私は、税務職員採用として税務署に勤務していました。
税務職員採用の場合、最初の1年間は税務大学校で、1年間研修をすることになります。
税務大学校での研修は全寮制で、1年間同期と一緒に生活をしながら、税務署で使う基礎知識を学びます。
が、私は税務大学校時代の研修が嫌いでした。
寮制度自体が好きではなかったなど個人的な理由もありますが、1年間も生活してもどうしても好きになれませんでした。
しかし、多くの同期は研修を楽しく過ごしており、研修期間中は楽しく過ごした方が多くのメリットがあります。
税務署に配置された後、同期と会う機会もありましたが、口々に税務大学校時代の思い出話に花を咲かせます。
おそらく、税務署時代より税務大学校時代の方が嫌だったのは私くらいだったと認識しています。
税務大学校での研修は非常に不自由です。
寮の門限もありますし、平日の夜に見回りもあります。
それでも、不自由を苦痛と感じず、むしろ不自由を楽しむ意識がある研修生ほど充実した研修時代を経験しています。
税務署の現場に出てからも同じです。
理不尽を受け流せる職員ほど評価され、出世できるのが国税組織です。
そんな、税務大学校での研修を楽しむためのコツをご紹介します!
1:教育官の指導は半分程度に聞いておくのが世渡り上手の条件
世間的には、公務員は堅いイメージがあります。ですが、実際の公務員の多くは普通の一般人です。
民間企業で働く人と同じ高校・大学で勉強してきた人が、公務員となっています。
公務員となったからといって、すぐに性格が変わることはありません。
公務員向きの性格は、人の話を半分しか聞かない不真面目な人間です。
世間で公務員向きの性格と思われる人ほど、公務員には向いていないタイプの人です。
税務大学校の研修の序盤は毎日怒られます。理不尽なほどに。
税務大学校では個別の指導はあまり行わず、基本的には全体責任です。一部の研修生がしたミスは連帯責任で全員怒号の中で指導を受けます。
公務員向きの性格の人は、指導を受けるようなミスはしません。ですが、真に受けてしまうので、ミスをしていないのに、毎日自分が怒られている気分になります。
一種の理不尽ですが、その性格が続いてしまうと現場では体力がもちません。
税務署の現場では、もっと理不尽で怒られることがありますので。
一方、毎回指導されている不真面目な研修生は、教育官の話を半分も聞いていません。
しかし、税務署の現場に出るとそれが役に立ちます。
税務署は納税者から罵詈雑言を吐かれることは日常です。税務調査をする場合は尚更のこと。
そんな言葉耳を傾けては疲れてしまうので、話半分で聞く性格は自分のストレスを少なくして働くことができるのです。
2:税務大学校の研修でも羽目を外せるときはしっかりと外すこと
税務大学校の研修も公務員の仕事です。なので、平日はずっと講義を受けることに。
逆に、休日は土日必ずあります。外出も可能となっています。
(外泊は条件がありますが)
私が研修時代に失敗だったのが、研修中あまり外出をしなかったことです。
税務大学校東京研修所は、千葉県の船橋市にあります。
バスで西船橋駅に出れますし、東武アーバンパークラインの塚田駅には徒歩で行けます。
東京に行くにも便利で、新宿渋谷には1時間程度で行くことができます。
無理して遊ぶ必要はありませんが、休日をしっかり満喫するのは結構大事です。
税務職員の研修は1年間あります。最初の気持ちが最後まで持つ人はいません。
遊ぶときはしっかり遊んだ方がいいです。研修時代に遊ばなかった後悔は意外と残ります。
研修中も飲酒は認められています。もちろん未成年者はNGですが。
門限があるのは難点ですが、寮生活は強制的に規則正しい生活をしますので、時間を前倒しで行動をします。
外泊可能な期間になれば、1泊2日の旅行に行っても大丈夫ですので、計画的に行動しましょう。
3:研修生同士のカップルに冷ややかな目線を送ると後悔する
税務大学校の研修は全寮制です。研修生は、閉鎖された空間で生活を一緒にすることになります。
税務職員採用であれば18歳から21歳までの若者が集まりです。なので、閉鎖的な空間にいれば、研修生同士が付き合うことも普通です。
(1/3くらいは付き合っていたような…)
私は全く無縁でしたが、私と同じ班では半数は付き合っている人はいました。
目の前でイチャイチャし過ぎてムカついたは、今でも覚えていますが、逆にそのくらい研修を謳歌した方が(付き合った人は)思い出に残ります。
研修時代から付き合った同期は、そのままm結婚することが多いです。
何割かは既に離婚してますが(苦笑)
今は離婚したカップルでも、研修時代に付き合ってた時は、少なくても充実した時間を過ごしていました。
好きな人と、一緒に勉強をし、寝食を共にし、給料がもらえる
そんな場所は、民間企業ではありませんので。
4:税務大学校の研修時代の成績は95%関係ないし影響しない
研修時代に法律関係の試験を沢山受けることになります。
上位5%は、出世にプラスの影響が働きます。実際に税務署配置される税務署で評価があわられますので。
一方、上位5%以外の研修生に関しては、研修自体の成績は一切関係ありません。
私の研修時代の成績は並みだったのですが、良くも悪くも何もありませんでした。
税務署で研修を終えた後輩を受け入れる側にもなりましたが、研修時代の評価が仕事に反映されることはありませんでした。
(成績上位者については噂は広まりますが)
私の経験上ですが、研修時代に問題児だった同期の方が多く出世しています。
逆に、研修時代に問題を起こさない人の方が、税務署に配置されると埋もれてしまいます。
研修時代の問題児は規則違反をする人です。規則違反といっても法律違反ではありませんので、社会的な違反ではありません。
一方で、税務署では行動的な職員ほど、上司・先輩に好かれます。
面倒な飲み会に積極的に参加する行動力が、出世への近道と言っても過言ではありませんので。
5:税務署職員として働いていくのなら研修時代は楽しむことが大事
正直、研修時代の内容が、税務署の現場で活かされることはあまりありません。
なぜなら、研修時代成績が悪い人が出世する世界だからです。
税務大学校の研修時代は、厳重注意されない程度に遊ぶか、上位5%に入れるように勉強をしましょう。
そうしないと、結果的に研修時代の1年間を無駄にしていまします。
私の税務大学校の研修時代からの体験は、コチラをご覧ください。
税務署(公務員)が合わないと思うなら、研修中に辞めるのも選択肢です。
私の同期も、1割くらいは研修中に退職をしました。
しかし、税務職員の研修期間は、給料をもらいながら勉強ができる環境です。
お金を稼ぐ環境と割り切って、仕事(研修)をし、休日に別の勉強や転職活動をするのも賢い方法です。
公務員だけが、人生の選択肢ではありません。
まだま知らない選択肢が存在しますので、気持ちが落ち込んだ時は別の道も探してみましょう!
ご参考になれば幸いです!