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税務署退職!公務員辞めて収入0円になったが辞めた選択に後悔はない

退職の道を選んだ人
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私は2018年7月に12年以上勤めた税務署を退職し、収入0円になりましたが辞めた選択に後悔はありません。

高卒で公務員となったので、学歴も資格もありませんので、将来の不安がないと言ったら、ウソになります。

ただ退職してから、1度たりとも「公務員に戻りたいな」との気持ちにはなりません。

※退職して2年経過しても気持ちは同じです。

ではどうして収入がゼロになったのに、後悔していないのか。その理由をお話しします。

お品書き

1:残業ゼロでもやりたくない公務員の仕事を続けるのは辛い

公務員の仕事は千差万別で、かなり大変な環境の中働いている人も多いです。

実際残業が100時間を超える業種もそこまで珍しくなく、公務員特有のドロドロの人間関係は働いていく以上ずっと抱える問題です。

ただ私の場合には幸運にも残業がほぼゼロの職場で働くことができましたし、一人の先輩を除き、人間関係にも大きな障害はなかったです。

  • 安定・確実な収入
  • 残業ゼロ
  • 充実した福利厚生

客観的に見ると、とてもいい環境・待遇の職場だったと思います。

しかしそんな職場であっても、好きでもない仕事を退職するまでの40年(50年)と続けることを想像すると、ずっと働き続けるのは辛いと感じました。

2:面白くもない公務員の仕事を週40時間続けることは考えられなかった

当たり前と思うかもしれませんが、残業ゼロの公務員でも週40時間は働いています。

40時間を短いと感じる人は少ないですし、面白くもない作業なら40時間がとても長く感じます。

⑴ つまらない仕事を毎日8時間50年間継続するのは苦行

つまらない仕事を、毎日8時間50年間継続するのは苦行です。

極端な例えですが、年収1,000万円もらえるなら、毎日8時間コピー取りだけを行う業務でも我慢できますでしょうか。

私は絶対に無理です。

自分にとって何も感じない仕事を1日8時間も続けるのは、苦痛でしかありません。

世間は残業ゼロに注目し過ぎです。

そもそも前提の労働時間である1日8時間の仕事から苦痛であれば、残業ゼロでも絶対に辞めたくなります。

将来的に公務員の定年も70歳、75歳と延長する可能性は十分にあります。

そうなると高卒・大卒で公務員担った場合、同じ職場で50年間働き続けることになります。

嫌な仕事を、年間2,000時間を50年継続することに耐えられますでしょうか。

そう考えたとき、私は公務員を続けることはできないと思いました。

⑵ 平日は朝から12時間以上仕事モードになっている

平日の朝は、起きた瞬間から出勤や身支度など、仕事のことを考えます。

労働時間が1日8時間だとしても、実際に拘束されている時間は、起床してから帰宅するまでの間です。

6時に起床して18時に帰宅するなら、1日12時間仕事のために行動しています。

仕事が好きな人や、とくに嫌じゃない人は大丈夫です。

ですが仕事のことを考えるのが嫌な人は、毎日がどんよりした気分になります。

3:税務署特有の閉鎖的空間と身内感を心地いいと感じれる人は残るべき

shout

職業としての税務署の職場は、閉鎖的空間と身内感が強いです。

  • 閉鎖的空間
  • 身内感

この2つは、決して悪いものではありません。

しかし、職場自体の雰囲気が合わないと、居心地の悪い場所で働き続けることになります。

⑴ 税務署の職場は週5回の飲み会があるくらい酒が多い

税務署の職場は、週5回の飲み会があるくらい酒が多いです。

もし、税務署の職員アンケートを取った場合、飲み会の回数が多いと回答する人は過半数を超えると思います。

それくらい飲み会が多いです。

ごく普通に毎日飲み歩く人もいたり、それに付き合わされることは日常茶飯事ですが、何かについて飲み会を開催しようとします。

税務署の採用試験を受ける場合、区切りや研修などのイベントがあれば全てに飲み会がセットになると思ってください。

飲み会の1~2時間ならまだいいのですが、4,5時間とか普通なので、苦痛でしかありません。

また、飲み会好きの人の方が人付き合いがいいので昇進します。

故に飲み会=正義の風習が無くなる気配は一向にありません。

飲み会
公務員の飲み会は多い!原因は公務員が年功序列社会だから公務員の飲み会は多いです。 原因は、公務員が年功序列社会だからです。 飲み会の回数が多いと感じるのは、何回目くらいでしょうか...

⑵ 閉鎖的な空間だけども1~4年に1度は転勤がある

税務署は閉鎖的な空間です。

しかし、同じ場所に勤務し続けることはありません。

税務署は転勤がつきもので、1年から4年単位で転勤をします。

勤務地の希望を出すことはできますが、転勤先が希望通りになることはありません。

優先されるのは、子育て、介護が必要な職員であり、独身者はどこにでも転勤する可能性があります。

東京国税局を例にとりますと、東京国税局は1都3県(東京、千葉、神奈川、山梨)を管轄しており、その管轄内ならどこへでも転勤する可能性があります。

現実に、千葉県館山市にある館山税務署から山梨県甲府市にある甲府税務署に転勤することも普通です。

これは例え1月前にアパートを更新しても一切関係ないので、中途解約をし新たに転勤先に居所を構えなければいけないので苦痛です。

⑶ 部内完結だからアナログ作業がいつまでも存在する

税務署は、部外との情報をやりとりすることはありません。

申告書等の書類を受け取ることはありますが、基本的には紙媒体を使用しますし、e-Taxもまだ不完全です。

(相続税のは未だに電子申告はできません)

民間企業であれは競合先と争いがあるため、常に最新・効率的な事務を求めますが、税務署は唯一無二の機関であるため、争いもありませんし比較もされません。

なので、いつまでたってもアナログ社会が残り続けています。

一番厄介なのが、アナログでのセキュリティ対策です。

不祥事が発生すると再発防止策を講じます。

それは理解できるのですが、その再発防止策が常にアナログな事です。

例えば、郵便物を発送する際には、

担当者確認⇒他の職員確認⇒管理者確認⇒担当者発送準備⇒管理者発送決裁

この手順を毎回しなければいけません。

本当にバカらしかったです。

これを毎日毎日繰り返していると囚人のような扱いを受けている感覚になります。国税庁や国税局からみれば囚人と同様だったかもしれませんが。

そんなナンセンスな職場環境に馴染むことはありませんでした。

4:公務員を辞めたい場合には年齢に関係なく転職の道を模索すべき

考える

転職する際に年齢条件はよくありますが、転職したい気持ちに年齢は関係ありません。

公務員から転職できる道がないなら、納得してそのまま働き続ける程度の悩みなら問題ないです。

しかし自分の人生を変えたい、もっと豊かにしたい気持ちがあるのなら、行動できるタイムリミットはありません。

⑴ 公務員の勤続年数に価値はない

同じ職場に10年間勤務したことに意味はありません。

私は税務署に12年以上勤務していましたが、勤務年数が30年でも1か月でも、ベストな辞めるタイミングは人それぞれです。

勤務年数は自分にの勲章かもしれませんが、他の人にとっては至極どうでもいい数字です。

職場に未練が無いのなら、自分の進みたい方向へ足を進めることが重要です。

行動しない限り、今の生活が変わることはありませんので。

⑵ 私が30歳で辞めたのは偶然であり区切りが理由ではない

私は税務署を30歳で退職しました。

しかし、10年勤務と同様ですが、30歳の区切りも特に気にしてはいませんでした。

たまたま、30歳だったというだけです。

幸い(?)にも独身で結婚する予定も全くなかったので、退職する時点では自分が辞めたことにより路頭に迷う人はいない状態でした。

親には心配を掛けますが、「自分の人生だから好きにしな」と声を掛けられたのは嬉しくもあり、「これで成功しないとカッコがつかん」と鼓舞する気持ちになりました。

ただ、高卒にしろ、大卒にしろ、年齢的に30歳前後は悩む時期だと思います。

  •  結婚
  •  子育て
  •  仕事

周囲が変化していっている中で、自分が変化していない事への焦りはないとは言い切れませんでした。

それでも、「周りがそうだから」との理由で辞めるは危険です。

あくまでも辞めるのは自分のためであり、周囲は一切関係ありません。

周囲に流されて仕事を辞めるのであれば必ず失敗します。

SNSで「俺、今日仕事辞めたわw」なんて投稿を見ても、その人はその人です。

自分の意思で辞めましょう。

⑶ 辞める不安と働き続ける不安を天秤にかけて判断すべき

辞める不安を考えるなら、公務員として働き続ける不安も考えてください。

「公務員辞めて不安はないの」と聞かれれば、「めちゃくちゃあるよ!」とはっきりと回答できるほど、税務署を退職した際の不安はありました。

また退職後、ふと夜に「このままで俺はいきていけるのだろうか」とか、「収入0円だけと本当に大丈夫か」などに心配事は絶えません。

それでも公務員を辞めたことに後悔はないです。

なぜなら公務員として働き続けるリスクの方が遙かに大きかったからです。

私は税務署で働き続けた結果、原因不明の頭痛、目の痛み、めまい、耳鳴り、下痢と便秘の繰り返しなど、身体の不調と常に戦っていました。

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また公務員バッシングがやむ日はありませんし、給与形態が良くなる見込みもありません。

定年延長で、目の上の人はいつまでも職場に残り続けます。

それらは私にとって、すべて重いリスクでした。

人によっては絶対に持ちたくないリスクもありますし、全然リスクと感じないリスクもあります。

なので職業としての公務員が、必ずしも悪いとは思いません。

しかし公務員として働くことが辛いのなら、自分にとってのリスクを整理しましょう。

公務員のまま働き続けるリスクが大きい人は、別の選択肢も考えるべきです。

5:税務署職員から転職するならチョイずらしがオススメ

選択

税務署職員から転職するなら、チョイずらしがオススメします。

税金を取り扱うのが好きなら、引き続き税務署で働けばいいだけです。

税金が嫌いなら、仕事で税金に接しない仕事をしましょう。

ただ、自分の能力を利用したいなら、税金と少し関係のある仕事を選ぶこといいです。

⑴ 税理士になる予定がないなら税理士事務所で働くのはNG

税務署を退職して、アルバイトとして働くならいいかもしれません。

ですが、税理士資格がない、又は取得予定がないのなら、税理士事務所に勤めるメリットがありません。

定年退職した、元税務署職員の大半は、税理士資格を所持しています。

資格を持っていない元税務署職員は、税理士資格を所持している元税務署職員よりも、下に見られます。

正直メリットは少ないです。

⑵ 税務署のキャリアを活かすなら異業種へチャレンジがベスト

難しいですし、大変だと思いますがキャリアアップを考えるなら、異業種の世界に飛び込むのが最適解です。

税務署の同業者は税理士界隈の人ですが、試験を合格して税理士になった人に知識量では勝てませんし、個性の差別化ができません。

それならば、『今の仕事×やりたい仕事』の掛け算を考えるべきです。

例えば、トラック運転手も看護師を職業にする方も沢山います。

ですが、看護師を経験したトラック運転手はいますでしょうか。

いるかもしれませんが割合はかなり少ないはずです。

税務署職員であれば、小学生向けの塾なども面白いかもしれません。

学校で勉強する塾はありますが、税金やお金を教える塾は存在しません。

これからの社会を考えた場合、子どもにお金や税金の知識を覚えてもらいたい親御さんはいるはずです。

需要はあるけど、供給は無い

そのような仕事を見つけて働くのも一つの選択肢です。

⑶ 別に転職先がゼロからのスタートでも何も問題ない

異業種に飛び込むことで自分のスキルが全く使えないと錯覚しますが、何も問題になりません。

そもそも年数に応じでスキルが上がっているのでしょうか。

会社の戦力層は30歳から40歳がメインです。

50歳以上になると衰えてくる人も多々いますよね。

30、40代までに積んでいる経験は長くて10年です。

今まで働いて期間を踏まえれば、半分の期間で習得できる可能性もあります。

RPGゲームのFF(ファイナルファンタジー)を初めてプレイする人で、どちらの人が上達するのが早いでしょうか。

  • ドラクエをやったことある人
  • RPGをプレイするのが初めての人

ドラクエをプレイしたことがあれば、FFシリーズをプレイしている人に比べれば上達は遅いかもしれませんが、RPG未プレイ者よりかは遥かに理解力は早いです。

同様に、ゲーム自体をプレイしたことがない人とゲームはやったことある人を比較すれば、ゲーム経験者の方が飲み込みは早いです。

仕事も同じです。

他業種であっても、仕事は仕事。違う部分もたくさんありますが、似ている部分もたくさんあります。

むしろ、同じ業種の方が先入観が邪魔して上手く馴染めない場合もあります。

未経験だからといって、尻込みする必要はありません。

 ⑷ フリーランスの生き方の有り無し論争の結論は「人それぞれ」

フリーランスの生き方の有り無し論争の結論は、「人それぞれ」です。

私は、会社員や公務員といった仕事には向いていませんでした。

  • 人の嫌な顔を見るのもキライです
  • 人に押し売りをするのもキライです
  • 非合理的な行動もキライです

嫌いなことを避けたいなら、自分で道を切り開くしか、選択肢はありませんでした。

私は、人が笑顔を見るのが好きです。

自分の考えや経験が、他の人々の人生にいい影響を与えられれば、最高です。

私が苦しんだり悩んだ経験を、今悩んでいる人に活かしてもらいたい。

そして、その人達の人生が豊かになってほしい。

渡しの場合には、目標に向かう選択肢として、フリーランスが適していると判断しました。

自分の目標に向かうのに、公務員が向いていればそのまま働くのが正解です。

答えを出せるのは、自分しかいません。

6:「人生はお金が全てではない」はお金が手段で価値はないから

「人生はお金が全てではない」は、お金が手段で価値はないからです。

『人生はお金が全てではない派』と、『お金があれば何でもできる派』が度々衝突します。

意見の食い違いは、『お金』の考え方が違うからです。

  • 人生はお金が全てではない→お金を手段として考えている
  • お金があれば何でもできる→お金を絶対の価値として考えている

資本主義社会では、お金は必須です。

しかし、お金が多い=幸せではありません。

自分の目的のためにお金が必要であれば、働いて稼ぐ必要があります。

逆に、自分の生活でお金を必要としていないなら、働く必要はありません。

私は高卒で1年目は年収300万円くらいであり、退職の最後年は年収約500万円でした。

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どちらが正解なんてありません。

自分の置かれている環境や、自分の優先すべき事項によって最良の選択肢は変わります。

私自身の場合、収入ゼロになっても公務員を辞める選択が正解だと思い、税務署を退職しました。

7:仕事は人生の手段であり目的ではないことを考えてほしい

仕事は人生の手段であり、目的ではありません。

働くことに幸せを感じる人は、仕事を続けることもいいです。

ただ、幸せを感じる働き方が、今の職場にあるかは考えなければなりません。

私の場合、税務署の職場が幸せを感じられる職場ではありませんでした。

なので税務署を退職し、ブロガーになる選択をしました。

※退職して2年目でライターになりました。

WEBライター1年目!生活できる収入を得られるまで過程

もちろん公務員の職場に幸せ(やりがい)を感じるなら、公務員を辞める必要はありません。

転職=幸せの方程式は成立しませんし、仕事を辞めることには、リスクが伴います。

ですがリスクのない選択は存在せず、公務員の仕事を続けることにもリスクはあります。

選択できるのは、自分にとってリスクが少ない働き方を選ぶことです。

もし公務員を続けることが大きなリスクとなる人は、腹をくくって行動に移しましょう。

行動しなければ、何も変化は起きません。

 

ご参考になれば幸いです!