税務署職員生活 PR

人の悪口を言うメリットは存在しない

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「あいつ何なんだよ」

 

私自身露骨に好き嫌いを表情に出す人間ではありません。

嫌なものは嫌と言った方がお互いのためになる場合もありますし、うやむやにすることで誤解を招くことがあります。

しかし、それでも相手を否定するような発言などは言ってはいけません。

その場はいいかもしれませんが、回りまわって同じ仕事をやる可能性もあります。

 

税務署時代の同僚との人間関係は比較的良好でしたが、一番最初だけ躓きました。

正直それが無ければ税務職員を続けていたかもしれませんし、今後の人生も変わっていたかもしれない大きな出来事でした。

 

実際にどのような人間関係だったのか、体験談として書かせてもらいます。

 

1 人を見下すことは最低な行為

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 ⑴ 先輩と女性には優しい先輩

どの職場にも露骨に先輩と異性にだけやさしくなる先輩は存在しますよね。

先輩や異性にやさしくするだけなら何も問題にはなりません。

ただ、そのような方は人によって対応を変化させるので、先輩・異性に優しくした跳ね返りが同性の後輩へ降りてきます。

 

私は税務署研修を終えて、最初の職場配属された時は男性1人(私)、女性2人の計3人での配属でした。

所属部署は3人とも違いましたが、私と1人は同じフロアで、フロア内の高卒採用の先輩は私の部署の先輩(Aさん)が一番近い先輩でした。

(税務署には高卒採用と大卒採用があります)

その先輩Aさんが私の同期の女性にだけまぁ優しいこと、やさしいこと(笑)

毎日稼業時間前の20分くらいは2人だけで話しているし、接し方も丁寧。

私との対応には雲泥の差がありました(苦笑)

でも、Aさん本人はおそらく私の同期の女性を特別視してる自覚はありません。

自分にとって偶然話しやすい人が女性であっただけで、偶然話したくない後輩が同じ部署の後輩である私であっただけです。

こちらとしてはたまったものではなかったですが・・・

 

 ⑵ 一番身近な先輩が「俺に聞くな」という現実

私の部署では私の次に先輩Aさんが若い職員でした。

採用が近いほど私が不安になっている気持ち・頼りにしている事を感じ助けてくれると願ってました。

まぁ、最終的には無視されるのですが(苦笑)

 

先輩Aさんは仕事はできる人でした。

自分も「あと2年したらそんなに仕事できるようになるのかな」なんて憧れるほどにテキパキ仕事をこなします。

実際には細かいミスなどはあったみたいですが、当時の私からすれば完璧な先輩です。

私への接し方以外は

 

恥ずかしながら私自身はデキる職員ではなかったです。

当時から自覚もしていましたし、何度も同じミスを何度もしました。

でも、ミスを繰り返さないためにAさんに質問してもロクに聞いてもらえません。

質問しても「俺じゃなくて○○さんに聞いてよ」と無視されます。

一番身近な先輩であるAさんになら質問できると思っているにそれを拒否される現実。

それでも質問しなければまた失敗をしていまう未来が待っています。

当時の私は毎日質問することがとにかく苦痛でした。

 

 ⑶ その場に存在してないことにされた失望

それでも周囲との調和は保つ必要がありますので、表面上は仲良くしていたと思います。

Aさんからすれば私自身なんてどうでもいい存在で、仲良くしていた別部署の私の女性同期と一緒に配属された変な奴くらいの印象しかなかったでしょう。

そんな中、Aさんに失望したことが起きました。

 

ある日私とAさんの共通の先輩2人と計4人で食事に行く機会がありました。

それ自体もまぁ色々あったのですが、それなりに楽しく過ごすことができました。

後日、仕事帰りに私とAさんと同僚Bさんと3人で歩いている際、Aさんが2人の先輩と食事会をした話をBさんにしてました。

AさんはBさんに「食事会は楽しかった」と話します。

Aさんが2人の先輩と食事会をしたことを。

そう、食事会に参加していた私の事は一切話さないのです。

Bさんに食事会の会話しているその空間にも私はいます。食事会にもいました。

しかし、私はその食事会にいなかったことにされたのです。

 

私に冷たく対応し、質問も受けてもらえず、存在も消されました。

 

「世の中にはこんな人間もいるのか」と、社会の辛さを痛感した瞬間でした。

 

 

2 「わからないこと」がわからないのに質問できない

 ⑴ 質問することに神経を必要とする異常さ

職場で内向的な人が一番大変なのが『質問すること』です。

たかが質問と思われるかもしれませんが、これほど苦痛な事はありません。

 

小学校から高校、大学までで積極的に質問しないと評価されない時代はありましたでしょうか。

授業で発言しなくてもテストの点数が良ければ通知表の評価は5です。

学校の授業に参加してなくても、高校受験、大学受験は筆記ができれば何不自由なく進学できます。

就職試験だって、こちらから発言する必要はありません。

試験管の質問に対して質問者の欲しい発言をするだけで採用されます。

これらの状況に自ら質問しなければいけない機会はありましたでしょうか。

まして、好きでもない人に声を掛ける経験をする必要があったでしょうか。

 

社会に出るまでは質問する力が養われないのが現実です。

体育会系が重宝されるのは、理不尽なことでも耐え、嫌な先輩でも応対できる力がついているからです。

 

そもそも理不尽前提がおかしいのですが。。

 

 ⑵ 怒りが頂点に達した時に悟った「バカげてること」

人には長所・短所があり、私が好きではない人でもその人には好かれる長所があると思いあまり極端な態度を取ることはありません。

ですが、先輩Aさんに対してだけは例外

転勤後も、Aさんの名前、声、Aさんの話題を聞くだけで物凄い嫌悪感に襲われました

この記事を書いている今もAさんを頭に入れているため、イライラしてしまっている自分がいます。

自分がそこまで嫌悪感を抱く人はほとんどいません。

それぐらい凄い人でした。

 

それでも「自分が失敗するからダメなんだ、もっとやらないと」と思いつつ事務をこなしていた自分にも怒りが頂点に達します。

詳細は覚えていませんが、何気ない先輩Aさんの発言が自分の逆鱗に触れ、無意識にAさんの背後に立っていました。

今振り返っても、Aさんの背後に立った瞬間だけは鮮明に覚えていますし、正直そのままAさんに襲い掛かってもおかしくはなかったと今でも思っています。

あと一歩踏み出していれば、私はその瞬間に職員としての地位を失っていたでしょう。

ですが、寸前のところで思い留まりました。

 

「自分の嫌いな人間の為に自分の人生を棒に振るのはバカらしい」

私の中にその言葉が浮かび、言葉を認識した瞬間に実行するのを止め、自分の席に戻りました。

 

世の中には突発的に暴力を振るう人暴言を吐く人はいます。

それ自体は擁護されるものではありませんが、その一歩手前までいった自分としては、突発的な行動をしてしまった人の気持ちも理解できたような気がします。

人間極限になると反射的に行動をする

そこを我慢できない人が、「カッとなってやってしまった」と後悔を口にするのでしょう。

 

感情が最大になっている時に感情をコントロールするのは大変です。

普段から自分の感情をコントロールする意識が重要になってきます。

「自分が嫌いな人間のために自分の時間を無駄にするのはバカらしい」と普段から心掛ければ突発的な行動は抑えることができます。

 

3 自分にされた嫌な事は後輩には絶対にしない信念

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 ⑴ 後輩には絶対に同じ経験・思いはさせたくない

私にとって先輩Aさんとの出会いは反面教師という言葉が完璧に当てはまる人でした。

私はAさんとの出会いを教訓に、「絶対に自分の後輩には自分のされた無視や冷遇、存在否定をすることはしない」と固く決意しました。

誰だって自分に嫌な事をされるのは嫌ですよね。

でも、自分が出来た作業が出来ない後輩には、つい強い口調で指摘をしてしまいます。

そんな状況は実は単に自分の説明が下手なだけだった可能性も残っています。

後輩が自分より理解力が低いのであれば、自分がもっと理解しやすいように説明すればいいだけです。

「理解できる説明をするためにどうすればいいか」を常に考えなければいけません。

自分がより良い指導方法を実行していないのに、後輩を一方的に責めるのは自分の責任を押し付けているのと同様です。

 

 ⑵ どんなに使えない後輩でもその後輩の悪口は言わない

後輩は十人十色です。

中には本当に使えない後輩もいるのも事実。

でもそれを理由に非難するのも違っています。

もしかしたらその後輩は自分の中では努力しているのかもしれません。

それを否定してしまっては、後輩が「自分も一生懸命がんがっていたのに」との気持ちが爆発し、影響がこちら側に出る可能性もあります。

なので絶対に悪口を言ってはいけません。

周囲に愚痴を言うならオブラートに包みましょう。

言葉を変えるのです。

 

飲み会でよく遅刻する後輩の話題になった際に、「時間守れないクソだな」というのではなく、「何回も遅刻しても動じない鋼の精神の持ち主」と表現しましょう。

発した言葉は日常の言葉に出てきます。

親しい状況では「○○ちゃん」と呼んでいて、公の場では○○さんと呼んでいても、ふとした瞬間に「○○ちゃん」とつい口に出てしまうものです。

それと同様に、後輩の悪口も見えないところで発言していても、無意識でその後輩の前で「クソだな」といってしまう可能性もありまので、普段からそのような発言はしないようにしましょう。

 

4 勉強になったけど、二度と経験はしなたくはない

 

先輩Aさんの出会いは自分の人生の中で非常に大きい出来事でした。

よく言えば「いい経験」だったかもしれませんが、二度と経験はしたくないです。

 

それでも、過去は変えることはできません。

変えることが出来るとすれば、苦い過去を利用して自分の未来を良くすることです。

もし、先輩Aさんと会わなかったら私は後輩に強く当たる先輩になっていたかもしれません。

それをしなかったのも、Aさんとの苦い人間関係を経験を活かしているからです。

 

経験を活かす行動は応用することができます。

一番困難だった経験を活かしたのであれば他の事柄も活かせる

その気持ちが本当に大切です。

 

ご参考になれば幸いです!