ブラック企業とホワイト企業の違いはなんでしょうか。
ブラック企業といわれると重労働・長時間労働・低賃金とイメージが湧きますが、ホワイト企業イメージはピンときません。
- 定時退社
- 土日休み
- 年間有休消化率100%
- 福利厚生充実
これらが揃っている会社はもちろん魅力的です。
ですが、これだけが満足しない人もいます。
例えば私の前職である税務署の一部では4つの項目をすべて達成できる部署も存在します。
私も8割方条件を満たして仕事をしてきました。
ですが、税務署を辞めました。
※私は他のサイトに寄稿した記事です。
仕事を辞めることに関してはブラック企業に勤めている人に焦点は当たります。
しかし、同じくらいに普通の職場で働いている人も悩みを抱えています。
公務員はブラック企業でしょうか・ホワイト企業でしょうか。
傍から見るとホワイト企業に見えるかもしれません。
しかし、公務員の中には多くの精神疾患者がおり、退職者も出ます。
なぜ退職するのか・なぜ心身を壊してしまうのか
それは公務員の仕事内容が自分と合わないからです。
具体的には続きをご覧ください。
1:実は暇な会社が一番ブラック企業かもしれない
人間の一番の苦痛は実は『暇』です。
『暇つぶし』という言葉があるくらい『暇』は苦痛です。
と思わるかもしれませんが、1日中何もしないのは無理です。
人は暇だと絶対に何かしらの行動をしますので。
カナダのマギル大学では、被験者を何もできない密室に閉じ込め、心身にどのような影響が出るかを実験ました。
結果は、ほとんどの被験者が1日も密室にいることに耐えられず、被験者の中には幻覚症状も出た人もいました。
別の実験では、3食以外部屋で何もしなければ1日10万円をプレゼントする実験がありましたが、先ほどの実験同様、大多数の被験者が1日持たず、3日我慢できた被験者は誰もいませんでした。
前置きが長くなりましたが、ホワイト企業と言われている会社であっても日々の仕事が単調であれば人によっては苦痛に感じます。
何もしないは大袈裟ですが、常に単調作業を繰り返すのは脳に何も刺激が加わらないので、脳内では『暇』な状態になります。
そんな自覚症状があるのであれば、自分個人としてはブラック企業かもしれません。
逆にある程度忙しい方が疲れていても充実感があれば、ホワイト企業なのかもしれません。
それらの感覚は人によって異なりますので人の意見を鵜呑みにしてはいけないのです。
2:仕事に対しての無力感を覚えると鬱症状が出てくる可能性がある
うつ病になったことのある人や近い症状を経験したことがある人は、自己肯定感が低くなり、自分の無力感に悩まされることになります。
仕事には自己肯定感が低くくなる原因があり、環境によっては自分の無力感(自分で何もできない)を覚えしまい、うつ病になりやすくなります。
- 絶対に効率化できる作業でもやり方を変更することができない。
- 上司の発言が絶対なので自分の考えを提示することもできない。
- 昔の風習が正義である
極端な話、上司に指示された作業を淡々とこなすことができるのであれば何も問題はありません。
それでも、まじめな人ほど
「もっと良くならないか」
「お客さんに喜んでもらえるんじゃないか」
など考え、実行できない時の虚しさが無力感へ繋がります。
その最たる例が公務員です。
キャリア組の人は自分で動かせるかもしれませんが、トップのほんの一部の人間だけです。
99%の職員は上からの指示を仰ぎ従わなければいけません。
特に仕事をはじめて5年間は自分で仕事をコントロールすることもできませんので、より無力感を味わうことになります。
部署によっては定時に帰宅もできますが、仕事を自分でコントロールできない無力感を変えることは難しいです。
企業に属することは拘束される部分も当然出てきますが、自らの意思で仕事を動かしている感覚が無くなると精神的に悪い方向に進んでしまします。
3:自分の考えと実際に行っている行動の違いは大きなストレスに
私も公務員でしたので、無力感にずっと悩んでいました。
しかし、なぜ自分がここまで苦しんでる原因がわからないまま仕事を続けていました。
その間に哲学書・ビジネス書・自己啓発書・スピリチュアル書など分野を問わず本を読み、自らの苦しみの答えを探し続けました。
そんなある時、一つの答えに辿り着きました。
人は思考と行動の差があるほどストレスが多くなる
この言葉に辿り着いた瞬間自分の中のパズルが解け、悩みの解決方法が見つかった感覚がありました。
そして数日後、現職場にいることで悩みが解消されないことを確信したため、辞表を提出しました。
知ったのはメンタリストDaiGoさんのチャンネル放送です。
この話題に関わらずどれも素晴らしい内容なので、無料のYouTubeをご覧いただいて損はありませんので。
⇩メンタリストDaiGoさんの動画で詳細の説明があります⇩
偽ブランドを持つと他人を信用できなくなる!メンタル崩壊の罠を避けるための科学
人間は自分に嘘をついていると周りも「嘘をついているんじゃないか」と疑心暗鬼になります。
更に、嘘を纏っていることの罪悪感から逆境を乗り越える力も失われます。
そうなると負のループが永遠と続いて心身を壊してしまいます。
頭の中では、もっと改善できたり効率化できると考えました。
実際の行動は、上の指示に従って仕事をするだけです。
思考⇨改善したい・効率化できる
⇅(不一致)
行動⇨改悪の作業・非効率化
このギャップが私にはどうしても耐え切れませんでした。
私の例は極端かもしれません。
ですが、自分の思っている事と自分が実際に行っている事にギャップがあると、その矛盾感に悩みます。
「お客さんが得する商品を紹介したいけど、会社の利益になる商品を進めなければいけない」
「本当は似合ってないけど、売るためにその洋服似合ってますと言わなければいけない」
「僅かなリスクなのに高額の保険商品を提示しなければならない」
仕事にはさまざまな矛盾を抱えています。
私にとって公務員の仕事の矛盾は耐えられないものでした。
「自分に正直でいたかった。」
私が辞めた一番の動機はそれでした。
4:自営業がブラック企業ではないのは自らの意思で仕事をしているから
自営業は基本1人なので企業ではありませんが、自営業をブラックとは誰も言いません。なぜでしょうか。
答えはシンプルで、自分で選択して選んだ仕事だからです。
単純な労働時間であれば自営業の人の方が長いかもしれません。
それでも、心を壊す人は会社員(公務員)より少ないと思います。
なぜしょうか。
これも同様に答えはシンプルで、自分のやりたい(望んだ)仕事をやっているからです。
やりすぎは身体を当然壊しますが、好きな事ではずっと続けられると思います。
ゲームを一切しない人が1日16時間ゲームし続けるのは苦行ですが、ゲーム好きであれば苦行ではなくむしろ快楽です。
つまり、ブラック企業の根幹としては自分のやりたくない仕事をやっているから問題であって、やりたい仕事であれば(法的な意味合いは除いて)何時間働いでも問題にはなりません。
自身で企業した社長は四六時中会社の事を考えています。それに比べれば会社員が仕事を考えている時間は少ないと思います。
それでも社長は心身を壊しません。
社長は自分のやりたい仕事をしているからです。
5:人生は2回の転職で100倍の価値を生む
民間人で中学校の校長にならた藤原和博さんの著書で『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』があります。
作中ではどうやったら希少価値の高い1%の人間になれるかが書かれていますが、内容は非常に分かり易くシンプルです。
希少価値の作り方
- 1つの仕事を10年続けたらプロになれる⇨1%
- 別分野の仕事をまた10年続けてプロになる⇨1%
- 更に別分野の仕事を10年続けてプロになる⇨1%
1%✖1%✖1%=1,000,000分の1
(100万分の1)
日本の人口約1億人
100万人に1人÷1億人=1%
1%=食べていける人!
⇩詳細は書籍をご覧ください⇩
現代はAIが発達して1つの仕事が10年後20年後に存在しているか誰も予想はできません。
スマホが普及した現在も、20年前にスマホが普及すると誰も予想することはできませんでした。
そのくらい未来は未知数です。
しかし、3つの仕事を組み合わせることで、生き残れる確率は格段に上がります。
例えば、トラックの運転手と看護師と事務員を個々にみると珍しいぎょうしゅではありません。
ですが、全て業種を経験した人となると非常に珍しい存在となります。
運送業✖看護師✖事務員=希少価値!!
業種の組み合わせは別分野になるほど希少価値が高くなり、そこには意外な需要があったりもします。
今の職場に悩んでいるのであれば、今の職場を1つのキャリアとして残し、別分野に飛び込むのも生き残る手段です!
私の1回目の仕事は公務員でした。
2回目の現在はブログを書いています。
ブログで自分の発信力が身に付き、私に「相談したい!」って思ってくださる方が増えたら、その人の人生の再設計をお手伝いをする事は3つ目仕事とする予定です。
ブラック・ホワイト企業は最終的には主観で判断するもの。
他人がホワイト企業だと思っていても、自分自身にとって苦痛に感じていればブラック企業と同じです。
周りは関係ありません。
自分にとってのホワイト企業は何かを考えることがやりがいのある仕事への近道となります!
ご参考になれば幸いです!