先日、X(元Twitter)で「公務員に退職したことを後悔している」とのポストがタイムラインに流れてきました。
採用条件を満たしていれば、理論上は復帰することも可能ですが、出戻りの形で現場に復帰するのは難しいです。
しかし、労働者不足である昨今、もしからしたら公務員に復職できる道筋ができる可能性もありますので、今回は公務員に復職できるとした場合における私の考えをお話したいと思います。
1:公務員に復職できるとしても戻る選択はしない
私の結論としては、仮に公務員の現場に復帰できるとしても、戻る選択はしないと思っています。
最大の理由は、私が退職した理由が元職場(税務署)の環境面にあったからです。
税務署の仕事は多種態様で、魅力的に感じた部分もありました。
しかし、税務調査官として税務調査を実施することが苦手であり、2~3年に1回のペースで転勤する点も本当に嫌でした。
そのため、40歳でも税務署に復帰できる道が作られたとしても、税務署の現場に戻る気持ちにはなりません。
2:公務員に復帰したい人の主な理由とは?
公務員を退職した人が、公務員に戻りたいと考える主な理由は3つあると思います。
理由1:公務員よりも優れている仕事を見つけられなかった
公務員を辞めたことを後悔している人の多くは、公務員よりも優れている仕事環境が見つけられていない状況があると考えます。
職場環境に対する考え方は人それぞれで、私が嫌だと思っている環境でも、別の人から見たら天職かもしれません。
公務員を辞めると言った人は、必ず「もったいない」との声を受けることになりますが、他人から見て魅力的な職場環境でも、自分自身に合わないと感じた場合は、退職して別の道に進むのも選択肢です。
しかし、職場の良し悪しは実際に体験してみないとわかりませんし、退職後に公務員の環境が良かったと振り返る方もいらっしゃると思います。
特に、突発的に退職してしまった人は、公務員の環境が最悪だと思っていたかもしれませんが、実際には民間企業の方が厳しかったことを痛感し、公務員のまま働き続ければよかったと後悔する気持ちが湧いても不思議ではありません。
理由2:公務員の待遇は別格
新卒で公務員として働き始めた人は、公務員のメリットを感じることなく退職するケースもあるので、辞めた後に自らの待遇の変化を感じたことで、公務員の良さを再認識することがあります。
公務員は必ず給料を受け取ることができますし、ローンだって何も問題なく組むことができます。
一方、自営業は来月の収入も不安であるだけでなく、ローンは組みにくく、場合によってはクレジットカードを作ることも難しいです。
執筆時点で私は退職してから7年近く経っていますが、自営業としてどんなに稼いだとしても、自営業が公務員の待遇に優ることは言えません。
理由3:退職したことに後悔しないと断言できるほど悩まなかった
私自身は公務員を辞めたことに一切の後悔がありませんが、後悔していないと断言できるのは、後悔しないと言い切れるほど悩んで出した結論だからです。
私は公務員として働き始めた初日から、辞めることについて考えていました。
結果的に12年以上も公務員として働き続けましたが、結論を出すのに12年もかかるくらい悩みまくったので、答えを出した瞬間から退職したことを後悔することはしていません。
12年はさすがに長いと思いますが、少なくても後悔しないと言い切れるくらい悩まないと、後から後悔する可能性は十分あります。
3:もし私が公務員に復帰するとした場合の理由
公務員を退職した人間が再び職場に復帰できる制度ができた場合、私が税務署に戻る可能性があるとしたら、それは結婚し、子供ができたケースだけだと思っています。
執筆時点の私は独身なので、私が生活できる程度の収入を稼げていれば、収入面の不満はありません。
収入の増減があることに不安はありますが、最低限の収入が確保できている現在の状況には満足しています。
公務員の職場は安定していますし、クレジットカードやローンを組むこともたやすいです。
しかし、そのようなメリットを現在の私は欲していませんので、子供ができないかぎりは復帰する選択はしないと思っています。
4:退職した人も公務員に復帰できるような仕組みがあってもいい
個人的な意見ですが、公務員を辞めた人が再び公務員として戻れる仕組みを作ってもいいと思っています。
公務員を辞めるケースの多くは、仕事面と人間関係が大半ですので、退職後のそれらの環境を加味しても復帰したいと思うのであれば、退職前よりも公務員として戦力になると思っています。
公務員に復帰できたことをいいことに、ダラダラと仕事をするようになるかもしれませんが、ダラダラ仕事を続けられる人はそもそも公務員を辞める選択をせず、ずっと公務員として働き続けているはずです。
私は公務員に戻ろうとは考えていませんが、待遇面が魅力的なのは事実ですし、税務署の仕事に再び携われたら、新鮮な気持ちで仕事ができるかもしれません。
もっとも、公務員に復帰する場合、今現在の仕事環境を捨てることになるので、自営業を辞めることについて考えないと、後悔してしまう可能性があるのが転職の難しいところです。
ご参考になれば幸いです!