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元公務員はなぜ働いていた前職場を批判することが多いのか

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私の感覚的に、元公務員の肩書で活動されている方を以前より見かけるようになった気がします。

私は税務職員として約12年働いてきた元国家公務員ですが、他の元公務員の方が公務員時代の話をする際、大概はネガティブな話が多かったりします。

ネガティブ話が多いには理由がありますので、今回は元公務員はなぜ前職場を批判したがるのかについてお話します。

1:ネガティブな話題の方がウケがいい

SNS等で話題になる出来事は、基本的にネガティブなものが多いです。

勤務先がブラック企業だった話がX(元Twitter)で拡散することは度々見かけるのに対し、ホワイト企業の話が拡散されるのはあまり見かけません。

Youtubeなどもそうですが、成功した話よりも失敗した話の方が明らかに需要がありますし、私もついつい視聴してしまいます。

就職先を決める際は、失敗したくない気持ちが強くなりますので、マイナス評価の話を積極的に仕入れようとします。

そのような状況下で情報を発信しようと考えた場合、嬉しかった話よりも、悲しい話や失敗談の方が見たり聞いたりしてもらいやすいです。

2:公務員を辞めた人のほとんどは職場に不満があった

公務員は普通に働いていれば解雇される心配はありませんし、景気が悪化してもそこまで給料が下がることはありません。

民間会社の給料をベースに計算するので、ボーナス等が下がることもないので、「なんで公務員を辞めたの?」との質問を受けるのは、公務員を退職した人あるあるです。

民間会社の給料が大幅に上昇した際には、公務員の給料引き上げがワンテンポ遅れるマイナス面はありますが、不安定な状況が続いている社会だからこそ、公務員の価値の高さは働いた経験がある人間ほど実感しています。

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そのような好条件の待遇がある公務員にもかかわらず退職する道を選択したのは、職場環境が悪いケースや、人間関係に不満が限界に達したからです。

もちろん家庭の事情ややりたい仕事が見つかったなどの理由で退職される方もいますが、そのような方々がわざわざ元職場の話を話題に持ち出すことはしません。

公務員の仕事はラクだと言われていますが、地方公務員は日々忙しいと聞いていますし、部署によっては毎日のように苦情等を受けなければなりません。

私の場合、3年に1度の転勤や税務調査、非効率的な作業等の不満も税務署の職場を離れた要因の一つでした。

税務署職員もやりがいはありましたし、税務調査が大好きな職員にとっては、強力な権限を行使できる公務員は天職です。

一方で、待遇面や収入の安定のメリットを放棄しても、退職した人には職場に居続けることができない理由があったからなので、退職後に前職のネガティブな話がどんどん発信するのだと思っています。

3:批判的な意見の割合が多い人ほど勤務年数が短い

ブラック企業やブラックの職場環境で働き続けることをいいとは思いませんが、働いた年数が短いほどその職場の魅力を感じられる時間も短いです。

本当に劣悪な環境であれば従業員は全員退職しますので、離職率が高い職場でも人によっては何かしらの魅力を感じていると思います。

反対に、短期間で退職する人は働き続けることにメリットを感じなかったからであり、元職場の話題になればどうしてもネガティブな意見ばかりになります。

私も公務員を退職した身なので、ネガティブな意見も持っていますし、私にとって魅力的な職場であったのであれば、現在も働き続けていたことでしょう。

悩む人
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それでも、12年間勤務していたのは、公務員の待遇面や仕事内容に魅力を感じた部分があったからなので、もし元公務員の意見を参考にする方がいれば、発言者の勤務年数等も見ていただくと、また違った見方ができると思います。

ご参考になれば幸いです!