令和になってはじめてとなる確定申告期間は、混雑すると予想します。
なぜなら税務署は相談会場を縮小する傾向にあるので、来署者数が減ればその分対応する人員を削減するからです。
1:令和元年の確定申告の最終日は特に混雑する
※新型コロナウイルスの影響で、令和元年の所得税、消費税、贈与税の申告期限・納付期限が令和2年4月16日まで延長されました。
申告所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限の延長について(国税庁)
令和元年分の確定申告期間は、令和2年2月17日から3月16日です。
令和2年は2月16日と3月15日が日曜日であるため、確定申告期間が1日期間が後ろ倒しになります。
また申告期限が月曜日の場合、前日の日曜日に申告書を作成する人が一定数いますが、その人が自分で作成できないと判断すれば、翌日16日に税務署に来署することに。
そうなると、最終日の駆け込み需要が例年以上に多くなるため、さらに混雑が予想されます。
2:確定申告期間前の相談は相当の混雑が予想される
私が税務署職員だったのは平成30年7月までですが、その当時からすでに確定申告前の相談は混雑していました。
確定申告期間前でも、税務署内のレイアウトを変更し確定申告体制をとるのが通常でしたが、平成30年の時点ではレイアウト変更はほとんどしませんでした。
また相談対応を行う職員も限定し、パソコンでの申告をサポートする短期アルバイトの人を多く配置する体制に変更したため、待ち時間も増加することに。
令和になってこの流れが変わることはありませんので、2月上旬に税務署に行っても、待ち時間が1時間以上になる可能性も否定できません。
3:国税庁ホームページで確定申告書作成できることをアピールしていない
現在、国税庁のホームページではe-Taxで自宅から申告が可能です。
しかし国税庁HPのトップページでは、確定申告書作成コーナーをまったくアピールしていません。
なぜなら、e-Taxで申告書作成できない人が、税務署に相談しに来るのを防ぐ目的もあるからです。
※令和2年1月30日時点の国税庁ホームページ
右上のアイコンには『確定申告特集』とありますが、確定申告書作成コーナーへの入り口はトップページには掲載されていません。
確定申告特集のアイコンを進むと、令和元年分の申告書作成コーナーにたどり着きます。
ただトップページを見ただけでは、令和元年の申告書が作成できるかわかりませんので、申告書を提出するタイミングを誘導したい意思が見え隠れします。
おそらく確定申告期間開始日(令和2年2月17日)に、国税庁HPのトップページがリニューアルすると予想します。
そうなれば、その日から申告書作成する人が一気に増えますので、税務署の相談会場も混雑するでしょう。
4:確定申告相談で待ち時間を少なくする方法
確定申告の相談会場が混雑しないタイミングは、「外出するのが嫌な曜日と時間帯」です。
- 休日前後以外の曜日(木曜日など)
- 午後3時など中途半端な時間帯
- 大雨予報など、天候の悪化が予想される
- 大きなイベントがある
私は東京国税局管内の税務署で働いていていましたが、雪が降る日などは来署者数は少なかったです。
また月曜日や金曜日の午前中は混雑しますが、木曜日の午後などは比較的空いていたりします。
もちろん3月に入ると常に混雑してきますが、それでも時間を少しズラすだけでも、待ち時間を減らすことは可能です。
ご参考になれば幸いです!