「自分はダメな人間」と思える人は、ダメ人間ではありません。
自分をダメ人間だと思ってしまう人の特徴は、性格が繊細な人が多い点。
繊細な性格は周囲の反応に敏感してしまい、神経を消耗します。
正直、自分の繊細な性格を好きな人は少ないですよね。
些細な出来事でも敏感に反応してしまうことに悩むことが多いですので。
ただ、マイナス思考自体が悪いわけではありません。
わずかな変化に反応する性格は、組織にとって貴重な存在です。
組織は初動対応が重要であり、行動するためには、トラブルにいち早く気がつく必要があります。
自分の性格を責めるのは、止めましょう。
むしろ、自分の繊細な性格をもっと利用する気持ちが大事です。
1:ダメ人間のハードルが高いと自分を責めてしまう
自分の中のダメ人間のハードルが高いと、自分を責めてしまいます。
設定しているハードルは人によって違いますが、自分自身への目標が高すぎるのは問題です。
⑴ ダメ人間の基準は主観なので個人差が激しい
ダメ人間の基準は、人によって異なります。
- 仕事で同じミスを繰り返す人
- 何度言われてもやらない人
- 納期までに仕事が間に合わない人
これらに該当すれば、それらは落ち度なのかもしれません。
ですが、そんな程度の失敗をしただけで、ダメ人間と言う人はいませんよね。
世の中には、本当にどうしようもない人は沢山います。
- 詐欺をやる人や平気で嘘をつきお金を巻き上げる人
- 人が苦悩しているのを喜ぶ人
- 人を不幸の道に案内して突き落とす人
苦々しいですが、それらの人間は実在します。
次に、こちらの二択だったらどうでしょう。
・ 納期を守れない人間
OR
・ 平気で嘘をつきお金をむしり取る人
どちらがダメ人間でしょうか。
正解を言うまでもありませんよね。
失敗したくらいで、自分をダメ人間だと思う必要はありません。
失敗をしても、何も感じない人の方がダメ人間です。
⑵ 「中の上」でいたい気持ちと期待感が失望を生んでしまう
自分の中で「中の上」でありたい期待感が、自分自身の失望を生む結果に繋がります。
自分に失望する原因は、自分の中にある基準を下回った状態が続く場合。
世間的には中の下だとしても、自分は上の上だと認識していれば、自分自身をダメ人間だとは思いません。
自分の基準の中では『中の上』のポジションでいたい
そう思ってしまうの人間の性(さが)です。
その程度の願望は、誰にだってありますし、私もその程度の欲求は持っています。
しかし、気をつけたいのが基準(平均)となるのはあくまでも自分自身という点。
平均よりも上でいたい気持ちがあっても、自分自身が基準なら、自分の立ち位置はつねに基準である真ん中です。
なので、基準となる自分自身を超えることは矛盾した話になります。
もし自分の中の平均を上回るならば、自分で自身の限界(予想)を続けないと達成できません。
ただ、毎回自己記録の更新は困難ですので、理想とする場所にたどり着けることが少ないのが現実です。
⑶ ダメ人間の基準を下げると気持ちが楽になる
基準が高すぎると確実に疲れてしまいますが、自分の中の基準を下げると、気持ちが楽になれます。
常に失敗するのを恐れるのは、ハードルが高すぎるから。
少し失敗があったとしても、それは自分の基準だけの中で少し下になるだけです。
少しの失敗で評価が下がるほど、世間は厳しくありません。
自分をダメと思ってしまうなら、自分自身の中にある基準を意識的に下げましょう。
自らに課すハードルが低くなれば、自分自身を下に見ることはありません。
下を向いている視線が、まっすぐになれば気持ちは変わります。
その程度考え方を変えただけでも、気持ちは楽になります。
ただ、実践しない限りは変化は訪れません。
どんなに周りが支援しても、最終的な判断をできるのは自分のみ。
変われるかどうかは、自分自身が実行するかですので。
2:本当のダメ人間は悩むことをしないし気にもしない
本当のダメ人間は、悩むことをしませんし気にもしません。
悩む選択肢が存在しないなら、悩む行為もしません。
悩む人は、悩む選択肢を持っているだけです。
選択肢を間違えなければ、悩むことをしなくて済みます。
もちろん選択を間違えることは多々ありますので、間違えることが普通だと思うことが不安感を打ち消すコツです。
⑴ 本当のダメ人間には自分を省みることをしない
本当のダメ人間には基準すらないですし、考えもしていません。
世の中が、本当にダメな人がいます。
- SNSでひたすら人を罵倒する
- 他人に責任を擦り付ける
- 犯罪を繰り返す
その人達に、常識は通用しません。
物事の考え方が、普通の人の一線を超えています。
ダメ人間には、他人と比較する考えなんて存在しません。
全ての基準は自分のみで、他人の感覚なんて全く関係ない。
『地球は俺を中心に回っている状態』の中で生きています。
当事者の方々は、自分中心に生きていると思っていません。
なぜなら、自分中に生きている感覚すらも、認識していませんので。
⑵ ダメ人間と天才の思考は一般人には理解不能
ダメ人間と天才の思考は、一般人には理解できません。
他人から見てダメ人間であっても、究極まで突き抜けると突如として天才に変身します。
天才と呼ばれる美術家のピカソの絵を見た100人が、全員ピカソの絵を素晴らしいと思いますでしょうか。
思わないですよね。
天才の究極の発想は鋭すぎて、共感を得ることはできません。
天才と同じように、ダメ人間の極端な発想も理解をすることはできません。
しかし、一般の人が共感できない点については、天才もダメ人間も同じです。
人生を絵を描く1点に集中し、それが成功すれば『絵を描くことに全てを捧げた芸術家』として評価されます。
しかし、絵を描くことに集中した人生でも作品が評価されなければ、社会的にはただの変人扱いで終わってしまします。
死後評価された芸術家もいますが、大半の芸術家は心血を注いでも評価されない人が多いので美術の分野は非常に難しい世界です。
⑶ 思考が極端だと考え方が真逆になる
思考が極端になると、真逆の考え方をします。
思考は直線ではなく円です。
直線は左右に進むと交わることはありません。
しかし、円であれば、途中から逆サイドに移ります。
思考が極端な人ほど、些細なきっかけで考え方が真逆に。
ダメ人間から天才に変わる可能性もありますが、真逆の思考は理解できないことがほとんどです。
3:職場にいるダメ人間は成功体験をいつまでも引きずる人
職場にいるダメ人間は、成功体験をいつまでも引きづる人です。
成功体験が悪い事ではありませんし、余韻に浸ることも必要です。
しかし、いつまでも一つの成功にしがみついていると、何も成長がありません。
⑴ 武勇伝は永遠と味が続く『するめ』を噛み締めるようなもの
職場での武勇伝を永遠と話す先輩・上司はいますよね。
こちらとしては何回も聞いていますが、酒が入っているせいか意図的なのか、繰り返し同じことを話します。
本人にその話しか武勇伝がないことも寂しい事柄ですが、どうして武勇伝を話したがるのでしょうか。
まず、過去は変えることはできません。
「過去は変えられない」は悪い意味で使われることもありますが、武勇伝を話す側としては良い方向で作用します。
(聞かされる身としては悪いことですが)
過去の現象は不変ですので、結果が変わることがありません。
部長という役職は動くかもしれませんが、過去に挙げた実績(事実)は今から変更になることはないので、安心して話せる内容なのです。
次に、現在が過去と未来へ遠くなるほど美化されます。
子ども時代に戻りたいと思ったことはありますか。
私は「戻りたい」と思う気持ちになった事は何度もあります。
しかし、子ども時代が「戻りたい」と思うほど本当に環境は良かったのでしょうか
- 大人になればお金は自由に使えます
- 行きたいところにも行けます
- 禁止されることもありません
- 自分の意思でお酒も飲めるし、ギャンブルも出来ます
客観的に見たら、今(大人)の方が自由度は高いです。
なのにそれでも、何故かこども時代に戻りたいと願ってしまいます。
人は辛い経験は忘れる生き物
本当に苦々しい記憶は残りますが、そこまで大変でなかった記憶は残りません。
部活の合宿を経験をした人がわかると思いますが、合宿中は「厳しすぎる、もう帰りたい」と思ったはず。
けど引退すると、「合宿大変だったけどあれで強くなれたな」と、いい思い出として美化されます。
この両方が重なるのが武勇伝であり、いつまでの(本人にとっては)『味がするスルメ』となり、いつまでも噛みしめたい思い出となってしまうのです。
⑵ 本当の成功者は成功体験を持っていない
世間的に大成功を人は成功体験を持っていません。
周囲から見れば成功体験ですが、当人にすれば逆に失敗体験と思っている場合もあります。
普通、新しい企画が利益に繋がれば成功かもしれません。
でも成功する人はそれを成功とは考えずに、「どうすればもっと改善できたか」を考えます。
90点の出来だったとしても、あと10点足らなかった原因を探します。
それが成功者との決定的な違い。
逆に失敗を失敗とも思っていません。
失敗は成功の母なんて言葉もありますが、成功する上で失敗は必然です。
失敗がないと、どこにエラーが発生しているか不明確な状態になり、エラーへの対処ができません。
失敗箇所が確認できれば、失敗した分だけ修正することが可能です。
失敗の考え方の違いが、成功者と一般の人での違いであり、成長できるポイントでもあります。
4:自暴自棄になれる人はダメ人間から脱出できる
自暴自棄になれるのは、自らの意志で改善できる証拠です。
自暴自棄が良い行動だとは思いませんし、できれば避けた方がいい行動ではあります。
しかし、自暴自棄になってしますのは、自暴自棄になれるくらいのパワーが自分に残っていると確認する証拠に。
自暴自棄すら、自分の為に利用しましょう。
⑴ うつ病を発症すると行動力と考える力が失われる
うつ病は脳の形すら変えてしまう大病です。
風邪などの症状と同一視していいものではありません。
しかし、うつ病は世間的にはまだまだダメな人間の烙印のような扱いをされていまします。
私も公務員時代、精神的に病んだ経験があるのですが、その際上司から「お前はよっぽど努力しないともう昇進できないぞ」と言われた経験があります。
上司の言っていることは不条理ではなく、国税庁の体質から考えれば正論。
しかし、そんな考え方をもっている組織自体の方針が間違っていることは言うまでもありません。
うつ病は、病状が最も進行すると、動く気力が全くなくなります。
本当に動かない(動けない)、無気力状態です。
完全な無気力状態になると、ネガティブな行動すら行動できなくなります。
脳の形を変え、行動する気力も失う
それがうつ病の最も怖い症状です。
⑵ ダメな人生だと思うなら嫌な理由を100個書き出すこと
もしダメな人生だと思っていましたら、ダメだと思う理由を100個紙に書きましょう。
悩みは抽象的なだと、解決する方法もわかりません。
もし悩みを100個書ける人は、自分の悩んでいる部分が把握できていますので、悩みを1個づつ直していけば改善できます。
ただ、悩みは他人が直せるものではありません。
悩みは自分で考え行動して直すしかないのです。
⑶ 筋トレは頭のモヤモヤを解消する魔法
筋トレ最強説を唱える人は多いです。
しかし、あながち間違った話でもありません。
憂鬱なボディビルダーを見たことありますでしょうか。
ボディビルダーは、いつも自身に満ち溢れています。
- 肉体疲労がストレス解消になる
- 体力強化でスタミナがつく
- 筋トレをした経験が自信となる
- 見た目がプラスになる
慣れたら勝ち!筋トレを継続するには手軽さと強制力が重要!では、筋トレを続ける方法を書いています。
適度な肉体的疲労は、心地よさを生みます。
筋トレをして損した人の話は、聞いたことがありません。
運動(筋トレ)・睡眠・食事がどれが欠けてもバランスが崩れます。
一番欠けやすいのが運動ですので、まずはその場でのスクワットから始めてましょう。
5:特別な存在であると同時に普通でいたい矛盾は人間らしさ
特別な存在であると同時に、普通でいたい矛盾は、人間らしさです。
誰しも人生で1回は、「俺は凄い人間なんだ」って思いたい気持ちはあったはず。
(なのでラノベでは「なろうシリーズ」が流行っているのかと)
それ同時に、みんなと一緒に普通に生活したいと思う気持ちもあるはずです。
どちらも正しいです。
その矛盾が人間らしさですので。
⑴ 普通の状態を継続できるのは実は一番異常な状態
よく、「普通でいい」といいますが、どんな状態が『普通』なのでしょうか。
似た言葉に『平均』もありますが、平均が普通なのでしょうか。
例えば、日本の男性会社員の平均年収は約520万円ですが、20代だけに限定すれば約350万円ほどです。
となると、男性の平均年収と20代の平均年収の両方の平均に該当することは、あり得ません。
つまり、20代の人が年収500万円だとしたら、男性の年収としては平均ですが、20代では高額所得者となり、普通ではないことに。
もちろん、収入だけではありません。
色んな考え方や生き方は質問内容が変われば見方が90度変わります。
全ての中心点に該当する人は、絶対に存在しません。
いずれかの事柄においても、中心でいられることもほんどないです。
もし、ほとんど平均(普通)でいられる人がいれば数としては限りなく少数派になりますので、その時点で普通ではなくなります。
⑵ 自分を特別視するのは自分には自分しかいない
自分を特別視することは何も不思議な事ではありません。
人生においては自分は変更ができない唯一の存在。
その唯一の存在を他多数と同一視出来る方が難しい話です。
別に自分を優先して問題ありません。
周囲を傷つけなければ、周囲と一線を画しても問題になることはありません。
むしろもっと自分を特別視しましょう。
- 自分が楽しいことはなにか
- 自分が嬉しいことは何か
- 自分が幸せな事はなにか
もっと自分中心になってもいいです。
⑶ 今はまだハッピーエンドの途中を歩いていることを自覚すること
今はまだ、ハッピーエンドの途中を歩いているだけです。
昔、ACジャパンの広告こんなCMがありました。
屋上で女子高生が、童話「シンデレラ」を読んでいます。
女子高生は、シンデレラがガラスの靴を履くシーンの前に童話を読むのを止めてしまします。
童話の中で準備していたシンデレラは、唖然とします。
女子高生は、次々と童話を読み進めますが、クライマックスの前ですべて読むのを止めてしまいます。
童話の中の主人公たちは女子高生に向けてこう思います。
「これから物語が幸せに向かうのに、何で読むのを止めてしまうの?」
のかと。
このCMは、「これから人生が良くなるのにここで人生を諦めたらもったいない」と訴えかけるものでした。
今は満足していないかもしれませんし、この先も不安でいっぱいです。
でもいつか幸せな未来が待っています。
この先幸せが待っているのに、歩くのを止めるのはもったいないです。
人生にハッピーエンドがあるのかはわかりません。
しかし、ハッピーエンドがある思っているなら、歩くのを止める必要がありません。
なぜなら、未来には幸せが待っているからです。
6:周囲の目を気にして気負う必要は全くない
私は自分が優秀な人間かと聞かれれば、「優秀じゃない」と答えます。
ただ、周囲から優秀な人間と思われたいかと聞かれれば、「思われたい」と回答します。
周囲の目を気にしないのがベストです。それでも周囲の目を気にしてしまうのが、人間の性。
気負う必要はないです。
しかし、あなたの人生は周囲の為にあるわけではありません。
もっと自分の為に生きていきましょう。
他人の考え通りに動くのは不可能ですし、相手を思い通りに動かすのもまた不可能。
私が救われた本に、『嫌われる勇気』があります。
心理学者のアルフレッド・アドラーの考えを対談形式でまとめた本で、非常に分かり易く読みやすい1冊です。
アドラーは「今を生きる」を最も大事にした人。
アドラーの考えは、過去や未来には一切縛られません。
- 受験に失敗して人生が終わった
- あの会社の採用試験に合格できていれば違う人生を送れた
- あんな上司でなければ自分は出世できた
これら全ての考えを、アドラーは否定します。
闇雲に否定しているのではありません。
現在の状況の言い訳の為に、過去を利用しているだけであり、自ら望んで過去を掘り起こしている
それがアドラー心理学の考え方です。
もちろん、アドラーの考え方が100%正しいとは思いません。
しかし、考え方一つで人生が変えられるのなら、変えることを試す価値はあります。
私は変えたいですし、変えようとしています。
私が変えたいと思った答えの一端が、『嫌われる勇気』に書いてありました。
7:自分を変えためには実際に行動するしか方法がない
自分を変えるためには、行動をするしかありません。
待ってたままで、良い結果は生まれません。
待ってたままで変われるなら、誰も苦労していませんので。
大きな変化には、大きな苦労が伴います。
なので、最初は小さなことから動くべきです。
- ダメ人間だと思う100個リストの作成
- 『嫌われる勇気』を読む
- 1日1つ他人の目を気にしない努力をする
1日5分からでも、習慣化することはできます。
小さな行動の積み重ねがが、ダメ人間から解放させる最初の一歩。
一歩踏み出した経験が、次の一歩へと続いていきますので。
ご参考になれば幸いです!