公務員という職業

公務員は災害被害に遭った場合に被災者にはなれないことを覚悟すること

災害対応をする人

 

仕事先を探す時に福利厚生は考えますが、あまり災害時対応について考えることはありません。

大きな被害に直面すれば仕事なんて二の次で、命が最優先です。

しかし、【職業】公務員となれば、話は違います。

消防隊員であれば火災対応をしますし、救急隊員も不眠不休の対応をしなければいけません。

市役所職員も体育館や公民館など一時的な避難所確保に追われます。

ですが、被災地で働く公務員自身も被災者である可能性が高いことです。

正直、自分一人であれば働けている間は、体は動きますので問題ありません。

しかし、自分の両親や子どもを守る立場だったらどうでしょうか。

普通、仕事を放棄しても家族を優先したいですよね。

ですが、公務員は特にそれが許されません。

マスコミの報道を見ればわかりますが、災害時の公務員のちょっとした対応不備は、ターゲットとなり、一方的に口撃されます。

たとえ、自分自身が被災者であっても、マスコミにとっては関係ありませんので。

 

私は東日本大震災の時に東京で働いていており、その時には帰宅困難者となりました。

実体験も含めて、ご紹介してきます。

 

1:地方公務員は自己犠牲をする覚悟が無いと仕事はできない

地方公務員は都道府県や市区町村単位で働いているので、災害があった場合には職員自身も被災者である場合が高いです。

ですが、公務員が優先するのは住民の安全自分の身は二の次として考えなければいけません。

市役所職員であれば、毛布や災害用品の準備が必要です。

帰宅困難者が発生する地域では、帰宅困難者が一夜を過ごせるスペースを確保しなければいけません。

特に、ビジネス街の市区町村は住民以上の帰宅困難者が想定されます。

そうなると、当然スペースを確保しなければなりませんので、一夜を通して働かなければなりません。

そうなると自分の家に帰宅するのは困難であり、家族のそばにいることはできないのです。

 

2:国家公務員も災害後すぐに通常業務をしなければならない

国家公務員の場合には市役所職員のように直接対応することは少ないですが、最短で通常業務を行う準備をしなければいけません。

私は東日本大震災の時は、都内の税務署で勤務していました。

地震発生時はちょうど確定申告最盛期だったので、相談者の安全確保とその後の対応に追われていました。

また、私自身帰宅困難者となったため、税務署で一夜を過ごすことに。

翌日は土曜日であり、電車もかろうじて動いていましたが、途中の駅までしか進まず、結局数十㎞歩いて自宅に帰ることに。

しかし、大変だったのはその後の対応です。

計画停電の関係で電車が動きません。しかも徒歩で行ける距離に税務署がありませんので身動きがとれませんでした。

しかも、月曜日は3月14日で確定申告期限の前日。

被害が少ない人は来署されましたので、税務署は一段と対応に追われていました。

 

元税務署職員が発言する言葉ではありませんが、確定申告書の提出よりも身の安全が大事です。

万が一余震で同様の被害が出た場合、次は同じように行動できるかはわかりません。

なので、確定申告なんて無視して身の安全を確保したかったです。

しかし、公務員である以上それは許されない行為となります。

 

3:家族を優先する場合には公務員に就職するのは向いていない

公務員は給料が安定していて、リストラされる心配もありません。

休暇制度などの福利厚生も充実しています。

しかし、家族にとってはそれが良い職場であるかは別。

小さい子どもや介護が必要な両親と同居している場合、大きな災害が発生しても、仕事をしていられるでしょうか。

仕事をしないで、家族の安全を確保したいですよね。

しかし、仕事を優先しなければならない公務員は家族が被災者であっても関係ありません。

それが、家族によって良い職場なのでしょうか。

公務員だけが特別ではありません。民間企業であっても同様に休めないかもしれません。

ですが、公務員は災害時の方が一層忙しくなります。それが仕事ですし、誰かが行動しなければなりませんので。

ただ、家族を優先したい場合、有事の際、いかに家族と一緒にいてあげられるかは大事なポイントです。

もしかしたら、幸運にも大きな災害に直面しないかもしれません。ですが、万が一の時にイメージするのも大事な選択となります。

 

4:自分が一番優先する事項を決めることが大事

公務員は社会全体の奉仕者です。

国民全体のために働かなければなりません。

使命感は仕事をする上で『やりがい』に通じる部分があります。困難な状況で人助けをすることが真のやりがいなのかもしれません。

しかし、全員がそんな使命感を持つことはできません。

恥ずかしながら、私は無理でした。

できれば自分を優先し、家族を優先したいです。

仕事を選ぶ上で、最も優先するべき事項は人によって異なります。

人を助けるのが、自分にとっての最優先事項であれば、公務員が向いています。

しかし、公務員になった理由がお金だけのためでしたら、被災者とでありながら自分を犠牲することができますでしょうか。

災害が発生してから考えることはできません。

ですが、公務員に就職する前であれば十分に検討することができます。

【職業】公務員をお金だけ判断して、決めてはいけない

これだけは覚えておいてください。

 

ご参考になれば幸いです!