税務署職員生活

公務員(税務署)時代は努力が無意味だと感じた瞬間が最も苦痛だった

絶望

 

「勉強が一番楽しい瞬間ってどんな時ですか」

 

私は勉強した成果が実感できた瞬間です。

 

勉強だけではありません、

  •  野球のバッティング練習をして試合でヒットを打つ瞬間
  •  テスト勉強をしてテストに勉強した範囲が出た瞬間
  •  デートプランを考えて彼氏・彼女が喜ぶ瞬間

 

そんな瞬間のために努力ってしますよね。

だけど、公務員の場合には努力が報われる瞬間が訪れませんでした

 

勉強することの喜びも、努力する喜び公務員では感じられなかったからです。

 

もちろん仕事内容に関しては勉強をすることはあります。

法律も勉強しましたし、電話や窓口相談で法律内容を理解してもらう瞬間には喜びはありました。

 

でもそれが、仕事の本質で感じることはありませんでした。

 

どんなに勉強しても給料が上がるわけでもない

どんなに業務の改善意見を提出しても採用させない

 

逆に職場環境は悪化する一方、

2重3重のチェックが毎回必要な業務、郵便1通発送するにも決裁が必要なくだらない作業。

そんなことが日常の公務員時代でした。

 

仕事に価値を見出せないと、仕事を続けることに苦労します。

お金に価値を置いてもいいですが、自分の仕事量に反して給料が下がることもあるのでお金だけに重きを置くとバランスが崩れやすいです。

 

この後に、公務員がお金以外の部分に価値を出せない理由をまとめましたので、引き継きご覧ください。

 

1 ビジネス書籍の本はまったく業務に役に立たない

book

上司から「自己研鑽しろ」と公務員時代にも言われてきましたが、具体的に何が自己研鑽なのかわかりませんでした。

法律は毎年変更になりますし、税法の種類は多岐に渡ります。

でも税務署の職員としてそれなりにやるなら5年も職場にいればなんとなく身に付きます。

 

でも、法律なんて税務調査を行う上ではほとんど必要無いものです。

詳しくはこちらで⇓

嘘話
盛った話ばかり!元国税局職員の話は9割がウソである元国税局職員を名乗る人の話は、9割ウソです。 「国税組織の人間はウソつくんかい!!」と思うかも知れません。 某元東京国税局長...

 

税務調査に必要なのは対人スキル調べ方なので、法律自体の知識はそこまで必要としません。

また、税務調査をやるのは税務署か地方自治体くらいしかないのでノウハウが載っている書籍も無いので結局は部内伝承しかありませんでした。

 

一般的な自己研鑽といえば、英語を勉強する、相手に上手く伝わるようなhow-toを学ぶことです。

文書をまとめる技術も仕事によっては必要になるかもしれませんが公務員の場合そんなものは必要とされません。

公務員には公務員の独特な要領があるので、一般的にライティング技術は通用せず、逆に上司によって文書の好みがあるので、実際に公務員に必要なのはその上司に合わせる事でした。

 

ブログを作成する上ではメンダリストDaiGoさんの『人を操る禁断の文章術』はとても参考になります。

『人を操る禁断の文章術』は公務員時代に購入しており、読了していたのですが、当時読んでもあまり役に立った記憶はありませんでした。

ですが、ブログを書き始めるようになってから再度読み返すと身になるような内容ばかりが書いてあり、「なんで当時はコレがあまり良くないと思っていたのだろうか」と不思議に感じてました。

 

「どうしてなんだろうと」いう気持ちが心の中にありましたが、再度読み終えた時に「たしかに公務員としては書く技術としては不要だな」と理解し納得しました。

 

実践できない技術を勉強しても何も喜びを感じません。

いくら練習しても試合に出場できなければ心は折れてしまいます。

勉強しても成果がでなければ勉強する気になりません。

 

公務員時代はまさにそのような状況でした。

 

 

 

2 仕事をいくら早くこなしても給料は上がらない

money

 

公務員は『個』が評価されることはありません。

キャリア組であれば別ですが、普通の公務員はただの駒なので管理者にとっては誰だって同じように見えます。

仕事に関しても同様で、仕事をこなしたから業績が上がる、作業効率を改善したから収益が増えることはありません。

逆に努力をするほど仕事量は増加し、仕事量に対しての単価は下がります。

公務員は楽をする人間ほど得をする社会なのです。

 

現役時代、私は税務署の面接や事務処理を行う内部担当でした。

納税者と多く接する機会もあったり、部門の雑務や業務遂行を円滑に進めるために必要なポジションです。

税務署のなかでは法律を最も必要とする場所でもあったため、日々法律の勉強や年末の税制改正案が公表されるとその時点から目を通し、電話相談や面接時に質問があった場合でも対処できるようにしていました。

 

でも内部担当は税務署内で最も評価されない場所です。

いくら努力をしても一番評価されるのは税務調査で税金を集める職員だけです。

 

「よくがんばってるよ」と上司から労いの言葉を受けたことはありましたが、調査担当の職員より昇進が早くなることはありませんでした。

公務員は30歳くらいまでは差が無く昇給等していきますが、それでも退職した時点では調査担当とは給料が違い始めてきました。

どんなに努力をして知識を身につけても、他人よりも仕事をこなしても、結局税務署では調査をしているかしていないかで全てが判断されます。

例え税務署幹部が「そんなことはない、公平に見ている」といっても、内部担当を長年行ってきた職員が調査を長年やってきた人間の上に立ったことは見たことはありません。

税務署長になられる方は殆どが国税局の査察部(マルサ)調査部門(リョウチョウ)を経験しています。

 

どこ場所で働くかで昇進は決まります。

公務員に努力なんて必要ありません。

 

3 社会の変化にとことん疎い

変化

社会情勢は日々変化しています。

民間企業であれば景気の左右が会社の存続に関係してきます。

 

公務員には景気は無関係です。

税務署も公務員なので景気なんて待遇に影響を与えることはほとんどありません。

 

もちろん多少景気によって給料が上限することはありますが、毎年給料が1割、2割変化することはありえません。

 

私が経験した中でも東日本大震災の際に2年間給料が5~10%下がったのが最も変動があった瞬間でした。。

 

一般的に見れば公務員は安定した職業です。

 

では安定した場所にいる人はどうなるでしょうか

そう危機感が全くないのです。

 

株価が変動しても、不動産の物価が上下しても公務員の給料に影響は与えません。

仮装通貨がブームになっても仮装通貨の言葉自体を知らない職員もいました。

制度を認識している人なんてほんの一握りです。

 

敏感に反応するのは税制改正のみ

でも確定申告期以外は殆どの人が無頓着です。

税務調査をする職員にとっては法律の改正なんて関係ないので

 

私は在職中には常に不安でした。

自分が公務員で勤めていても定年が75歳又は廃止になっているかもしれません。

副業解禁になれば給料が半分になる可能性もあります。

社会構造が変化すれば国際社会と競う必要もでてきます。

 

でもそんな考えを持っている職員は周囲にいませんでした。

公務員は完全なガラパゴス状態です。

 

自分たちの島(職業)だけは安全だと思って毎日宴会をしているようなものです。

そんな島に社会情勢の変化という敵襲があれば間違いなく滅びます。

 

それを誰も認識していなかった

 

そんな状況に私は我慢できませんでした。

いや、怖かったです。

 

このまま居続けていたら絶対に後悔すると。

 

4 努力をしないのなら公務員の選択肢はアリ

分岐点

 

偉そうに書いてきましたが、自分が勉強家だとは一度も思ったことはありません。

ただ、公務員時代の周囲が勉強をしなさ過ぎていただけで相対的に自分が浮いていただけです。

 

民間企業に勤めている方が努力をして一生懸命に働いているのに、公務員がその金額の同等またはそれ以上の給料を得ていることに私は疑問を持っていました。

 

公務員時代には給料は高ければ高いほど嬉しかったです。

だけでもお金だけに価値を置くと、お金で気分が左右されてしまいます。

給料が減った時もゲンナリしましたし、退職金も10年以上務めた割には少なかったと思っています。

(個人的には退職金制度自体もう時代遅れだと思うので廃止した方がいいと思います)

 

でも、モヤモヤした違和感はずっと持ち続けていました。

「自分の給料に見合った対価(労働)をしているか」と。

 

公務員の仕事は民間企業では割に合わない仕事を担当するので対比はできませんが、全体的な対価(給料)は高い思っています。

 

昔と比較すると給料は低いかもしれません。

でも、比較するのは昔ではありません。

今その対価が妥当かどうかです。

 

そのような悩みを持たない方は公務員になっても大丈夫です。

決して嫌味ではありません。対価性について悩んでしまうと心身を壊します。

 

公務員の本質を突き詰める人ほど現実との差に悩んでしまいます。

 

本当に求められている仕事を出来ないのに、昔からの慣習で行われている業務は無くならない。

仕事を一生懸命にやっても働いている環境が全てを左右する。

仕事をする上でそれらの事柄は必要ない方は、公務員のメリットを最大限享受できるので公務員も仕事の選択肢としてアリです。

 

公務員を希望される方はその点をお考え下さい。

現職の人は悩んでいるなら、悩んでいる点を紙に書き出してしっかりと向き合ってください。それをしなければ悩みは解決しません。

 

 

ご参考になれば幸いです!