電車内は決して、環境的に読書に適してはいません。
電車は揺れますし、話し声やアナウンスで気が散ってしまいます。
普段の生活でそんな環境で読書に集中できる人はそうそういません。
しかし、たった一つ通勤中の読書が捗(はかど)るメリットがあります。
それは、電車内はやることが制限されている環境です。
スマホがあれば、ゲームもできますし、動画も見れます。
ですが、他人の目と時間は気になりますよね。
特に降りる駅になれば、続けることはできませんので、ちょっと不快な気持ちになります。
しかし、読書はキリの良い部分で止めることができ、手軽に再開できます。
たった、1日10分の読書で人生は変わります。
毎日続けば3650分、約60時間です。
1分1ページ読めるなら、1年間で3650ページ読むことができます。
1冊は200~300ページの本が多いですので、毎月1冊本が読める計算です。
習慣化するのに大切なのは、手軽さです。
通勤時間の余計な時間を有用に活用しましょう!
1:電車内は選択肢が限定されるから読書がはかどる
家で読書ができない一番の原因は選択肢の多さです。
自宅であれば、どんなテレビや動画も周りの目を気にせず見れますし、電話や大音量の音楽を聴くことも可能です。
ですが、選択肢が多いと「何やろうかな?」と迷いますよね。
特に、活字の読書は、選択肢の中に埋もれてしまいます。
しかし、通勤時の電車内なら優先順位が変わります。
テンション➡仕事モード
空間 ➡雑音交じりの静かさ
選択肢 ➡小音の音楽、スマホ、本
普段読書しない人が、「本を読もう」と意思決定するのは、それだけで労力が必要です。
休日など、元気な時は意思決定の力もあります。ですが、仕事から帰った後なら、そんな力は残っていませんので、本を読む気になりません。
しかし、通勤中であれば、仕事のスイッチが入っている状態なので、まだ力が残っています。
しかも、電車内=本を読むとの習慣化すれば、読むことに特別な力は必要としません。
極端な話、毎日電車に乗ったら本を開くだけでもいいです。
その習慣が読書へと繋がりますので。
2:通勤時間はタイマーと同じでON・OFFのスイッチとなる
会社勤めだと原則同じ場所に通いますよね。となると当然通勤時間も一定になります。
電車の乗り換えには多少の誤差があったとしても電車内の時間は同じです。
実は、頭の中でON・OFFのスイッチが起動しています。
家で読書をする時にタイマーを掛けて読書する人はまずいませんよね。
(子どもの時に親からゲームは一時間と言われた人もいるはず)
好きな本であれば時間関係なく読み続けますが、難しい本や参考書などはあまり読む気になりません。
そんな時に活用するのが、切り替えスイッチです!
無制限に時間があると「後でやれば」と思って結局、後でやることはありません。
でも時間を「10分!」と区切れば集中して取り掛かることができます。
通勤時間はその区切りの役目をしていて、通勤時間が一定なので「この区間だけだからやろう!」頭でスイッチが切り替わり、難しい本や参考書でも読むことができるのです!
3:座り読書より、立ち読書の方が読書効率が上がる
本を読む時、座って読書・立ちながら読書のどちらでしょうか。
9割以上の人は本は座って読むと思います。
しかし、実際には立ちながらの読書の方が効率がいいんです!
本の知識を頭に入れる時には当然脳が関係します。脳の働きに影響するのは血流と酸素です。
血流と酸素を多く供給する方が脳が働きやすくなるため知識が吸収しやすくなのですが、血流と酸素を上手く回すには立ち読書の方が最善となります!
ある実験では、軽く運動した後に勉強したグループと何もしないで勉強したグループでは軽く運動したグループの方が成績が良かった結果も出ています。
立ちながらの読書なんて面倒と思うかもしれません。
ですが、通勤電車内では大半の人が立ちながら読書してます。
しかも、意識的に立ち読書をするのではなく、自然と立ちながら読書する環境が整っているのです。
その効果もあって、通勤中の本の内容は覚えているのかもしれません。
4:電車内の読書環境は自宅でも再現可能
電車内の読書のメリットは、自宅での読書でも応用可能です。
選択肢が多い➡物を片付けてスマホの電源を切る
通勤時間➡キッチンタイマーを活用する
立ち読書➡家で立ちながら本を読めばいい
この3つを自宅ですれば、自宅の読書の方が圧倒的に効率が良くなります。
私の場合、部屋で立ちながら読書をしている時が一番集中できています。
特に、「本を読む!」と決めた時はスマホの電源すらオフにするので、より頭の中のスイッチが切り替わります。
最初からすべてに挑戦する必要はありません。
どれか一つ、自分の読書習慣に取り入れましょう。
それだけでも、読書が好きになりますので。
ご参考になれば幸いです!