私が本格的にブログを始めたのは2018年8月ですが、僅か2年間でブロガーの環境は一変しました。
正直な話、今からブログで簡単に稼ぐのは極めて困難だと思います。
ただそれでも、私はこのブログ界隈の環境自体が悪いとは思っていません。
1:2020年にブログで稼ぐのが難しくなった理由
2020年6月末現在、ブログで稼ぐのは難しくなりましたが、その理由は3つです。
- ブロガーの急増
- Google検索のシステム変更
- 新型コロナウイルス
理由①:ブログで稼ごうとする人が急増した
ブログで稼ごうとする人が増えるきっかけとなったのは、『ブログ飯』の存在です。
ブログ飯の本が発売されたのが2013年6月ですので、そこから5年近くはブロガーブームが到来し、私もそのブームに乗っかろうとした一人です。
しかしブロガーが増加しても、サイト検索する人が増えたわけではありませんので、読者をブロガー同士が奪い合うことになります。
また最近では企業もブログやアフィリエイトに参入してきており、個人では対抗できないようなボリュームのサイトを作られると、新規参入者は太刀打ちできません。
つまり正面からぶつかって、勝負に勝てるほど甘くない世界だと言うことです。
理由②:Google検索のシステムアップデートが逆風
サイトを閲覧してもらう方法は、ざっくり2種類あります。
- 調べたいキーワードを検索する
- SNSなどからの導入
SNSからの流入は、フォロー数が少ないとあまり期待できません。
なので『漫画 オススメ』のように、Googleにキーワードを入力し、検索結果に表示される検索流入が基本的なアクセス数を稼ぐ方法です。
ブログを閲覧してくれるのは、検索上位に表示されるサイトがほとんど。
わざわざ2ページ目、3ページ目に表示されるサイトからチェックしませんよね。
なのでいかに上位検索されるかをブロガーは試行錯誤しているのですが、上位表示されるかはGoogle次第です。
そんなGoogleですが、定期的に検索システムのアップデートを行っており、アップデートの影響で検索順位が大幅に変動することもあります。
最近とくに顕著になっているのが、法人などが運営しているサイトが上位検索される傾向にあること。
つまり個人でブログ運営しているサイトは、今現在上位表示されにくい環境です。
理由③:新型コロナウイルスの影響で広告単価が減少
2020年で世界中の話題の中心は、新型コロナウイルスです。
新型コロナウイルスの影響は、日本経済に大きな打撃を与え、企業の売上がかなり落ち込んでいます。
ブログ運営の基本は、広告による収益であるため、企業が広告を出す余力が無いとブログの収益も下がります。
実際私のブログ収益も半分以下になっており、新型コロナウイルスでネットが注目されていますが、ブログだけに着目するとマイナスでの影響が大きいです。
2:ブロガーの環境変化は一概にマイナスとはいえない
2020年になって、今までブログやアフィリエイトをメインとしていた人も、サイト運営を辞める人が増えています。
特徴的なのが、数年間売上を出していたブロガー、アフィリエイターが辞めている点。
それだけブログの世界は厳しくなっています。
ただ私個人の意見としては、今の状況は決して悪いとは思っていません。
もちろんキツいですが、納得している理由もあります。
⑴ 今までのブロガーの稼げる環境が恵まれすぎていた
ブログに限らず、永遠と右肩上がりに成長している業界は存在しません。
不動産も価値が落ちないと言われていましたが、バブル崩壊後に急落しました。
またYouTuberも増えていますが、芸能人の参入で今では激戦区です。
ブログの世界も同じで、2018年くらいまでブログの世界はあまりにも環境に恵まれていました。
極端な話、ゴールドラッシュに沸いた初期のような感覚です。
ただゴールドラッシュで稼げたのは、ゴールドラッシュと言われるまでで、ゴールドラッシュを知ってから参入した人に恩恵はほとんどありませんでした。
つまり何もしなくても稼げたのが今までのブロガー世界であり、今は楽に稼げなくなっただけで、収入を得られない訳ではありません。
⑵ 新規参入者が減ることで競争相手が少なくなる
2020年はブログへの参入者よりも、YouTubeに参入する人が多くなっています。
YouTuberこれから間違いなく激戦になりますが、ブログの世界は新規参入者が減っているので、下からの突き上げがありません。
また上にいたブロガーもサイト運営を辞める人が続出しているため、続けているだけで上にのし上がれる可能性があります。
もちろん上に上がっただけで収益が生まれるわけではありませんが、生き残ることで成果を挙げることもできます。
⑶ ブロガーが稼げるかどうかは読者にとって関係ないこと
ブログを書いている人にとっては、収益は死活問題になるケースもありますが、読者にとってはそんなこと関係ないですよね。
むしろ収益目的のブログが増えたことで、日記のようなブログの面白さが消えつつあったのも事実です。
一方で、ブログで稼ごうと思っていない人は、広告費の減少やGoogle検索なんて関係ありません。
そうすると、単純に書きたい内容を書いているブログだけが残る環境になりますので、読者にとっては最近の傾向はプラスです。
3:今後ブロガーはどのようにして活路を見い出せばいいか
私はブログだけで生活できるほど、収益を出したことは1か月もありません。
ただ2年間ブログを運営した事実はありますので、これからブロガーはどうすれば生き残れるのかについてお話しします。
⑴ ブログだけで生活するのは現実的に困難
まず、ブログだけで生計を立てるのは困難です。
ブロガーで一時代を築き上げた人も、現在はYouTuberやブログの運営方法を指導する側に回っています。
ブログ自体が稼げるジャンルであれば、わざわざYouTubeに参入する必要はありませんので、トップブロガーでもブログだけで生活するのは難しいと思っています。
そうなると、これからブログを始める人は、さらに収益を稼ぐのは難しいでしょう。
なのでブログで稼ぐことを考えるにしても、収入源の一つにするくらいに留め、会社員の給料など他の収入源も確保した方が、リスクを回避できます。
⑵ 企業が手を出しにくいジャンルを攻める
Googleは現在、法人が運営しているサイトを評価する傾向にあり、法人の方が資金面で優位なので個人で迎え撃つのは難しいです。
しかし一方で、ニッチなジャンルなど、法人がサイト運営するには、収益が足りないジャンルもまだまだ存在します。
法人が参入していないジャンルは、ライバルが少ないので、個人で稼げる位の収益は確保できるかもしれません。
⑶ 検索以外の方法でサイトを閲覧してもらう方法を探す
検索してサイトを見つける以外にも、SNSやYouTubeを通じてブログを閲覧してもらう方法もあります。
またサイト自体を好きになってもらえば、ブックマークやスマホのショートカットに登録しますので、定期的にアクセスしてもらえます。
また直接サイトに流入してもらえれば、Googleの検索アップデートがあっても影響は最小限に。
つまり、ブログは検索以外で閲覧してもらえる手段を、いくつも用意することが重要です。
4:ブログを書きたい人だけが残ればそれでいい
私自身がブログを運営していて変ですが、最終的に収益抜きに記事を書ける人だけがブロガーとして残ればいいと思っています。
もちろん趣味でブログを書くのは大変です。ただブログを書くのが大変と思っている時点で収益がないと継続は難しいでしょう。
お金を稼ぐことは大事です。私も公務員を退職し身に染みて感じています。
ただ稼げる記事や集客できるネタは、すでに企業や熟練ブロガー・アフィリエイターが占拠していますので、先駆者とは攻め方を変えないと、のし上げることは難しいです。
ただそれでもブログを書きたい気持ちがあるのであれば、稼ぐことは二の次にして記事を書きましょう。
そうすれば結果は、後からついて来てくれるかもしれませんので。
ご参考になれば幸いです!