仕事で価値観の違いは、必ずあります。
しかし、価値観の違いは利用すべきであり、直す必要はありません。
「あいつの言ってることの意味がわからん」
友達でも、職場でも、価値観の合わない人はいます。
- 野球好き・野球嫌い
- 甘い物好き・辛い物好き
- 時間にきっかりな人or時間にルーズな人
価値観は、人の数ほど違う前提で行動しましょう。
むしろ仕事においては、価値観が合わないこそのメリットがあります。
直さずに受け流す方法について、ご説明します。
1:感情的な人でもみんな損得で行動している
感情的な人でも、みんな損得で行動しています。
損得を抜きに行動した思っていても、実際には自分の得になる行動しかしていません。
⑴ 損得勘定は打算ではなく『真っ当』な考え方
損得勘定で動く人を非難する人がいますが、人間は損得で行動しています。
別に損得勘定は悪いことではありません、まったくもって健全な考え方です。
- 得は自分にとって良いことです。言い換えるのなら幸福
- 損は自分にとって悪いことです。言い換えるならネガティブ
誰だって幸せになりたいですよね。
人は幸せになろうとするための行動を選択します。
逆に嫌な事は極力したくありません。最小限に留めておきたいです。
字を書くのが嫌いな人・好きな人ですが、字を書くのが嫌いな人は、字を書くこと自体がネガティブな行為です。
ネガティブな行動は極力避けたいので、避けられるのであれば逆に避けたこと自体が得になります。
字を書くのが好きな人も同様です。
字を書くことで収入が得られれば幸せなことですが、字を書くことだけで満足してたら生活できませんのでネガティブになります。
損得勘定はわかりやすい表現方法であり、実際には自分にとって幸せが何か、苦悩は何かを示す物差しです。
その損得勘定の物差しを上手く使える人ほど幸せになれます。
⑵ 損得勘定の価値は、お金=価値ではない
損得勘定はお金をイメージしますが、何もお金だけではありません。
朝職場に出勤した際に挨拶するのにお金は関係ないですよね。
だけど出勤したら同僚に挨拶はします。
どうして挨拶をするかといえば、人間関係を円滑にするためです。
挨拶にお金は直接絡んではいませんが、「人間関係を良くしたい」損得は絡んできてます。
挨拶をしないで出勤する人は「機嫌が悪いのかな」「ぶっきらぼうだな」との烙印が押され、仕事上の連携が上手くいかなくなります。
たかが挨拶かもしれませんが、お互いに挨拶をすると話しかけやすくなりますよね。
たったそれだけでも仕事を頼みやすくなったり、情報の共有が出来る得に繋ってくるのです。
このように損得勘定はお金だけではありません。
挨拶にも価値はあるのです。
⑶ ボランティアの人も自分にとって得だと思って行動している
ボランティアの人も、自分にとって得だと思って行動しています。
ボランティアは無報酬ですが、対価は得ています。
それは「支援している自分」という対価です。
人助けは最も喜びを感じられる行動の一つです。
よく災害支援をしたボランティアの方が、「逆に勇気をもらった」と言いますが、正にそれが人助けをした喜びに該当します。
人を助ける事自体に価値があり、お金が対価ではありません。
むしろ、お金では得ることの出来ない対価をボランティアで得ることができます。
東京五輪のボランティアについて話題になってますが、「東京五輪運営に参加できる」という目的に対価を感じている人が何万人といれば無報酬で何も問題ではありません。
2:仕事上で同じ価値観同士がぶつかると痛み分けしかない
仕事上で同じ価値観同士がぶつかると、痛み分けしかありません。
同じ価値観であれば、意見の食い違いは少ないです。
しかし、意見が食い違った時のダメージが大きのは、同じ価値観の人です。
⑴ メリット・デメリットが同じなのが最大のデメリット
全く同じ価値観の人と一緒に仕事できたら作業が捗りますよね。
こちらの意見も通りますし、相手の言っていることも理解できますので。
でも価値観の合う人が対峙する相手だったらどうでしょうか。
同じ価値観の場合、やりたいこと・やりたくないことが一緒ですので、こちらがやりたいことは相手もやりたいです。
逆に、相手がやりたくないことはこちらもやりたくありません。
トイレ掃除が好きな人と嫌いな人がそれぞれいれば、トイレ掃除が好きな人が掃除するので嫌いな人が掃除せずに済みます。
しかし、2人とも嫌いであれば、どちらかが嫌いでもトイレ掃除をしなければいけません。
価値観が同じな場合、利害が同じなのが一番の問題点です。
⑵ 多くのメリットを受けると相手が必ずデメリットを被る
100あるメリットがある場合、こちらが60を確保すると相手は40しか確保できません。
チーズケーキとチョコケーキがあって、二人ともチーズケーキが好きな場合、ケンカしないベストは両方のケーキを半分半分にすることです。
価値観が同じだと、こちらが得ようとするものが被ってしまうので衝突が生まれます。
仮に譲歩したら次回はこちらが譲歩しなければいけません。
譲歩しなくてもいいですが、軋轢は必ず発生します。
⑶ 引き分けが最良だと絶対に得をしない
損得では50対50が±ゼロの状態です。
価値観が全く同じなら両者ともに損をしないようにするなら±ゼロにするしかありません。
±ゼロは両社とも得が上回ることがありませんので、満足することはないです。
3:人は1度の笑顔ために100万円支払うくらい非合理的に行動する
人は1度の笑顔ために、100万円支払うくらい非合理的に行動します。
ホストやキャバクラを想像してください。
どの時代もホスト・キャバクラが存在するのは、どの時代もホスト・キャバクラを欲している人が絶えないからです。
⑴ ホスト・キャバクラは自分を満たしてくれる空間があるから
ホストやキャバクラを否定はしませんが、行かない人から見ればお金の対価としては何とも乏しい感じはします。
しかし、ハマってしまう人には大金は支払ってまで通いたい価値があるということです。
キャバクラは女性がこちらの話を何でも聞いてくれます。
そんな環境を日常生活の中で見出すのは、本人に魅力が無い限り無理ですよね。
ホストにしても同様です。
ちやほやされる人なんて、ごく一部であり、女性全員がちやほやされる経験持つことはいりません。
普通の生活をしていては味わうことのできないような体験がホスト・キャバクラではできます。
それがハマる一番の要因です。
⑵ ホストの一瞬の笑顔のために100万円を支払っても両者が幸せなワケ
シャンパンやドンペリの価値は私には理解できませんが、少なくても100万円支払ってまで飲む気持ちにはなりません。
でも、指折りのホストクラブでは100万円のシャンパンの注文が入ることも珍しくないはず。
100万円を支払うお客さんが100万円の対価を得ているか不思議になりますが、100万円の対価は指名したホストが喜ぶ笑顔だけです。
本当はもっと深い関係まで望んでいるかもしれませんが、トップになるほど身の振り方がは上手いですのでそれ以上の関係にはなりません。
つまり100万円の価値=笑顔だけであり双方も認識しています。
それでも、毎日のようシャンパンの注文が入るということは、100万円=笑顔が対価として成立しており、それぞれの満足感を満たしていることになります。
⑶ お互いに満足してればそれだけでWIN-WIN
ホスト通いする人は、満足する(満足したい)から通います。
満足しないのなら通うことは無いでしょう。
お金の支払いは異常なくらいですが、それを外部がとやかく言う筋合いはありません。
ホストは全力でお客を持ち上げ、お客を喜びで満たします。
お客はホストの喜び顔を見たくで何十万、何百万と支払いをします。
お互いが納得していれば金額がいくらであろうと価値の等価交換です。
等価交換が成立するのは価値観が全く違うからであり、双方が満足するのであればお金の使い方としてはある種正しい使い方なのかもしれません。
(私はキャバクラに行こうとも思いませんが)
4:WIN-WINの関係は価値観の相違から生まれる
WIN-WINの関係は価値観の相違から生まれます。
同じ方向に向かう同士であれば同じ価値観はいいかもしれませんし、結婚相手としても価値観が合うことは大事です。
しかし、価値観が合いすぎると、どちらかが嫌な事をやる機会も出るので、それがケンカの原因にもなったりします。
WINWINの関係は価値観が違うこそ成立するものであり、それを理解できる人ほど最大の恩恵を受けることができます。
受け取るお金の対価が少なかったとしても、お金以上の対価を得ていればそれもまたWINです。
支払うお金が多額になるけれども、それ以上に相手が提供してくれるものがあればまたそれもWINです。
損得勘定は打算的で嫌悪されてしまいがちですが、損得勘定の考え方もあると知っていただけたことが私自身にとっての得です。
5:価値観が違うとやりたくない仕事がやりたい仕事になる
価値観が違うと、やりたくない仕事がやりたい仕事になります。
事務作業が好きな人は、日々の事務作業は苦になりません。
一方、事務作業が嫌いでも、常に行動するのが好きな人もいます。
- 事務作業は好きだけど、行動しない人
- 事務作業は嫌いだけど、常に行動できる人
両者の価値観は違います。
しかし、両者が役割分担したらどうなるでしょうか。
- 事務作業が好きな人は事務作業に専念
- 事務作業を任せて一日中事務作業をする
まさに、WIN-WINな関係です。
価値観が違えば、衝突することも少なくありません。
それでも、自分が好きなことを任せられるのは悪い気はしませんよね。
考え方も使い方次第です。
自分が楽するために、相手に好きなことをしてもらいましょう。
ご参考になれば幸いです!