめて転勤準備をします。
7月3日までは税務署長など、トップしか情報を知りません。
なので、課長クラス(統括官)も7月3日まではドキドキしています。
正直、人事異動は税務職員以外の方には、影響はありません。
ちょっとした小話として、続きをご覧ください。
1:税務署の転勤は1度で3割の職員が異動する
税務署の転勤は、1度で3割の職員が異動します。
なので、同じ部署・同じメンバーで2年連続で、仕事をすることはほとんどありません。
私は、税務署に12年務めてました。
しかし、2年連続で同じメンバーで仕事をしたのは1回きりです。
それだけ、人の異動が激しいのが税務署の特徴です。
仲が良い職員同士だと転勤は悲しいですが、仲が悪い職員同士だと1年で異動してくれるのは嬉しいものです。
ただ、そんな時に限って、二人とも転勤はしないのですが。。
2:税務署の転勤は1~4年ごとに行われる
税務署の転勤は1~4年ごとに行われます。
極端な話、毎年転勤する人もいます。
家庭の事情は考慮してくれますが、全員が考慮されるわけではありません。
優先されるのは、小さい子どものいる職員と介護をする職員です。
そうなると、必然的に独身者が遠い税務署への転勤が多くなります。
独身者は、転居を伴う異動も珍しくはありません。
転勤の例外は、税務署ではなく国税局勤務になることです。
国税局勤務は、一般の税務署に採用される職員が働く場所です。
国税局職員は、優秀な人が働く場所です。
人事も、国税局勤務を長くさせようと配慮します。
そうなると、人事異動で税務署に異動させず、国税局内の部署異動をします。
その結果、同じ国税局で継続して働くことになります。
(東京国税局は東京の築地にあります)
マルサで有名な査察に配属される職員は、なんだかんだで10年国税局勤務したりします。
3:税務署を中途退職する人は大体6月で辞める
税務署を中途退職する人は、大体6月で辞めます。
理由は二つあります。
一つ目は、事務年度末が6月なので節目として退職しやすいタイミングだからです。
事務年度途中に税務署の職員が退職しても、職員の補充はしません。
職員自身もそれをわかっていますので、区切りのタイミングでないと辞めにくい雰囲気があります。
二つ目の理由は、6月末のボーナスです。
中途退職するなら、転職資金としてボーナスは大事なお金です。
私も6月末を狙って退職しました。
ただ、有休消化したかったので、実際の退職は7月末でしたが(笑)
4:税務署に相談に行くのは7月上旬だけは避けるべき
税務署に相談に行くのは7月上旬だけは、避けてください。
税務署の転勤は7月10日です。
内示があるのが7月3日なので、異動期間も含めるとかなりバタバタしています。
また、人事異動の扱いでショックを受けている職員は、仕事に手がつきません。
相談者からすると関係ない事情ですが、異動時期は意図的に相談対応を縮小する場合があります。
もちろん、表向きは普通に相談対応をしますが、7月上旬に税務署へ行くと、相談の待ち時間が長くなる可能性があります。
5:税務署職員と結婚する人以外は人事異動は関係ない話
税務署職員と結婚する人以外は、人事異動なんて関係ない話です。
7月上旬は相談控えた方がいいと話しましたが、相談拒否されることはありません。
(個別相談は事前予約が必要です)
税務署職員自身は、6月末から気が気ではありません。
東京国税局採用者なら、千葉県から山梨県に職場が変わることがあります。
結婚している人が転居を伴う転勤をすることは少ないです。
しかし、結婚していない職員は、転居を伴う転勤もあります。
税務署職員と付き合う場合には、注意してください。
もし、税務署職員と結婚したい場合には、短期アルバイトとして潜入するのが狙い目です。
職員とアルバイトさんで結婚したケースは、多々ありますので!
ご参考になれば幸いです!