「キンコン西野ってまだ芸人やってるの(笑)」
キンコン西野はまだ芸人をやっています。
【職業芸人】ではなく【生き方芸人】として。
キングコング西野亮廣さんにどんなイメージを持たれるでしょうか?
- はねるのとびらのメンバー
- 漫才のツッコミ役
- 炎上する人
- ひな壇芸人にならない人
全部合ってます。でも西野さんのほんの一面にしかすぎません。
正直、私自身西野さんを好きではありませんでした。
M-1の漫才はテンポがあり面白かったですが、それ以外は伸び悩んでる印象。
伸び悩みの影響からか、色んな所に手を出して『絵本』まで出版したことには芸人としてどうなのかという疑問よりも行動自体が不可解な印象が強かったです。
「あぁ、もう芸人として終わったな」と勝手に思っていました。
1年前までは・・・
西野さんへの見方が変わったのは1年ほど前1冊の本でした。
『魔法のコンパス』
テレビ番組『アメトーーク!』の「スゴイんだぞ!西野さん」の回で西野さんとこの本の一節が散々いじられていたので本のタイトルは知っていましたが、いかんせん好きでもない人間が書いた本なんて読む気になりません。
それでも読むキッカケとなったのが、本屋で中々読みたい本が無く、「どうしようかな」と本屋さんをグルグルと徘徊ときに偶然平積みされていた本で目に留まった本のが『魔法のコンパス』でした。
最初は買う気にならなかったのですが、「食わず嫌いや偏見はいけないし、今日特に買う本無いからとりあず買っておくか」と思いで『魔法のコンパス』を購入することに。
本の内容には全く期待していませんでした。
でもそれが、芸人キングコング西野の本当の姿を知ることになるとは、思ってもいませんでした。
1 圧倒的なマーケティング能力と戦略
この記事を書くきっかけとなったのがこのツイートです⇓
ツイートはまぁどうでもいいのですが、ツイート内のリンク先は西野さんのブログ西野亮廣ブログの記事に繋がっています。
ブログの中身も端的にはH30年11月発売予定の新刊『新世界』の告知だけです。
でも、この告知の手法が上手い!
(このブログだけを読んで「西野すごいわ」って思える人はその方も十分すごいです。)
1度読んで「えっ、大したことないじゃん」と思いましたら、騙さされたと思って西野さんの著書である『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』と『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』の2冊を読了後、再度ブログを読み返していただきたいです。
そのくらい西野さんのブログの記事にはモノを売るマーケティングを考えて表現してあり、書籍にはその戦略が書かれています。
さすがにこれだけの説明で「よし、2冊とも買うべや!」なんて気持ちにはならないのですよね。
ブログのキンコン西野「一歩が踏み出せないキミへ」の前段ではこのように書いてあります。
最初の一歩が踏み出せないキミに、今は、どうしてもこの話を届けたくて書きました。歩く場所が分かれば、歩けると思うので。ここでグダグダ言っていても、本の内容がよく分からないと思うので、今日は、編集者さんのチェックが入る前の「はじめに」の原稿をボクの独断で公開しようと思います。もちろん、ここから書き直しますが、「はじめに」では、だいたい、こんな感じのことを書きます。興味が湧いたらAmazonでポチってください。「ポチるのは今度にする」という方はシェアしてください。両方してくださったら僕は仔猫のようになつき倒します。宜しくお願い致します。【西野ブログbyAmebaより出典】
ぱっと読んだ感じ、これだけだとごく普通の文章です。
強いて挙げるとすれば、『今日は、編集者さんのチェックが入る前の「はじめに」の原稿をボクの独断で公開しようと思います。』
この一文がちょっとポイかなと。
私も「編集者がチェックする前に公開するなんて流石芸人や( ゚Д゚)」なんてことが言いたいのではありません。
なぜ2か月も先に出版する本の内容を今の時点で公開するのかがポイントなのです。
⑴ 本を購入する機会損失を防ぐ
『革命のファンファーレ』では絵本業界の中では大ヒットとなった、『えんとつ町のプペル』の売り上げが偶然ではなく、事前に行ったマーケティングと発売以後の販売戦略の賜物だったことが書かれています。
作中で西野さんが販売戦略として事前に1万部の『えんとつ街のプペル』を自費購入しているのですが、単純に発行部数を増やすだけが目的ではありませんでした。
西野さん初の著書であった『魔法のコンパス』は10万部の大ヒットでしたが、実は西野さん「あと1.5~2倍は売れた」と嘆いていました。
『魔法のコンパス』は初版が8000部でありましたが、発売直後人気であり、Amazonから在庫は無くなりました。
その結果、1か月間は品切れで、本が売れるのに売れない状況が続いていました。
当然在庫があれば空白の1か月間も本が売れましたし、売れれば売上ランキングにもランクインします。
ランキングに入れば、本屋さんも『売れる本』と認識し、仕入れをします。
この好循環を西野さんとしては絶好のチャンスを逃してしまったと。
でも、「本屋さんも長く売れる本はあるでしょ」と疑問に思われるかもしれませんが、本屋さんの売り上げの肝は『平積み』された本です。
本屋さんで新刊が発売されるとしばらくは表紙がみえる平積みされている光景を見ますよね。
こんな感じ⇓⇓
では平積みになっている期間はどのくらいだと思いますか。
実はたった2,3週間しか平積みの期間はなく、それ以後は平積みから棚差し(本棚に保管)に移動となり、売れ残ったら仕入れ先に返品になりますなります。
棚差しされた本をふらふら歩いている人の目に留まることはなく、本棚をじっくり見るのは予め欲しい本があって、それを探すために見回します。
買う本が決まってない人が手に取るはほとんど平積みされた本です。
メインストリートで店を構えているラーメン屋と路地裏のラーメン屋、どちらが集客できるでしょうか。
絶対にメインストリートに店を構えたラーメン屋です。
路地裏のラーメン屋に行くのはそのラーメン屋が美味しいと知っているから行くのであって、「お昼ラーメン食べようかな」くらいに思っている人は路地裏には行きません。
本屋さんも同様で、収益を上げるには最も集客が見込めるメインストリート(平積み)に売れる商品(人気の本)を置きたいです。
しかし、出版している側としては自分の本を平積みして欲しいですので、本屋さんが平積みしたいと認識してもらう必要があります。
そうなると、売れる『新刊』か『人気書籍』に該当するしか手段はありません。
新刊は発売1か月くらいの期間ありませんので、長く売るには『人気書籍』になるしかありません。
続編がある漫画とは違い、ビジネス書籍などは単発です。
そうなると基準となるのが「売れている本なのか」どうかです。
単純に本が売れ続ければ本屋さんもその本を売りたい(売りやすい)ので手に取りやすい平積みのままにします。
でも、ここでももう一つ問題点があります。
紙の本は店頭に並ぶまでに時間を要するのでタイムラグが起こることです。
紙の本は電子の本と同じで売れたからといってすぐに増刷することができません。
最初から売れるとわかれば多く印刷しますが、売れなければ在庫として残ってしまうので安易に刷ることはできません。
出版社としてはできるだけ在庫を残さないで売りたい
本屋さんは売れる本をたくさん売りたい
著者としては購入機会を増やしたいのでできるだけで増刷したい
じゃあどうすれば最初から売れると予想ができるか。
それが『予約販売』方法です。
予約販売はまだ実際には本は売れてませんが、予約数の分だけ「買います!」って人わかります。
発売日より前に買いたい人数が把握できれば、発売日までに増刷かけ、品切れになることが防ぐことができます。
そうすれば、
出版社も在庫リスクを考えずに増刷できるし、
本屋さんも売れる本を仕入れ平積みできるし、
著者はその分だけ本が売れる機会が多くなるのです。
『予約販売』にはこれだけのメリットがあります。
前置きが長くなりましたが、以上を踏まえると西野さん事前に1万部を自費購入したのかがわかります。
先に1万部売れるとわかっていればその分増刷します。
増刷すれば本屋も『売れる本』との認識が立ちますので仕入れます。
たくさん仕入れれば、品切れを防げますので購入の機会損失を防ぐことができます。
1万部の自費購入にはこれだけの効果がありました。
(絵本は1万部売れたら大ヒット)
そこまで考えているからこそ、西野さんは何か月もの先の書籍の宣伝をしています。
⑵ 中身のわからない本に興味は湧かない
西野さんのブログキンコン西野「一歩が踏み出せないキミへ」で文中で、独断で新刊の「はじめに」を載せたこと書いてますが、当然こちらも販売戦略です。
映画でも宣伝で「この映画の最初のシーンを特別にお見せします!」ってことよくありますよね。
その映画宣伝に対して「無料で見れるなんて、映画館でお金を払って見る人に対して失礼じゃないか」と言う人はいません。(多分)
公開前に映画のシーンを出すのは、その映画に興味を持ってもらいたいからです。
電子書籍も「続きが読みたい」って思ってもらうために立ち読み機能があります。
紙の本は実際に本屋に行くまでは事前に読む機会がありません。
これも西野さんは機会損失だと捉えています。
買うためにはそもそも興味を持ってもらわなければいけない。興味を持たなければ本は売れない。
ならばこちらから読む機会を与えてあげようじゃないか、と。
西野さんは絵本『えんとつ町のプペル』を発売後、しばらくした経過したら『えんとつ町のプペル』をネットで無料公開しました。
業界内外問わず批判があったそうです。
「無料で公開したら絵本が売れなくなる」と。
しかし予想に反し(西野さんは予想通りに)、無料公開後『えんとつ町のプペル』は増刷がかかり更に売れることになりました。
無料絵本を読もうと思った人は、「えんとつ町のプペル」を手に取ったことがない人です。
無料にしなければ読もうと思わなかった人達です。
広告には宣伝費が掛かりますが、無料公開は宣伝費は掛かりません。
大々的に広告することには批判はありませんが、無料公開をすることには批判が集中します。
ではどちらの方が費用対効果があるのか。
一目瞭然ですね。
因みに無料公開のしかたにもコツがあるそうです。
書籍全般を一括りにして無料公開すると、もちろん売れなくなる本はあります。
では、なんで『えんとつ町のプペル』は売れたのか。
それについては、『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』に書かれていますので、気になる方はそちらで続きをお読みください。
2 【芸人】の考え方が違うから話が合わない
西野さんは芸人になろうとしましたが、憧れたのは【職業芸人】ではなく【生き方芸人】。
もちろん、【職業芸人】にも憧れており、養成所に入った後は、死に物狂いで漫才をし、若干20歳で『はねるのとびら』のレギュラーになります。
今のお笑いの世界で20歳の芸人の名前が挙がるでしょうか。
いませんよね。
普通に考えれば20歳での活躍は『天才』です。
でもその後はご存知の通り、炎上、ひな壇芸人拒否、炎上、絵本、炎上の道を進みます。
その当時の僕が走っていたレールというのは、タモリさんや、たけしサンや、明石家さんまサンといった先輩方が、もともと何も無かった世界に敷いてくださったレールだ。当然、そのレールを走ると、最終的には、最初にレールを敷いてくださった先輩方の背中を押す作業に入る。「『踊る!さんま御殿』で結果を出せば出すほど、さんまサンの寿命が伸びる」という構造だ。僕はファミコン世代なのでファミコンで喩えると、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といったソフトを作れば作るほど、ファミコン本体(ハード)を作っている任天堂にポイントが入るって感じかな。真剣に先輩方を抜く気なら、ファミコンのソフトを作っていてはダメで、彼らとは別のゲーム(たとえばプレステ)のハードとソフトの両方を作り、世間の目をそのゲームに向ける必要があると結論した。そこで、まだタモリさんや、たけしサンや、明石さんまサンといった先輩方が足を踏み入れていない世界に出てみることにした。芸能界の外だ。『新世界』の「はじめに」より抜粋
天才西野が走っていた芸人の道は、追い抜こうとする天才達が作った道でした。
ゲーム機と例えが秀逸ですが、ゲーム業界を席捲するにはゲーム本体から作らないと席捲できません。
人気ソフトを売ることができても、本体が無ければ売ることができません。
電車のレールでは前を走る電車を抜くことはできません。
芸人は「実力があれば抜けるだろ」と思うかもしれませんが、30年間芸人ピラミッドの立ち位置が逆転したことがありましたでしょうか。
ピラミッドの下から上に登ることはできます。中間くらいなら追い抜くことも可能でしょう。
でも、頂上に上り詰めることができません。
少なくても見る側の人間の私は頂上が変わったことは知りません。
芸人の中にいた西野さんはもっと痛感してははずです。
「このままでは無理だな」と
でも西野さんが目指していたのはあくまでも【生き方芸人】。テレビがメインの【職業芸人】ではありません。
活路を見出すためにさまざまなことをやりました。
絵本・ハロウィンのゴミアート・海外での個展・オンラインサロンetc…
新刊『新世界』ではその一つである、オンラインサロンについて書かれているそうです。
そこでは【芸人西野】が発揮されているのでしょう。
3 目の付け所がシャープ
この記事を書いているH30年9月時点で出版されている『魔法のコンパス』と『革命のファンファーレ』どちらの方のがオススメと聞かれれば「どちらから読んでもどちらも読みたくなる」とお答えします。
衝撃を受けた度合いで言えば『魔法のコンパス』に軍配が上がりますが、それはあくまでも先に読んだのが『魔法のコンパス』だったからであって、仮に『革命のファンファーレ』から読み始めていたら『革命のファンファーレ』の方が衝撃を受けていたと思います。
『魔法のコンパス』の衝撃を受けた点は何か、それは西野さんの目の付け所です。
1章4「芸人はひな壇に出ないと飯が食えないのか」
こちらが面白い。
西野さんが炎上する原因にもなった『ひな壇芸人』、名称が定着するぐらい芸人のジャンルとして確立していますが、西野さんは最初からひな壇で出演しなかったわけではありません。
ひな壇芸人は陸上競技と同じでエキスパートがいます。
コンマ何秒かの世界で、相槌やツッコミを入れたりする、コンマ何秒がズレただけで、空気が読めないと烙印を押されるそんな熾烈な世界です。
普通の生活でひな壇芸人をするなら問題はありません。(する機会はないと思いますが、)
でも、ひな壇芸人として活躍するには100点が必要でした。
例えば、陸上選手で100、400M走のトレーニングしているとします。
100M走では結果は残せないけど、400M走なら結構いい位置まで上り詰められる。
あなたなら両方続けるか、片方を辞めもう一方に絞るかどうしますか?
私なら100M走を捨てて400M走一本で勝負をします。
西野さんも同じで、ひな壇芸人のエキスパートに対抗できないなら、ひな壇芸人を辞めてその時間を他の芸につぎ込もうと考えました。
実は『ひな壇には出ない発言』は単純にこの取捨選択をしただけです。
でも陸上選手なら100M走を辞めたことに惜しまれることはなっても、貶されることはありませんが、芸人の世界では炎上しました。
ただ1点、西野さんは100Mと400M走を辞めて、やり投げ、円盤投げを始めましたので炎上しました。
短距離走から投擲種目に変更することは陸上界ではありえません。
ただ、芸人の世界では、テレビだけが芸人をできる場所ではありません。
でも誰もやったことが無かった。
だから炎上した。
それだけです。
4 SNSの利用方法を最も理解している
ビジネスでSNSを利用する場合は主に拡散装置として利用されますが、西野さんは違いました。
クラウドファンディングで支援をしてもらおうと考えた時の方法で、『魔法のコンパス』3章14「SNSの正しい使い方」では書かれています。
1人でも多くの方に支援してもらうために僕が使ったのは、ツイッターやフェイスブック、いわゆるSNSだ。
このSNSを最大限利用してやろうと思い、ツイッターのタイムラインをボケーッと眺めていたら、「拡散希望」と書かれたツイートのRTが昔に比べて減っていることに気が付いた。
皆、網をスルーするスキルがすっかり身についてしまっていて、つまり、SNSは拡散装置としては寿命を迎えていたわけだ。
網でかからないのなら、モリを片手に素潜りで一人一人突き刺していくしかない。
「キングコング西野」でエゴサーチ(検索)をかけ、僕についてツイートしている人をリストアップし、「はじめまして。キングコング西野です。実はこの度、クラウドファンディングという……」と片っ端から突き刺していった。700~800人に声をかけた。
「会いに行けるアイドル」ではなくて、「会いに来る芸人」。
『魔法のコンパス』3章14「SNSの正しい使い方」P128、129より抜粋
SNSは知らない人同士認知し、拡散する機能としては知られていますが、全部タイムラインをチェックする人はいません。
見ても認識していないこともあり、情報として頭に残らないことがほとんどです。
そこにビジネスチャンスを見出した西野さん。自分を知っている一人一人にアタック!
普通、街頭で「募金お願いします」と声をしていても進んで募金しようとはしません。
でも、目の前に来て「募金してもらえませんか」と聞かれれば募金してしまう可能性は格段に上がります
少なくても、「募金お願いします」と声だけの活動よりかは。
無数の人と繋がれるSNSは一人一人の繋がりが希薄になります。
そんな中、有名人から直接自分に対して「支援してくれない」とお願いされたらどうでしょうか。
西野さんに関してのツイートをしている人は、少なくても西野さんに興味がある人です。
700~800人なら当時でもフォロワーの100分の1程度の人数です。
フォロワーの100人に1人は(多分)好意的な人だと思うのでその人々を狙ってモリを刺しにいきました。
モリで刺しにいった結果、クラウドファンディングの支援者が一気に増えたのは言うまでもあいません。
それに加えて、モリ刺し戦略が外道として、ヤフーニュースになり炎上して広報の役割をになることになるのもいうまでもありません。
そこに目を付けた西野さん。目の付け所がシャープです。
5 本の価値を人の信用に変える「しるし書店」
『革命のファンファーレ』の作中で「やるぞ!」と宣言していた『しるし書店』。
『しるし書店』とは、ネット上に個人間で中古本の売買ができる広場のようなもの。
クラウドファンディングが成功したので、現在はFacebook登録で簡単に書店内に各人がお店を開くことができます。
古本の売買だと、古本屋をイメージしますが、『売るモノ』が違います。
流通している本であれば、新品と中古であれば新品の方が間違いなく高いですよね。
私も同じ値段であれば新品を購入します。
でも西野さんは見方が違いました。
例えば、
・ 新品の『魔法のコンパス』
・ 堀江貴文さんが読んでメモが残っている中古の『魔法のコンパス』
どちらが高く売れるでしょうか。
もちろん後者です。
普通の古本屋であれば、中古は状態が良いほど値段は下がりにくく、メモなどは損傷と同じ扱いで値段が下がる対象です。
でも、書いた人がわかればメモ(落書き)が書かれていても価値が上がる要素になります。
(『しるし書店』はFacebook登録なので、本を売る人の顔がわかります。)
これは有名人だけに当てはまるものではありません。
一般の人でも付加価値はつけられます。
・ 新品の参考書
・ 現役合格した東大生が実際に使い込んだ参考書
この2つならどちらが価値があるとおもいますか。
後者は東大生に価値を感じる人であれば合格したい受験生は喉から手が出るほど欲しいかもしれません。
新品と中古では本の内容は同じですが、書き込んだ本は1冊しか存在しない唯一の本です。
同じメモでも書いた人によって価値が加わる。
発想はあったけど、誰もやった人はいませんでした。
それをやったのが「しるし書店」であり西野さんです。
おわりに
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
熱意をもって書きましたが、私自身、今でもそれほどキングコング西野さんが好きというわけではありません。
それでも、「あんまり好きじゃなかった」が「それほど好きじゃない」に変化しただけでも『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』と『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』の2冊は私にとってインパクトのある本でした。
西野さんの新刊『新世界』は平成30年11月発売予定です。
予約とシェアをすれば西野さんが仔猫のようになつき倒してくれます。
まぁ、私は予約しませんが(*ノωノ)
けど、もし西野さん本人から「予約してや」と直接言われたら間違いなくポチると思います(笑)
上手い罠は罠と知っていてもはまります。それが、マーティングの力であり、西野さんの魅力なのかもしれません。
もし興味が湧きましたら是非お読みください!
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ご参考になれば幸いです!