人間関係が苦手な原因は、性格ではなく体質です。
別に他人が嫌いではないのに、辛くなる時はありませんか。
- 楽しいはずなのにすごく疲れる
- わいわい騒ぐのは嫌いじゃないけど参加してくない
- 次の日になるとなぜか落ち込んでる
確かに性格的な部分のケースもあります。
しかし、自分の性格が問題なのではなく、HSPという体質が原因かもしれません。
1:HSPとは生まれもった敏感体質
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、環境の変化や強い刺激に弱い敏感体質の人を指します。
敏感体質と聞くとマイナスイメージがあるかもしれません。
たしかに、HSP体質には内向的な人、社会不安が強い人が多く該当します。
しかし、HSP体質の人の割合は、5人に1人はHSPと言われていますので、グループに2,3人はいる可能性があります。
⑴ HSP体質は遺伝的な要素が強い
HSPは遺伝的に要素が強いです。
しかたがって、完全にHSPから脱却することはできません。
ただ、HSP体質は人間は生きるための生存戦略として発達した体質。
大昔の人間は、自然界で生活していました。
現代と違い、どんなタイミングで動物に襲われるかわかりませんので、生きるためには些細な出来事にも反応しなければ生きられない環境でした。
つまり、HSP体質とは、生きるために発達してきた機能。
現在は、外敵から襲われる心配がありませんので、マイナス面だけが出てしまいますが、決して悪い体質ではないのです。
って旧石器時代などの大昔は敏感に反応できる人が生き残ることができましたので、その子孫が敏感な反応をするのは何もおかしくありません。
⑵ HSP体質は人間以外の動物にも存在する体質
HSP体質は、人間以外の動物にも存在する体質でsy。
1996年にエイレン・アーロン博士が発見し、「HSP」と名付けました。
昔は『繊細』で一括りにされていた人の性格を研究し、遺伝的な体質と解明したのが発端です。
HSPの特性で注目すべきなのは人間だけではなく、鳥、魚、犬、猫、霊長類などの動物にもみられること。
また、共通するのは、生きるためには周囲に敏感になる必要があったことです。
つまりそれは、生存戦略のために存在する能力だと考えられています。
HSPに関する書籍はいくつか出版されていますが、『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』は読みやすかったです。
スピリチュアル要素が強い方は、『敏感すぎて困っている自分の対処法』が、しっくりくるかもしれません。
私は『敏感すぎて困っている自分の対処法』を購入して、『HSP』という言葉を知りました。
⑶ HSPは特色なので必要以上に気にする必要はない
HSPは特色なので必要以上に気にする必要はありません。
- 足が速い人いれば、遅い人もいます
- 話すのが早い人もいれば、ゆっくり話す人もいます
- 活動的な人もいれば、落ち着いている人もいます
これらの違いを非難する人はいませんし、みんな受け入れて生活しています。
HSP体質も同じです。
決して病気ではありません。
自分がHSP体質か確認したい人は、こちらのサイトで確認することができます。
「ちょっと神経質かも」と思う人は気軽にチェックしてみてください。
2:活発な人でも敏感体質は存在している
活発な人でも、敏感体質は存在していています。
HSPの中にも種類があり、タイプによってはは社交的な人でもHSPに該当する者はいるということです。
学校にこんな人はいませんでしたでしょうか。
- 学級委員長で活発的だけど、あまりグループに属さない人
- 友達いるしグループの中で話しはするけど、深くは付き合わない人
- 中立的な立場をとって、どこかに加担することはない人
決してコミュニケーションが嫌いではないのですが、人一倍疲れてしまう体質だったk農政があります。
私も今振り返ると、HSPの体質の症状がありました。
リーダーシップを発揮していたかはわかりませんが、積極的に活動したり、運動会では応援団を小学校・中学校全部やったくらいです。
しかし、休日に友達とどこか出かけることは殆どありませんでした。
別に嫌いとか、疲れるとかではありませんでしたが、なんとなくと言う感じです。
世間で内気やコミュ障など画一的に判断されている症状に該当しなくても、「なんか憂鬱だな」、「人とあまり接したくないな」との感情が湧く人はHSPの可能性も探った方がいいです。
3:敏感体質にも波があるので決めつけないこと
敏感体質にも波があるので、決めつけないことが大事です。
敏感体質には不適的な周期があり、比較的弱い時期であれば集団の中で生活することも人混みの中で遊ぶこともできます。
逆に敏感体質が強くなる周期に入ると、ひどく疲れたり、人に会うのが嫌になったりします。
そんな日ほど「自分はダメだ、馴染めない」などマイナスイメージを持ってしまいます。
そのような感情はうつ病などの症状に似ているため、実はうつ病じゃなかったとしても「自分は病気なんだ」と誤認し自ら体調を崩す方向へ行く恐れがあります。
大切なのは不定期的な周期があることを自覚することです。
敏感な体質が無くなることはありませんが、病気ではありませんので自分に自信を持って行動ができます。
4:パリピが苦手なのは本当にエネルギーを吸い取られているから
パリピの人が悪いは思いませんが、敏感体質の人が近くに行くと必ずエネルギーを吸い取られます。
パリピは場の雰囲気を盛り上げることで会場全体のエネルギーを感じ興奮するので、その場にいる人間のエネルギーを強制的に消費させる能力があるのです。
もし、あなたがその場にいたら、その場所にいるだけでエネルギーを消費している可能性があります。
自分では30%しか使ってないはずなのに、実際には80%のエネルギーを消費していれば当然、「楽しいけどスゴイ疲れた」との感覚に陥りますよね。
しかも、パリピは無意識に盛り上げようとしていますし、みんな盛り上がる性格だと錯覚しています。
パリピをコントロールすることはできませんので、疲れる場所には近づかないようにするのがベストとなります。
5:敏感体質は敏感であることを使いこなすべき
敏感体質は敏感であることを使いこなすべきです。
敏感体質が、鈍感体質になることはありません。
敏感体質との自覚があるのなら、敏感体質としての立ち振る舞いをすればいいのです。
⑴ 細かい部分に気が付けるのは会社にとってありがたい存在
細かい部分に気が付けるのは、会社にとってありがたい存在です。
敏感体質は、僅かな違和感でも察知できる体質です。
嫌な空気や、いるだけで疲れるのは、その場の空気に敏感に反応できているから。
つまり、HSP体質の人は、HSP体質ではない人よりも察知能力が高いのです。
会社も生存戦略で勝ち残る必要があります。
全員鈍感であれば、いつの間にか倒産危機になることも珍しくはありません。
会社の雰囲気が悪くなっているなら、どこか歯車が狂っている証拠。
違和感の内に対処出来れば、会社が被害を受けることはありません。
⑵ 敏感になるのは身体が示す危険ランプ
敏感になるのは身体が示す危険ランプです。
飲み会が本当は嫌なのに、その場に留まっていると、知らず知らずのうちに体調がおかしくなることがありますよね。
確かにその場に留まり続けるのは、他の人よりも苦手かもしれません。
しかし、嫌な場所に留まる必要がどれくらいあるのでしょうか。
敏感に反応する人は嫌な反応を直ぐに察知しますので、早めにその場を去るなどの対処ができます。
私は嫌な場所に留まり続けて、身体を壊しました。
今考えると、もっと自分の反応に素直に従っていれば、身体を壊す必要が無かったです。
人間の体質以外は、センサー反応が良ければ、プラスのイメージですよね。
それでしたら、人間の体質もプラスに考えましょう。
自分の器は自分しかありませんので。
6:敏感体質は社会に必要不可欠な存在
敏感体質は社会に必要不可欠な存在です。
敏感体質は人間が誕生したのは、生きるための生存戦略として必要だったかです。
小学校時代の体育の授業で足の速い人がもてはやされたように、狩猟時代の人間社会では敏感体質は重宝された存在でした。
仮に敏感体質の人がいなかったら人類は絶滅していましたし、敏感体質の子孫が私たちHSPの体質を持った人間です。
敏感に反応できる人がいるから、未然に防げた人間関係の不仲もあります。
自分自身にとっては疲れることかもしれません。
しかし、自覚があるなら、その場所から離れればいいだけ。
自分の体質を受け入れて、自分自身をもっと利用しましょう!
ご参考になれば幸いです!