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世間とのギャップ!実は公務員の初任給は民間企業よりも低い

初任給
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公務員の給料は高いと言われますが、初任給に限っては違います。

公務員の初任給は、民間企業よりも低いです。

民間企業の初任給は、最終学歴によって違いますが、公務員も同様。

国家公務員の場合、職員採用の種類は4つです。

公務員の採用枠
  1. 一般職(高卒)
  2. 一般職(大卒)
  3. 総合職(大卒)
  4. 総合職(院卒)

一般職と総合職の違いは、ノンキャリアキャリア採用の違いです。

普通の公務員を目指すなら、一般職を目指しましょう。

官僚を目指す場合には、総合職の給料を参考にしてください。

※公務員の初任給は、国家公務員の初任給の変遷(行政職俸給表(一))を参考にしています。

1:高卒公務員の一般職の初任給は148,600円

平成30年(2018年)採用、高卒公務員の一般職の初任給は148,600円です。

厚労省 H29初任給概要によると、平成29年の民間企業の高卒初任給は162,100円です。

公務員の初任給は、年々上昇しています。

(平成29年度は147,100円)

しかし、それでも公務員の初任給のほうが1万円以上低い金額となっています。

週5日勤務で、月22日働いた場合の時給は、872円です。

148,600円÷22日÷7.75時間≒872円

実際には手当等ありますが、基本給に関しては、アルバイトの時給と同程度の給料です。

 

2:大卒公務員の一般職の初任給は180,700円

平成30年(2018年)採用の大卒の一般職の初任給は180,700円です。

厚労省 H29初任給概要によると、平成29年の民間企業大卒初任給は206,100円です。

平成29年度の大卒公務員の初任給は、179,200円ですので、民間企業の方が26,900円高い初任給となっています。

180,700円を週5日勤務の時給で計算すると、1,060円です。

180,700円÷22日÷7.75時間≒1060円

地方のアルバイト時給よりも高いですが、そこまで大きな金額ではありません。

3:大卒公務員の総合職の初任給は185,200円

平成30年(2018年)採用の大卒の総合職の初任給は185,200円です。

民間企業では、キャリア採用は枠はありませんので、平成29年の民間企業の大卒初任給は206,100円です。

キャリア組は優秀な学生が選抜されるエリートです。

しかし、初任給は、キャリア採用であっても決して給与をもらってはいません。

185,200円÷22日÷7.75時間≒1,086円

残業は確実に発生しますので、実際に受ける金額はもっと多いです。

しかし、民間企業も残業はしますので、お金目当てでキャリア採用を受験するメリットはありません。

4:大学院卒公務員の総合職の初任給は211,500円

平成30年(2018年)採用の大学院卒の総合職の初任給は211,500円です。

厚労省 H29初任給概要によると、平成29年の民間企業の大学院修士課程修了の初任給は、233,400円です。

公務員も民間企業も大学院卒の学生の初任給が最も高いです。

しかし、官民の初任給の差が最も大きいのも、大学院卒の初任給です。

平成29年度の大学院卒の初任給

  • 公務員・・・210,400円
  • 民間・・・233,400円
  • 差額・・・23,000円

5:公務員の初任給は中小企業と比較しても低い

公務員の初任給は、中小企業に限定して比較しても低いです。

企業・学歴別初任給(平成29年/円)
高卒高専・短大卒大卒院卒
大企業164,000183,000211,000237,300
中企業160,700178,600202,500224,800
小企業162,300177,600199,600222,200
企業合計162,100179,200206,100233,400
公務員147,100179,200(1)185,200(2)210,400

(1)一般職の大卒初任給です。

(2)総合職の大卒初任給です。

行政職の公務員の初任給ですが、企業の規模に関係なく公務員の初任給が一番低いデータとなっています。

ちなみに、行政機関で働くアルバイトの時給は、高卒公務員の初任給を参考にしています。

公務員の給料が上がるのは嫌かも知れませんが、アルバイトをする場合にはプラスとなります。

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6:公務員の年収が高いのはボーナスが支給される分

公務員の年収が高いのは、ボーナスが支給されるからです。

初任給は就職した月の給料です。

初任給にボーナスは関係ありません。

民間企業は、会社によってボーナスの支給の有無は違います。

しかし、公務員の場合には、確実にボーナスが支給されます。

平成30年のボーナス支給額は4.45ヶ月分です。

ボーナスがなければ、初任給×12月が年収です。

しかし、公務員の場合、初任給×(12月+4.45月)が年収となります。

ボーナスの支給額も変動はありますが、16ヶ月分の給料をもらえば、年収の金額は多くなります。

それが、公務員の収入が多い理由です。

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7:公務員は毎年昇給するので給料が右肩上がり

公務員は毎年昇給しますので、給料は右肩上がりです。

勤務態度が著しく悪い場合は、昇給しませんが、普通に仕事をしていれば間違いなく給料は上がります。

若い年齢でも昇給で月1万円程度増加します。

年間で15~20万程度上がるので、10年間働けば、年収は150万円以上増える計算となります。

ちなみに私は、約300万円からスタートし、30歳時点で、年収500万円になりました。

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8:公務員でも職種によって給料の金額は違う

公務員でも、職種によって給料の金額は違います。

私が所属していた税務署は、一般職よりも給料が1割増しでした。

警察官は、危険手当など、基本給以外の収入が多いので、実際に支給される金額は更に多いです。

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公務員の業種で、給料は違いますが、倍以上の差になることはありません。

また、公務員の給料は、民間企業の賃金を参考にしています。

高い給料が欲しい場合には、歩合制や給料が良い会社の就職試験を受けましょう。

公務員は仕事の対価としてはもらい過ぎかもしれません。

しかし、金額だけで考えると、そこまで高額な給料はもらっていません。

ご参考になれば幸いです!