税務署職員生活

税務署を退職して収入0たけど、辞めた選択に後悔はない

退職の道を選んだ人

 

私は今年の7月に12年と4か月勤めていた税務署を退職し、現在はブログを書きつつ貯蓄を切り崩して生活をしています。

高卒で公務員となったので学歴もなく、主だった資格もありません。

そんな状況ですが、1度たりとも「公務員に戻りたいな」との気持ちにはなりません。

 

公務員の仕事も千差万別です。残業が100時間を超える業種もあれば、ドロドロの人間関係が存在する組織もあります。

 

しかし、私はほぼ残業ゼロで、比較的陰湿な人間関係もない環境で働いていました。

  •  公務員
  •  残業ゼロ
  •  安定した収入

パッと見た限り、辞める必要性がない待遇の職場です。

私も客観的にみればそう思います。

逆にこんな疑問が湧くかもしれません。

  •  どうして残業ゼロで辞めるのか
  •  税務署の職場は辞めたいほど特殊な世界なのか
  •  30歳で辞めた理由はあるのか

 

ですので、それらの疑問に全てお応えするために、この記事を作成しました。

正直、本記事は6000文字以上あるので分量は多いです。

ですが、それには理由がありまして、元々は『今日は社畜祭りだぞ!』というサイトに本記事を寄稿する予定でした。

 

ですが、実際には別の記事が掲載されています。

 

『今日は社畜祭りだぞ!』の運営者のヒトデさんはブログの世界では超有名な方で、直談判で記事を掲載されてもらうことになった時は舞い上がるほど嬉しかったのですが、舞い上がりすぎて暴走気味に記事を書いしまいボツになる可能性がありました。

そのため、万が一ボツになった場合の再提出用に作成したのが本記事なのです。

 

1度目の記事を反省し、目的に合った形で記事を作成した分、ヒトデさんには申し訳ないですが税務署退職体験談としては本記事の方が精度は高いです。

(ヒトデさんがこの記事をご覧になってない事を祈ってます(苦笑))

 

税務署退職談としては一番密度が濃くなってますので、長文ですが、最後までご覧下さい!

 

1:残業ゼロでも週40時間は働いている事実

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 ⑴ 年収1000万円でも毎日8時間コピー取りの仕事はやりたくない

極端な例えですが、毎日コピー取りの仕事をするだけで年収1000万円の仕事があったらやりますかやりませんか

 

私は間違いなくやりません。

1日8時間も(自分にとって)無意味な仕事をやるのは苦痛です。

たとえ1000万円年収があったとしても、年間で約2000時間も同じことをやる気力はありませんし、それを40年も続けることを考えたら頭がクラクラします。

 

世間は残業ゼロに注目し過ぎです。

そもそも1日8時間仕事をしている事実から考えなければいけません。

特別な事情がない限り、仕事以外で好きでもない事を毎日8時間も続ける人は誰もしませんよね。

でなければそれは嫌な仕事ではありません。

 

 ⑵ 朝から仕事モードなら1日12時間以上は拘束されている

労働時間が1日8時間だとしても、8時間だけしか仕事を考えている人はいません。

 

朝起きた瞬間に「今日も仕事かぁ」と思い、満員電車に揺られ、そして帰宅する

 

朝起きてから帰宅するまでで、1日12時間は消費しています。

朝6時に起床するなら夜6時までは仕事を考えることになります。

好きでもないのに、起きてる時間の2/3を費やすのは大変です。

日々に喜びが感じられる出来事があればそれを目標に頑張れますが、毎日喜びがあるはずがなく、週末の休みまでは我慢の日々を送らなければいけません。

 

 ⑶ 「人生はお金が全てではない」の真意

「人生はお金が全てではない」理論「お金が無ければ何もできない」理論が度々衝突します。

両者の論点が違うのでここでは語りませんが、私は「人生はお金が全てではない」派です。

 

両者の意見はそもそも『お金』の見方が違います。

「人生はお金が全てではない」理論の人はお金を手段として考えます。

「お金が無ければ何もできない」理論の人はお金を絶対の価値として考えています。

日本は資本主義社会なのでお金も必要ですが、お金が多い=幸せではありません。

自分のやりたい事にお金が必要ならお金を稼ぐ必要がありますが、やりたい事がお金を大して要さないのであれば無理して稼ぐ必要もありません。

 

私は高卒で1年目は年収300万円くらいでした。

退職最後年は年収約500万円でした。

 

収入は200万円増えましたが、生活水準は殆ど変わりませんし、変わりたいとも思いませんでした。

(納める税金も増えるので実際に手元に残るお金は少ないですが)

 

社会人1年目でも100万円貯金していたので、私にとっては200万円あれば何不自由なく生活が可能ということです。

 

幸せな年収200万円の生活辛い年収500万円の生活

どちらを選択するか悩んだ結果、私は幸せな年収200万円の生活をするために退職の道を選択しました。

(今収入0円ですが(笑))

 

 

2:職業】税務署の特徴は閉鎖的空間と身内感

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 ⑴ 週5の飲み会は必ずある

もし、税務署の職員アンケートを取った場合、飲み会の回数が多いと回答する人は過半数を超えると思います。

それくらい飲み会が多いです。

 

ごく普通に毎日飲み歩く人もいたり、それに付き合わされることは日常茶飯事ですが、何かについて飲み会を開催しようとします。

税務署の採用試験を受ける場合、区切りや研修などのイベントがあれば全てに飲み会がセットになると思ってください。

飲み会の1~2時間ならまだいいのですが、4,5時間とか普通なので、苦痛でしかありません。

また、飲み会好きの人の方が人付き合いがいいので昇進します。

故に飲み会=正義の風習が無くなる気配は一向にありません。

 

 ⑵ 1~3年に1度の転勤は精神的にキツイ

同一の税務署に勤務することは特別な事情が無い限り長くて5年です。

通常は1年から3年の間で転勤となります。

 

税務署は7月から6月までを1年間としてるため、7月初旬に人事異動の予告がされ、7月10日辞令交付で転勤となります。

一応勤務地の希望を出すことはできますが、転勤先が希望通りになることはありません。

優先されるのは、子育て、介護が必要な職員であり、独身者はどこにでも転勤する可能性があります。

 

東京国税局を例にとりますと、東京国税局は1都3県(東京、千葉、神奈川、山梨)を管轄しており、その管轄内ならどこへでも転勤する可能性があります。

現実に、千葉県館山市にある館山税務署から山梨県甲府市にある甲府税務署に転勤することも普通です。

これは例え1月前にアパートを更新しても一切関係ないので、中途解約をし新たに転勤先に居所を構えなければいけないので苦痛です。

 

 ⑶ 部内完結だからアナログ作業がいつまでも存在する

税務署は部外との情報をやりとりすることはありません。

申告書等の書類を受け取ることはありますが、基本的には紙媒体を使用しますし、e-Taxもまだ不完全です。

(相続税のは未だに電子申告はできません)

 

民間企業であれは競合先と争いがあるため、常に最新・効率的な事務を求めますが、税務署は唯一無二の機関であるため、争いもありませんし比較もされません。

なので、いつまでたってもアナログ社会が残り続けています。

一番厄介なのが、アナログでのセキュリティ対策です。

 

不祥事が発生すると再発防止策を講じます。

それは理解できるのですが、その再発防止策が常にアナログな事です。

例えば、郵便物を発送する際には、

担当者確認⇒他の職員確認⇒管理者確認⇒担当者発送準備⇒管理者発送決裁

この手順を毎回しなければいけません。

本当にバカらしかったです。

これを毎日毎日繰り返していると囚人のような扱いを受けている感覚になります。国税庁や国税局からみれば囚人と同様だったかもしれませんが。

 

そんなナンセンスな職場環境に馴染むことはありませんでした。

 

 

3:30歳のタイミングは遅くも早くもない

考える

 ⑴ 10年間勤務したことに意味はない

私は税務署に12年以上勤務していましたが、10年以上勤務して意味があったのかと聞かれると、「別にない」と回答します。

 

特に年数は関係ありません。

30年だろうが、1か月であろうが、ベストな辞めるタイミングは人それぞれです。

 

逆に『10年』など数字の括りは気にしない方がいいです。

自分にとっては区切りかもしれませんが、他人にとっては至極どうでもいい数字でしかありません。

もし、やることが決まっていて職場にも未練が無いのなら今がベストタイミングの事もあるので(良い職場を見つけるという)目的を見誤らないことです。

 

 ⑵ 30歳で辞めたけど区切りが理由ではない

10年勤務と同様ですが、30歳の区切りも特に気にしてはいませんでした。

正直、たまたま30歳だったというだけです(笑)

 

幸い(?)にも独身で結婚する予定も全くなかったので、退職する時点では自分が辞めたことにより路頭に迷う人はいない状態でした。

親には心配を掛けますが、「自分の人生だから好きにしな」と声を掛けられたのは嬉しくもあり、「これで成功しないとカッコがつかん」と鼓舞する気持ちになりました。

 

ただ、高卒にしろ、大卒にしろ、年齢的に30歳前後は悩む時期だと思います。

  •  結婚
  •  子育て
  •  仕事

周囲が変化していっている中で、自分が変化していない事への焦りはないとは言い切れませんでした。

それでも、「周りがそうだから」との理由で辞めるは危険です。

あくまでも辞めるのは自分のためであり、周囲は一切関係ありません。

周囲に流されて仕事を辞めるのであれば必ず失敗します。

SNSで「俺、今日仕事辞めたわw」なんて投稿を見ても、その人はその人です。

自分の意思で辞めましょう。

 

 ⑶ 辞めた不安はあるけど、残る不安の方が大きかった

「公務員辞めて不安はないの」と聞かれれば「めちゃくちゃあるよ!」と答えます。

公務員時代に原因不明の頭痛、目の痛み、めまい、耳鳴り、下痢と便秘の繰り返しなどのからだの不調はしょっちゅうありました。

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退職してからそれが治るかと思いましたが、案外すぐに治らないものです。

(軽減はしてますが)

ふと夜に「このままで俺はいきていけるのだろうか」とか、「収入0円だけと本当に大丈夫か」とか、「傍から見たらブログごっついツマラナイと思われてるのでは」と不安になります。

それでも、「公務員に戻りたい」とは全く思わないです。

現時点では(笑)

 

公務員に残ったとしてもリスクはありました。

公務員バッシングがやむ日はありませんし、給与形態が良くなる見込みもありません。

定年延長で目の上のタンコブが永遠と無くならない状態が続きます。

単純にそれらもリスクです。

 

仕事に100種類のリスクが存在するのなら、自営業と公務員は違うリスクを持っています。

人によっては絶対に持ちたくないリスクもありますし、全然リスクと感じないリスクもあります。

要は感じ方次第です。

私の場合たまたま自営業の方がリスクが少ないと思っただけです。

なので、「公務員を続けている人がダメ」と思うことは一切ありません。

 

4:もし税務署職員から転職した場合の転職先

選択

 ⑴ 税理士になる予定がないなら税理士事務所で働くのはNG

税務署を退職してアルバイトとして働くならいいかもしれません。

ですが、税理士資格がない又は取得予定がないのなら税理士事務所に勤めるメリットがありません。

 

定年退職した元税務署職員の大半は税理士資格を所持しています。

 

資格を持っていない元税務署職員はその時点で税理士資格を所持している元税務署職員よりも下に見られるからです。

 

 ⑵ 税務署のキャリアを活かすなら異業種へチャレンジがベスト

難しいですし、大変だと思いますがキャリアアップを考えるなら、異業種の世界に飛び込むのが最適解です。

 

税務署の同業者は税理士界隈の人ですが、試験を合格して税理士になった人に知識量では勝てませんし、個性の差別化ができません。

それならば『今の仕事×やりたい仕事』の掛け算を考えるべきです

 

例えば、トラック運転手も看護師を職業にする方も沢山います。

ですが、看護師を経験したトラック運転手はいますでしょうか。

いるかもしれませんが割合はかなり少ないはずです。

 

税務署職員であれば、小学生向けの塾なども面白いかもしれません。

学校で勉強する塾はありますが、税金やお金を教える塾は存在しません。

これからの社会を考えた場合、子どもにお金や税金の知識を覚えてもらいたい親御さんはいるはずです。

 

需要はあるけど、供給は無い

 

そのような仕事を見つけて働くのも一つの選択肢です。

 

 ⑶ 別に転職先がゼロからのスタートでも何も問題ない

異業種に飛び込むことで自分のスキルが全く使えないと錯覚しますが、何も問題になりません。

そもそも年数に応じでスキルが上がっているのでしょうか。

会社の戦力層は30歳から40歳がメインです。

50歳以上になると衰えてくる人も多々いますよね。

30、40代までに積んでいる経験は長くて10年です。

今まで働いて期間を踏まえれば半分の期間で習得できる可能性もあります。

 

RPGゲームのFF(ファイナルファンタジー)を初めてプレイする人で、どちらの人が上達するのが早いでしょうか。

  • ドラクエをやったことある人
  • RPGをプレイするのが初めての人

ドラクエをプレイしたことがあれば、FFシリーズをプレイしている人に比べれば上達は遅いかもしれませんが、RPG未プレイ者よりかは遥かに理解力は早いです。

同様に、ゲーム自体をプレイしたことがない人とゲームはやったことある人を比較すれば、ゲーム経験者の方が飲み込みは早いです。

 

仕事も同じです。

他業種であっても仕事は仕事。違う部分もたくさんありますが、似ている部分もたくさんあります。

 

むしろ、同じ業種の方が先入観が邪魔して上手く馴染めない場合もありますので、未経験だからといって尻込みする必要はありません。

 

 ⑷ フリーランスの生き方はアリかナシか

結局のところ、私は会社員や公務員といった仕事には向いていませんでした。

 

人の嫌な顔を見るのもキライです

人に押し売りをするのもキライです

非合理的な行動もキライです

 

それならば自分でその道を切り開くしか選択肢はありませんでした。

 

私は人が笑顔を見るのが好きです。

自分の考えや経験が他の人々の人生にいい影響を与えることを仕事としたいと思いました。

現在日々ブログしか書いていませんが、1年後3年後にはブログを通じて人生の再設計のお手伝いを生業にしていきます。

私が苦しんだり悩んだ経験を今悩んでいる人に活かしてもらいたい。

そして、その人達の人生が豊かになってほしい。

 

それをこれからの仕事としていきます。

 

 

5:別に仕事のために生きてるわけではない

公務員は会社員と同じくらい抽象的な言葉です。

同じ公務員でも学校の先生と自衛隊では仕事内容も環境も全く違います。

なので情報を集める場合、『公務員』ではなくもう少し細かい部分にこだわって検索してください。

数は少ないですが、最近は元公務員の方が発信する情報も増えていますので。

残業が無くても今の仕事にやりがいが無いのなら転職するのも選択肢です。

 

他人の目は関係ありません。

 

それでも、私は退職しましたが退職だけが唯一の道ではありません。

公務員を12年も続けてきたのも、税務署にお金以外の魅力があったからこそだと思います。

皆さんが勤めている仕事に魅力を感じているのであればそのまま続けていてください。

応援しております。

 

最後に、転職や退職をする際に最も大事なのは『自分の頭で考える事』です。

 

どんなに素晴らしい講演を聞いても、どんなに共感できるブログに出会っても自分で意思決定し行動しなければ何も変わりません。

 

現状に不安や不満があるのならまずそれを紙に書いてください。

 

そしてその悩みについて、1日5分だけはそれだけについて考えてください

 

これをやるだけで人生は変わります。

 

この記事が皆様のお役に立てたのならこの上ない幸いです。

 

 

ご参考になれば幸いです!