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よくある勘違い!節税目的で経費を使う9割は損する行動

節税目的
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節税目的で経費を使う9割は、損する行動です。

フリーランスや経営者にありがちな間違いは、「これは経費で落ちるから大丈夫」との発言。

確かに、仕事上必要なモノであれば経費で落ちます。

経費を使えば、節税にもなります。

しかし、節税の考え方が根本的にズレています。

もちろん節税の効果はあるのですが、出費は増加しては節税の意味がありません。

元税務署職員が、本当の節税についてご説明します。

1:商売は収益-経費=利益の計算が大前提

商売は、『収益-経費=利益』の計算が大前提です。

この前提条件が、崩れることはありません。

収入が減れば利益も減りますが、経費が増えても利益が減ります。

・通常の利益計算の場合

100(売上)-60(経費)=40(利益)

・売上減の場合

80-60=20

・経費増の場合

100-80=20

どんな上手い経営者でも、『売上-経費=利益』計算式を覆すことは不可能です。

所得税や法人税などの、税金は利益に対して発生します。

所得税・法人税は、利益が無ければ、支払う税金もありません。

2:経費を使うことが節約になるのは経費を使うことで利益が減るから

経費を使うことが節約になるのは、経費を使うことで利益が減るからです。

税金は、利益に対して支払う税金を計算します。

売上-経費=利益

利益×税率=税金

利益を出すことは喜ばしい話です。

しかし、利益が出た分だけ、支払う税金が多くなる仕組みです。

法人なら、実効税率で30%にも達します。

自営業の人なら、最高税率は所得税+住民税で55%になります。

1億円利益を出しても、手元に残るお金は、半分以下です。

支払う税金を少なくするためには、利益を減少させるしかありません。

合法的な節税方法としては、経費を使う以外に節税方法はないのです。

3:経費で節税してもお金を消費することに変わりはない

経費で節税しても、お金を消費することに変わりはありません。

利益が10万円あれば、何割かは税金として支払います。

 ① 利益の算出方法は1年ごとに計算する

利益の算出方法は、1年ごとに計算をします。

個人(自営業)・・・1月1日から12月31日を1年間

法人・・・法人が決めた決算期から1年間

極端な話、年末(期末)に100万円の利益出るとわかれば、100万分の経費を使って利益を0にすることも可能です。

100万円の経費を使ってないのに、使ったように見せかけるのが、脱税行為です。

 ② 経費の支払いは出費なのでお金を失っている

経費の支払いは、出費です。

出費が多くなれば、当然手元に残るお金が少なくなります。

10万円の経費を使えば、10万円に対しての税金を支払う必要はありません。

経費を使えば、使った分だけお金は消費します。

利益が10万円で、税率が30%のケース

・10万円分経費を使う場合

10万円(利益)-10万円(経費)=0円(利益)

0円×30%(税率)=0円(税金)

0円(利益)-0円(税金)=0円(手元に残るお金)

・利益10万円で確定する場合

10万円(利益)-0円(経費)=10万円(利益)

10万円×30%(税率)=3万円(税金)

10円(利益)-3万円(税金)=7万円(手元に残るお金)

経費を使えば、節税はできますが、手元のお金は減ります。

手元に残すお金を多くするために、節税をします。

節税目的で経費を使っても、手元のお金が無くなっては、意味がありません。

4:経費を使うなら資産として残るものに使うべし

経費を使うなら資産として残るもに使うべきです。

具体的には、

  • パソコン
  • 10万円以上の物品
  • 建物

これらの物は、購入しても資産として残ります。

OUT 現金10万円

IN パソコン10万円→資産としてパソコンが残る

接待費として10万円使い込んでも、手元には何も残りません。

OUT 現金10万円

IN 接待費10万円→資産として何も残らない

経費を使うポイントは、形のあるものを購入することです。

ガラクタを買っても意味がありませんが、必要物品の買い替え時期を早めるのは節税にも節約にもなります。

5:上手い経営者は赤字決算期を有効活用する

上手い経営者は、赤字決算期を有効活用します。

会社を経営する以上、毎年成長するとは限りません。

市場の変動や、自然災害によって予期せぬ出来事をありうる時代です。

経営者が上手な人は、利益が出た時に、赤字決算時に売れそうな資産を購入します。

人気があるのが、高級車です。

普通の車は、年数が経過すれば価値が下がります。

しかし、フェラーリなどの高級車は何年経過しても、車の価値は下がりません。

(逆に値上がりする場合もあります)

利益が出た時に1000万円のフェラーリを購入

OUT 現金1000万円

IN フェラーリ1000万円→資産

⇓(会社が赤字)

フェラーリを1000万円で売却

OUT フェラーリ1000万円

IN 現金1000万円

車は減価償却資産として、毎年経費となります。

フェラーリを売却するときには、譲渡益を計算します。

ただ、譲渡益が出ても経営が赤字なら税金は発生しません。

このやり方が、本当の節約術です。

6:節税のための経費は使うのではなく投資するもの

節税のための経費は使うのではなく、投資するものです。

不要な物品を購入しても無駄であれば、意味がありません。

接待交際費なんて、もってのほか。

節税と節約を混同している人ほど、無駄遣いをします。

節税のために経費を使うのなら、先行投資をしましょう。

  • 来年度購入予定のパソコンを買い換える
  • 社員にボーナスを支給する
  • 節税目的の不動産を購入する

節税は、意味のある経費があって初めて節税します。

脱税は論外ですが、節税は賛成です。

合法的な節税で、うまく経費を使いましょう!

ご参考になれば幸いです!