私はしゃべる時、よく噛んでしまうくらい話すのは滑舌はよくありません。
ただ人まで話すことに苦手意識は無く、小学校時代から表だって話すこともありました。
そんな私が中学校に入学後、ある日を境に「な」から始まる言葉が口から出なくなりました。
現在はその症状はありませんが、当時の記憶を振り返ってみます。
突然「な」から始まる言葉が言えなくなる
自分でも原因はわかっていませんが、中学2年生ごろから「な」から始まる言葉が話せなくなりました。
友人と会話しているとき、
と口に出して話そうしても、声として発することができません。
「なんで?」は意外と使うことが多かった言葉であり、とくにトラウマになるできごとも思いつきません。
それなのに「なんで?」が急に言えなくなってしまったため、私は口ごもるしかなく、まだ原因もわからない状況だったので、友人に相談することもなかったです。
当時の私は「吃音」という言葉を知らなかった
実のところ、私は「吃音」という言葉を全く知りませんでした。
吃音を認識したのは、書籍「嫌われる勇気」に登場したときなので、社会人として働いて10年程度経過した頃です。
今なら「言葉が出ない 原因」なんて検索すれば、吃音についての情報が得られます。
ただ私の中学校時代は携帯電話を保有しておらず、自宅にもパソコンはなかったため、原因を検索する方法がありませんでした。
私の場合、「な」から始まる言葉だけが言えないだけで、それ以外の言葉は普通に話せました。
そのため友人との会話はほとんど問題なく話せる一方で、無意識に「なんで?」と問いかけようとする際、言葉に詰まるのに不便さを感じていました。
言えない言葉は別の言葉に置き換えて話した
「なんで?」が言えない対策として、「なんで?」を「どうして?」に置き換えて話すようにしていました。
「なんで」も「どうして」も、友人と会話する上でどちらの言葉を使っても支障はありません。
いちいち脳内で変換するのは面倒で、早いレスポンスには対応できないこともありました。
それでも「な」以外から始まる言葉なら話せたので、会話するストレスを最小限で留めることができた中学生時代です。
「な」が言えない問題は自然に解消された
自分で意識しないうちに、自然と「なんで?」が言えるようになったので、高校生になると、不思議と「な」が言えない問題は解消されました。
今思えば
と思うこともあります。
でも私の場合無知が幸いし、それほど重大に考えなかったのが功を奏したかもしれません。
公務員時代の先輩で吃音の方がいらっしゃり、その時に初めて吃音を認識しました。
もしかすると私の症状は、吃音ではなかったのかもしれませんが、自ら体験すると相手の行動に理解を示せることをその時に実感しました。
逆に普段から意識していないと、相手のことを理解した風に自分が思っていることに気がついた出来事です。
ご参考になれば幸いです!