仕事を辞められない原因は、辞めること自体を面倒と思っているからです。
辞められない理由は、人それぞれあります。
ただ、本当に嫌な職場なら今すぐに辞めています。
「面倒」が、どのくらい辞めたい気持ちを押さえつけているのかを、ご説明します。
1:辞められない原因は仕事が完全に習慣化してるから
辞められない原因は、仕事が完全に習慣化してるからです。
生活習慣をすぐに変えることはできません。
簡単に生活習慣を変えられるなら、全員ダイエットに成功しいますので。
⑴ 今の仕事を続けてられている事だけでも安心感がある
今の仕事を続けてられている事だけでも、安心感があります。
お金への不安はストレスです。
どんな人でも、安定した収入が得られないことには、一抹の不安は感じています。
しかし転職や退職を考えた場合、この安心感がある気持ちが非常に邪魔になります。
不快な環境であれば自然とそこから脱出しようと思いますが、職場に最低限の安心感があれば「そこに留まりたい」と直感的に感じてしまうのです。
⑵ 習慣化は無意識な行為。ゆえに脳は「楽」をしている
習慣化になっている作業に特別な意思力は要しません。
もちろん、習慣化するまでには意思力は必要にはなりますが。
起きている時間は、常に行動の選択を迫られています。
起きるかorそのまま布団に入ってようか
からはじまり、
寝ようかor動画あと1本見ようか
就寝前まで選択の悩みは続きます。
選択は常に脳のエネルギーを消費しています。
エネルギーの消費が激しければ考える力は失われ、楽な行動を使用とします。
なのんで、日常生活の中では脳はできるだけ選択する機会を減らさなければいけません。
些細なことかもしれませんが、朝起きてトイレに行く習慣のある人と行くか行かないか悩む人では意思力の消費が違います。
意志力はゲームでいうMP(マジックポイント)みたいなものです。
MPを沢山所持していればいいですが、頻繁に回復することはできません。
そうなるとダンジョン(日常生活)を進むためには、できるだけ無駄な消費をしないことが先決になります。
つまり、脳は無駄な消費をしくないのです。
習慣化はMP消費を軽減する効果的な方法です。
当然MPを使用しない方が楽ですので、その状況下で進行したいのは本能的な部分が作用してきます。
⑶ 現状の不満は耐えられる不安である
今続けている仕事に全く不満がない人はいないですよね。
しかし、現実は不満があっても仕事は続けています。
つまり、不満はあるけれども続けてられているのは、その不満は仕事を辞めるほどの不満ではないということです。
ただ、そんなに割り切った考えができないことは私自身経験しています。
- 不満はある
- 仕事は辞めたい
- ただ辞めたところで次の職が決まらない
そんな気持ちになるのは当然です。
それでも今続けられているのは、現状に我慢できている証拠というのは自覚する必要があります。
ただし、今は我慢できているだけであり、積み重なって我慢できなくなる可能性もあるのでその点にも意識を向けなければいけません。
2:今の仕事を続けるリスクと転職リスクを理解できていない
今の仕事を続けるリスクと、転職リスクを理解できていません。
転職は怖いです。失敗する可能性もあります。
しかし、今の仕事を続けていれば安泰だという保証は、どこにもありません。
⑴ 見える大きな不安より、見えない小さな不安を怖がっている
不安は不確定な出来事に対して感じます。
確定している出来事には不安の感情は起こりません。
今の仕事に不満を持っている人は将来への不安を最も感じているのではないでしょうか。
今働いている職場は、環境と将来への展望をある程度予測可能な状態にあります。
対して、転職は未知の世界なので不確定要素が多いです。
単純な比較は難しいですが、たとえ転職した方がメリットが多かったとしても、予測が難しい道に進む際には不安を多く見積もってしまいます。
転職経験者が簡単に転職を進める理由としては、既に転職を経験済みなので転職する際の未知数の部分(不安)が既に取り除かれています。
よって、転職への不安を過大に評価せずに今の職場との比較検討ができるからです。
⑵ 勤続疲労はある時突然一気に到来する
全ての年代において突如体調を崩す場合があります。
でも、体調の崩す方は定期的に休暇を取っているのでしょうか。
会社の社長など激務に追われている人でも、一定期間の休み方を知っています。
(ビルゲイツも何もしない週間を作っているくらいです)
逆に勤続疲労で疲れる人は上手に休みをとっていません。
仕事を続けることも大事ですが、効果的な休みを取ることも大事です。
⑶ 思考停止をしても「今」を続けられるいう認識
社会が強烈に変化していっている中でも、アナログ世界を維持する社会も存在します。
ある老齢な著名人は、電子マネーを悪とまで言い切る人も存在します。
現金がデメリットしか存在しないとは思いませんが、少なくても電子通貨の方がメリットは大きいので大きな枠組みとしては移行すべきでしょう。
しかし、現金を使い続けていた人は別に変化しなくてもこのまま続けられるという認識があります。
確かに同じ環境が続けば現金でも問題はありません。
しかし、日本のみでなく世界と繋がっている状況では、日本だけが今の環境のまま維持するのは不可能な現状があります。
(国内だけで経済が回れば別ですが、国内だけでの成長は相当厳しいですので)
変化しなければ取り残されてしまう認識を持っている人は変化し続けます。
ですが、「誰かがやってくれるだろう」と他力本願の認識だと自ら変わろうとは思いません。
3:1日5分だけ辞めるための準備の時間を設定する
毎日、辞めるための準備の時間を設定しましょう。
1日5分だけでいいです。
辞めるのはあくまでも手段。
手段を実行するために、準備は不可欠です。
⑴ すぐに転職するのは準備運動無しで全力疾走するのと同じ
色んな考え方はありますが、就職して直ぐに仕事を辞めるのは「どうなのか」とは思います。
完全にその会社が無理だと確証が持てるのではあれば別ですが、少なくても就職した会社がダメと判断できる比較対象がないとわかりません。
学生時代に自分の進路についてさまざま検討し、その一つとして選択した就職先が最悪だったのであればすぐに転職してもいいでしょう。
しかし、何となく就職活動をし、何となく良さそうな企業に就職した人が、「なんかよくないな」と思って退職するのは何も解決になっていません。
転職しても同じ失敗をする確率は高いです。
私は小心者なのでリスクは最小限にしたいです。
ランニングする際に予期せぬ怪我をする場合もあります。
しかし、準備運動をすることで防げるリスクを防止することはできます。
転職も同じです。
転職で失敗する確率は絶対に存在します。
でも、避けられる失敗もあります。
転職を実行する前に、避けられる失敗の防止をしましょう。
⑵ フルマラソンを走るにしてもまずは歩くから
マラソンにしても、筋トレにしても最初からハードにこなすことはできません。
全く運動をしていない人がマラソンを目標にするなら、最初は歩くことから。
筋トレも軽い負荷から始めます。
転職も同様です。
転職先を探して、すぐに行きたい転職先が決まることはありません。
見つけられるのなら最初からその転職先に就職していますので。
転職を考える場合にはすぐに職場を探すのではなく、どうして転職をしたくなったのかを考えましょう。
自分の本当に叶えたい希望を言葉にできていないのなら、自分の気持ちが定まっていないのと同じです。
時間が掛かるかもしれませんが、まずは自分の意思から確認しましょう。
⑶ 柔軟な思考は選択肢が選びやすくなる
多様な視点の一番のメリットは選択肢が増えることです。
男は外で働き、女は家で家事をする
昭和の時代には男女ともこの選択肢しかありませんでした。
私はこの働き方を否定はしません。
しかし、『男は外で働き、女は家で家事をする』だけが選択肢なのは違います。
専業主婦があれば専業主夫があってもいいです。
共働きでも、お手伝いさんを雇い、夫婦共に仕事に専念するのも選択肢です。
どれが自分にとって最良の選択かは自分自身でしか判断できません。
しかし、選択肢が複数あることを知らなければ自分に合う選択をするのは不可能です。
『考えること』は選択肢を増やす作業です。
今の状況に不満がありそこから脱出できないのは選択肢が無いからです。
他人が選択肢を持ってくることはありません。
そうなると、自分自身で選択肢を増やすしかなくなるのです。
そのために、考える行為が必要となります。
4:怠けているから行動できないのではない
怠けているから、行動できないのではありません。
「めんどくさい」は、怠けているような印象があります。
しかし、誰もが面倒と感じる気持ちは持っています。
面倒と感じない人は、面倒と思わない工夫をしているからです。
「自分はダメだ」と思っても、何も改善しません。
改善するには、実行しなければいけません。
まずは、シンプルに考えましょう。
どうして仕事を辞めたいのか
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