SNSを眺めてみれば、転職や起業を進める派と、今の職場で働き続ける派がいつも対立しています。
私自身は公務員を退職し、現在はライターと少しのブログ収益で生活していますが、個人的に安易に転職することはオススメできません。
ただ現在置かれている場所に満足できていないなら、転職や起業することも視野に入れましょう。
もちろん職を変えることによるリスクも承知の上で。
1:人生に満足できる合格ラインは人によって違う
人によって生きるための目標や目的は違います。
テストで100満点を取りたい人は、出題範囲をすべても勉強しなければいけませんし、80点を目標とするなら勉強方法も変わります。
⑴ いまの職場で一定以上の満足感を英ているのに辞める必要はあるのか?
働いている職場を退職しようか考えている人は、今の職場に点数をつけてください。
同じ職場で働いている人でも、60点だったり80点だったりと点数は違います。
職場環境に点数をつけましたら、今度は自分の人生で満足できる点数(合格ライン)は何点なのか考えましょう。
合格ラインが70点で、いまの職場環境が80点なら合格ラインを超えているので、辞める必要はないかもしれません。
一方で、90点以上じゃないと満足できない人は、今の職場で働いても満足感を得られていませんので、転職や起業をしないと人生の合格ラインを超えるのは難しいでしょう。
職場環境の変化は、自分の力だけで変えることはできませんので、人生の合格ラインを超えたいのなら、自分で働く環境を変える行動をする必要があります。
⑵ 転職や起業することで合格ラインを下回るリスクもある
現在の環境で合格ラインを超えていても、さらに上を目指したい気持ちも理解できます。
しかし転職や起業すれば、人生が必ず好転するほどおいしい話は存在しません。
2020年の日本ですら、就職から定年退職まで一つの職場で働き続けることが正規ルートと考えられています。
正規ルートを外れてもやり直す機会はありますが、正規ルートで受けられる恩恵は享受できなくなるデメリットも理解しないと、後悔する可能性があります。
⑶ 合格ラインを超えない現状なら環境を変えるしかない
自分が満足感を得られる合格ラインを超えている場合、転職して合格ラインを割るリスクを考えれば、そのまま働き続ける選択肢も十分あります。
インフルエンサーは基本的に自分の力で行動できる人で、大部分の人が自営業や会社の代表です。
自分の力で生きていくのは充実する部分も多いですが、自営業は確定申告や営業活動など、自分でやらなければいけない作業も多いです。
会社員なら確定申告は基本的に不要ですし、部署の仕事に集中できます。
ですので現在の仕事に一定の満足感を得ているのであれば、煽ってくる人を無視し、現状維持で働き続けても問題ありません。
2:今の仕事を辞めたいと思ったときに考えるべきこと
今の職場に満足感が無い場合、仕事を辞めたいと思うでしょう。
ただ闇雲に退職するのはリスクが高いので、辞めるとしても計画を立てて進みましょう。
今の職場で働き続けて満足することはないか
退職する前に必ず考えなければいけないのが、「今の職場で働き続けても自分の満足感は満たされないのか?」との疑問に対する自分なりの答えです。
基本的に1度会社を退職すれば、再び戻ることは困難です。
特に公務員は、一定の年齢を超えれば元の職場に戻ることは不可能になります。
退職して後悔する人の多くは、現在の職場しか考えておらず、将来における職場のイメージを持っていません。
社長が替われば職場の雰囲気も変わるかもしれませんし、景気の変動で会社の方向性が一変する可能性もあります。
公務員であっても、内閣が変更することによって変化が訪れる可能性もゼロではありません。
実際、安倍総理から菅総理に変わったタイミングで、書面から電子決裁への移行が加速的に進んでいます。
将来を予測するのは難しいですが、自分で考えられる範囲内で予測をしておかないと、退職後に後悔するかもしれません。
⑴ 今よりも環境が悪化するしたとしても納得できるか
正社員の人生の満足度が仮に40~80点とするなら、自営業は0~100点くらい幅広いです。
自営業は自分の頑張りにより、人生の満足度を最大限まで引き上げることができる働き方です。
しかし働くことにあまり意欲的じゃない人は競争に負け、正社員時代よりも収入が減少し、人生の満足度が下がることも十分に考えられます。
現在の職場で合格ラインを超える満足度があるなら、わざわざ合格ラインを下回る可能性のある転職・起業を行うリスクを選ぶ必要性は低いでしょう。
逆に現在働いている会社に居続けても、人生の満足度が合格ラインを超えない人は、満足度が下がるリスクを背負っても転職・起業する価値はあります。
⑵ 積極的に退職する理由が存在するのか
仕事を辞めたい人は、今ある嫌なことから逃れたい気持ちが強いですが、これは消極的な理由です。
消極的な理由で転職しても、新しい職場で満足感は得られる可能性は低いで、結局不満を抱く結果になります。
今の職場に不満は無くても、新しい職場にもっと魅力的な仕事があるから転職する人は、ポジティブな理由による退職なので、職を変えたことで人生の満足度が上がる可能性は十分あります。
3:私が転職する前に自分がやった3つ作業
私が税務署を退職し、ブログ・ライターとなる前にやったことは3つあります。
もちろん3つ以外にも色々試行錯誤しましたが、この3点についてはやって良かったと思っています。
⑴ 職場の満足・不満点をひたすら書き出す
いまの職場に不満を抱えていても、具体的にどんな不満がどのくらい存在しているかはしっかり把握している人は少ないです。
私自身もそうでしたが、普段から思い浮かぶ不満は上っ面だけであり、根本的な原因はしっかりと向き合わないと現れてくれません。
私が実際に行った満足・不満点を書き出す方法はシンプルで、職場のメリット・デメリットを100個書くことでした。
書き始めると分かりますが、100個見つけるのは難しい一方で、考えていると「そういえばこんな部分もイライラしたな」なんて思い出すこともあります。
本気で仕事に不満を抱えていれば100個くらい割とすぐに書き出せます。事実私は簡単に書き出しましたので。
逆にメリット100個を書くのは大変でしたが、メリットもしっかりと100個絞り出してください。
退職した後にメリットを思い出しても遅いですので、出し尽くしたと言い切れるくらいしっかりと表面上にメリット・デメリットを浮き出しましょう。
⑵ 自分の適性を見極める
自分自身を見つめ直すことが多い人は、仕事の適性についてある程度自覚できていると思います。
しかし診断を行い、客観的に提示された結果を把握すると、自分の認識と客観的な認識が一致しているか確認できます。
また仕事面の適性を知りたい人は、『MIIDAS(ミイダス)がオススメです。
ミイダスは転職求人アプリですが、自分の学歴や資格・経歴を加味して適性のある転職先を見出してくれます。
また適性検査があるので、自分の職務適性を知れるのもポイント。
下記の画像は私の実際の適性で、秀でて適性のある職務はありませんでした。
しかし秀でた職務適性がないことを知ることも大事です。
全員が特別な能力を持っているわけでありませんので、現実を受け入れ、自分が持っている武器で新たな道を探すことが重要です。
⑶ 実際に転職活動を少しでもやる
無料で利用できるとしても、転職サイトやミイダスのようなアプリを登録するのは少し勇気がいるかもしれません。
しかし転職サイトに登録できるくらい一歩踏み切らないと、本当に転職や起業することはなく、いつまでも転職するかどうか悩む日々を過ごすことに。
大切なのは自分で考え、そして行動すること。
転職サイトに登録しても、実際に転職するかは別の話です。
私もミイダスに登録しましたが、ミイダスを利用して転職はしておりません。
ですが今の職場の不満だけを言って、実際に行動しないのは言動と行動の矛盾であり、それ自体がストレスになります。
本当に自分を変えたいなら、この画面を閉じ、転職サイトを開いてください。
それくらい「やろうと思う」と「実際にやった」は、大きな差があります。
4:転職・退職したからといって人生が好転するわけではない
私は幸いなことに、退職後1年半程度で生活できる収入を稼げるようになり、執筆時点でも普通の生活はできています。
しかし単純な収入面で考えるなら、税務署時代よりも収入は下がっています。
収入を増やすために転職・起業したのなら、現時点の私は失敗です。
しかし私は、収入増加のために仕事を辞めたわけではありませんし、収入面以外のメリットを踏まえれば、今の生活に一定の満足感を得ています。
そして何より、公務員を辞めたことは一切後悔していません。
自分がどんな状況になったとしても、退職したことを後悔しないくらい、自分の人生をもう一度しっかり見つめ直しましょう。
転職しても環境が好転するとは限りませんが、失敗しても失敗を糧に成功する可能性は十分にあります。
ご参考になれば幸いです!