公務員という職業

高卒採用の公務員試験は倍率は高いが難関試験ではない

テスト勉強で頭を悩ませる人

高卒採用の公務員試験は、倍率は高いですが、難関試験ではありません。

なので、高校を卒業して就職するなら、公務員も選択肢になります。

正直、今の世の中は学歴社会です。

同じ能力を持っていても、学歴で給料に差が出てしまうのが現実です。

しかし、公務員は比較的学歴格差の少ない業種です。

生涯年収も大卒公務員に引けを取りませんし、頑張れば出世も出来ます。

(キャリア組は例外)

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実際に、公務員に就職する場合に、ハードルとなるのが、公務員試験の倍率です。

採用数が少ない職種は、それだけ倍率も上がります。

国家公務員試験採用情報NAVIの平成30年度一般職試験(高卒者試験)採用予定数によると、事務職の採用人数は約1100人です。

他方、申込者数は12,871人と、試験倍率10倍以上となっています。

国家公務員採用一般職試験区分別実施状況 平成30年度

高卒で就職する人にとって、競争倍率10倍以上の試験に臨む機会は人生で初めです。

普通に計計算すると、10人中9人は不合格となる厳しい世界です。

しかし、公務員試験は、実際には競争倍率以上には難しくはありません。

現に、私は現役高校生で公務員試験に合格し、工業高校出身で税務署職員となりました。

競争倍率が高いのに、難関試験ではない理由を、ご説明します。

 

1:公務員試験の出題範囲は共通しているので専門知識が不要

公務員試験の出題範囲は共通しています。なので、公務員試験ごとに専門知識を勉強する必要がほとんどありません。

例えば、私が受けた税務職員採用試験の1次試験は以下のような内容です。

平成30年度 税務職員採用試験

試験種目

基礎能力試験(多肢選択式)
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験(出題数合計40題)
 知能分野20題文章理解丸7、課題処理丸7、数的処理丸4、資料解釈丸2
 知識分野20題自然科学丸5、人文科学丸9、社会科学丸6
適性試験(多肢選択式)
速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験(出題数120題)
置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査
作文試験
文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

 

国税庁HP 試験概要参照

 

知識分野は、高校などで習う授業で暗記問題です。

知能分野は、規則性を見つけて答えを出すものであり、練習すれば応用できる分野です。

一方で、地方自治体の試験(千葉県職員採用)はこのようになっています。

千葉県職員採用試験

初級
(高校卒程度)

教養試験

択一式(2時間)50問出題。全問解答。

専門試験

土木・電気等の技術系職種のみ実施。

択一式(2時間)40問出題。全問解答。

作文試験(※1)

事務系職種のみ実施。

記述式(1時間)

 

千葉県HP 試験方法参照

 

問題数の違いはありますが、教養試験は知識分野と知能分野が混在しているため、国家公務員試験と基本的な内容は同じです。

専門職だけは専門問題が出題されるので毛色は違いますが、事務職であれば国家公務員も地方公務員も勉強する内容は同じなので、そこまで専門性は求められないのです。

 

2:公務員の高卒採用のライバルは専門学校生

ライバル競争

公務員の高卒採用のライバルとなるのは、公務員の専門学校生です。

 ⑴ 公務員試験は年齢が条件で学歴は不問

公務員試験は、年齢が条件で学歴は不問です。

高卒の公務員といっても、高卒でなければ受験できないわけではありません。

税務職員採用試験(平成30年度)

受験資格

①平成30年4月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して3年を経過していない者及び平成31年3月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
②人事院が①に掲げる者に準ずると認める者

参照:国税庁HP

年齢条件が合致していれば、中卒でも専門学生でも受験資格はあります。

私が公務員試験を受けたのは10年以上前となりましたが、昔と比較して今は受験する世代に変化が表れています。

私が採用された当時は、高卒と専門学校卒の割合が7:3でした。

しかし、現在は高卒と専門学校卒の割合が3:7と逆転しています。

(現役の公務員時代に新人職員に確認しました)

 ⑵ 高卒公務員試験のライバルは専門学校生

高卒公務員試験のライバルは、専門学校生です。

高校生であれば、以前は同じ学年の人がライバルでありましたが、現在は専門学校で勉強している年上が採用試験の椅子を争うことになります。

公務員の専門学校では、文字通り公務員採用に特化しています。

講義の内容は、常に公務員試験のための勉強です。

逆に、現役高校生として公務員試験を受ける人は大学受験とは違い、高校2年生の時点から公務員試験を受けようと決めている人は少ないです。

高卒で公務員試験を受ける人の流れ

就職をしたい

⇓(高校生1年生)

自分の行ける就職先を考える

⇓(2年生の冬)

公務員の採用もある

⇓(3年生の春)

公務員試験の勉強

⇓(3年生の夏)

公務員試験

私の同期で、高校2年生から公務員試験の勉強をしてた人を知りません。

実際、私が初めて公務員の模擬試験を受けたのは高校2年の冬で、その次は3年生で部活を引退した後でした。

専門学校に通っている人は毎日勉強してますので、単純な学習時間では高校生は勝てません。

 ⑶ 公務員の専門学校生が増えているのは進学率が増加しているから

公務員の専門学校生が増えているのは、進学率が増加しているからです。

現在、高校生の約6割の人が、大学などに進学をしています。

普通科高校であれば、そのまま就職する人はかなり少ないですよね。

私の在学していた工業高校でも、半数近くは大学などに進学をしていました。

つまり、急いで就職しようと思わなければ、進学する選択肢が一般化しているのが、公務員の専門学校生が増加している要因です。

ただ、公務員の専門学校生が増加しても、高卒で公務員採用試験に合格している人はいます。

なぜなら、公務員の一次試験は、合格ラインを超えればいいだけですので。

 

3:公務員の専門学校へ行かなくても公務員試験は合格できる

公務員の専門学校へ行かなくても、公務員試験に合格することはできます。

なぜなら、専門学校を選択した人は、そこまでレベルが高くないからです。

 ⑴ 高卒の公務員試験は大学受験をしなかったレベルの学歴の勝負

高卒の公務員試験は、大学受験をしなったレベルの学歴の勝負になります。

言い方は悪いかもしれませんが、ずば抜けて知識がある人は少ないです。

家庭の事情で、就職を選択する人もいますが、感覚で高校の偏差値60以上の人はそこまで多くありません。

偏差値60までは、なんとかなるレベルです。

私の通っていた高校は、偏差値40前半でしたので。

なので、倍率が10倍であっても、偏差値40~60の人が集まっていると思ってください。

そう考えると、戦いやすくなります。

 ⑵ 就職以上大学進学未満の学歴が専門学校に進学する

就職以上、大学進学未満の学歴が専門学校に進学します。

専門学校が悪いわけではありません。

学びたい知識があるならば、重点的に勉強する方が身になりますし、同じ目的で入学した人と交流ができます。

しかし、公務員試験の場合は別です。

公務員試験自体は受験回数は決まっていないので年齢条件を満たせば何度でも受験することできます。

公務員試験に落ちて、専門学校に通う人もいます。

ですが、実際には、高校生の時に公務員試験を受けずに専門学校へ進学する人が多いです。

公務員試験に学歴は不要です。年齢条件だけです。

なので、専門学校へ進学する人の多くは、就職を延期するためには進学しています。

だとすれば、高卒でも十分に対抗することができるのです。

 

4:高卒採用で公務員になりたいなら試験を受けまくること

鉛筆

高卒採用で、公務員になりたいなら、公務員試験を受けまくってください。

最初から専門学校へ進学しようとは思わず、公務員試験を受けてください。

公務員試験は、年齢制限はありますが、受験の回数制限はありません。

また、専門学校へ進学は当然費用が掛かります。

就職先を決める際、給料が高い企業や公務員を選択肢にしますよね。

ですが、就職するための費用(授業料)が高くなれば、先に就職した方が収支がプラスになります。

(たとえ学費は両親が支払ったとしても)

もし、現役高校生で公務員試験を受けて落ちてしまった場合には、そこで初めて専門学校へ進学する選択肢を選べばいいのです。

正直、専門学校へ進学は難しくはありません。

公務員の専門学校に進学しなくても、独学で勉強することは可能です。

専門学校は、毎年公務員試験の模擬テストを実施しています。

私も、公務員試験前は、5か所くらいの模擬試験や模擬勉強を受けました。

模擬試験の問題はもらうことができますので、何度も繰り返して覚えました。

私が公務員試験でかかった費用は、交通費と書籍1冊だけです。

専門学校へ進学しなくても、専門学校を運営している東京リーガルマインド通信講座も行っています。

専門学校に通うよりも費用は抑えたれるので選択肢として検討するのもありです。

5:公務員試験を受けてみないと結果はわからない

公務員試験を受けてみないと、結果はわかりません。

公務員の一次試験は、ほとんどがマークシートです。

頑張れば突破できます。

二次試験も、ほどんど面接だけの公務員試験です。

面接官は、公務員で面接官としては素人です。

面接官にハマれば、誰でも合格できる可能性はあります。

公務員になりたい人は、ダメ元で公務員試験を受けてみてください。

私のような工業高校出身でも、税務署職員になっています。

専門学校へ進学するのは、試験に落ちた後からでも遅くはありませんので!

 

ご参考になれば幸いです!