なんてよく言いますが、
なんて最初に誰も思わないですよね。
特に社会に出る一歩となる就職活動なら尚更です。
昔から就職した人して辞める人の割合を『七・五・三』と表現してきました。
これは学歴別に3年以内に辞める人を表現したもので、中卒は7割、高卒は5割、大卒は3割辞めるという意味合いです。
最近の若者は直ぐに仕事を辞めるとか、合わなかったら初日に辞めろと言う人がいるので3年以内に退職する割合が多くなっていると思われるかもしれません。
ですが、統計的にはその感覚は間違っています。
※ 厚生労働省の新規学卒者の離職状況より参照
平成27年卒の離職率
中卒・・・64.1%
高卒・・・39.3%
短大卒・・41.5%
大卒・・・31.8%
ざっくりとではありますが、失業率の七五三の割合はある程度一致しています。
また、30年前の離職率と比較しても離職率が大幅に増加している学歴はありませんので、最近の若者は直ぐに辞めると言うのは単なる偏見ということがわかります。
ですが、全体で見れば5割程度の新卒採用の人が3年以内に仕事を辞めています。
30年前よりか企業情報は入手しやすくなっているのに、自分の希望と実際の職場がミスマッチして退職する。
いつの時代もそこに変わりはありません。
そんな会社(公務員)選びを失敗する方々の共通点をまとめましたので続きをご覧ください。
1:就職する目的がはっきりしていない
9割以上の人が最終学歴を経た後の選択肢として就職を選びます。
就職する選択肢を選ぶことは一切間違いではありません。
ですが、学校を卒業したら就職するという固定観念は間違いです。
人生において、働くことが人生の目的でしょうか。
違いますよね。
自分の目的によっては就職する以外の選択肢を選ぶ必要があります。
例えば、東京の六本木のマンションに住むのが目標なら、起業した方が確率は上がります。
逆に、現時点で最も安定する職に就きたいのであれば公務員が選択肢となります。
お金以外にも、今住んでいる場所を絶対に離れたくないのなら、支店がある会社よりも中小企業の方がいいですよね。
要するに、就職するのであれば自分の中で何を優先したいのかを決めないと就職先選びに失敗します。
極端な話、親からの相続で5億円が手に入るのが確実なら、わざわざ就職をする必要がありません。
相続財産の20%の1億円を年利5%の運用に回せばそれだけで年間500万円財産を増やすことができます。
そんな人がわざわざお金のために就職する必要はありません。
相続の話は大袈裟ですが、人によって働く目的は違います。
私は転勤が嫌いで最初地元の役所に就職しようとしました。
ですが、その時は求人募集自体が無かった経緯もあり税務署職員となりました。
税務署は3年に1度は転勤がある職場です。
税務署の場所も都道府県を超えることは普通なので、私が如何に税務署の仕事のリサーチ不足だったのかを痛感しました。
2:就活で片っ端から採用試験を受けすぎている
毎年何十社採用試験を受け、全て不採用になるなんて話が毎年話題になります。
不採用通知される方は心身共に追い込まれるので決してよい環境ではありません。
ですが、本当に全ての会社に入りたいと思っていたのでしょうか。
転職活動では複数社の転職先を探しますが、実際に転職採用試験を同時に受けることはありません。
ですが、新卒採用の場合は複数社同時に受けることが普通です。
それ自体が悪い事ではありませんが、本当に働きたいと思わない会社なら採用されてもその職場で長く働くことは難しいですよね。
もちろん働きだしてからその職場にやりがいを見つける場合もあります。
でも、それは確率的にリスクが伴います。
もし本当に働きたい企業があるのであれば在学中にその会社のアルバイトをすればいいです。
以前、UNIQLOの企業説明会でUNIQLOのスーツを着ているかどうかを就活学生に聞いていました。
UNIQLOのスーツの良し悪しは別として、自分の働きたい会社の商品を身に付けるのはアピールポイントになりますよね。
また、昔のワタミの起業説明会でも「今ここでワタミで働きたいを挙手した人は採用します」と企業側が発言したこともありました。
こちらも当時のワタミの経営方針は別問題として、ワタミで働きたいと思ってた人ならこれ以上ないチャンスです。
同時にワタミにとっても、自社で働きたいと思った学生を採用できるので、まさにWIN-WINな方法だと思いました。
企業の情報を仕入れるための企業説明会ではありますが、最初から目星をつけた人ほど有利になるのは間違いありません。
3:就活=唯一の採用窓口だと誤解している
中卒7割、高卒4割、大卒3割が3年以内に職場を離職しています。
現在の大学進学率は6割弱ですので、学生(生徒)から就職した人の全体の半数近くは3年以内に職を変えている計算になります。
もちろん3年以降でも離職をする人もいますし、私もその内の一人です。
となると、どんなに多く見積もっても最初に就職した先で定年退職を迎える人は少数派になります。
だとするならば、転職をすることに関してマイナスイメージを持つ必要はありません。
確かに昔なら転職は難しかったかもしれませんが、現在では転職の難易度が下がっています。
超保守的な日本ですら、外国人労働者の受入れを容認しないといけないくらい働き手が足りていません。
逆を言えば、働き手が働く口の企業を選択できる立場にあるのです。
転職はしなければいけないことはありませんが、転職=マイナスのイメージを持っているだけで損をしてしまいます。
4:大企業だから安心は理由になっていない
大企業に就職したい人はまだまだ多いですが、大企業だからといって仕事に満足することはありません。
大企業であるほど組織の一部となり、歯車として働くことになります。
アメリカの自動車メーカーのフォード社は、20世紀初頭に自動車の安く販売することで自動車業界のトップに君臨しました。
フォード社は、従来1台1台作っていた自動車の組み立てを分業化することで、コスト下げ低価格で販売することに成功しました。
もちろん売り上げが伸びれば従業員の給料も増加しましたが、フォードで働いていた工場の労働者は次々と辞めていったそうです。
フォード社の賃金は良かったのですが、自動車の組み立てを分業化したことで従業員は同じ工程を繰り返すことになり、仕事のモチベーションが下がったのが原因でした。
分業化したことでフォード社の会社としては成功でしたが、その分従業員が1人の職人ではなく1つの歯車としての役割となってしまったために離職率が増加したそうです。
フォード社の話は1世紀昔の話ですが、現代の方がより分業化してより従業員の歯車化が進んでいます。
また、大企業で一括りにするのはやめた方がいいです。
例えば、大企業で年収も高い『電通』で働きたいと思いますでしょうか。
広告代理店で働きたい人はいると思いますが、世間的なイメージはかなりブラックなイメージですよね。
中小企業でもブラック企業がありますが、大企業でも大差はありません。
「大企業に就職したい」
それは単に「大企業だとホワイトだろう」という幻想を抱いているだけに過ぎません。
5:公務員を羨ましがったら終わり
公務員との括りは大企業と同じで範囲が非常に広いです。
自衛隊や教員、役所など公務員の業種は山ほど存在します。
その中で「教師になりたい!」、「警察官で働きたい!」って具体的な目標がある人ならいいですが、間違っても「公務員になりたい!」と思ってはいけません。
優秀な人ほど公務員になろうとはしません。
それは、公務員の組織が能力で判断されないのを理解しているからです。
失礼な言い方ですが、公務員の職業上、相対的に能力の低い人の方が恩恵を多く受けることができます。
どんなに仕事が出来なくても法を犯さなければクビになることはありませんし、最低限仕事をすればそれなりに昇進します。
それでも構わない人は公務員試験を受けるべきです。
民間企業であれば学歴で落とされることはありますが、公務員であれば、学歴は関係ありません。(キャリア採用を除く)
採用試験も『高卒程度』や『大卒程度』と明記されている事があるのですが、これは大卒程度の能力が必要としているだけで、実は学歴不問なケースが多いです。
公務員の人が羨ましいと思うのであれば自らが公務員試験を受けるのが一番の解決策です。
フリーランスの言葉に踊らされるのが一番危ない
現在私は自営業との立場ですが、最初から自営業となるのは勧めません。
自営業を勧める人は自分の頭で考えて行動することをできる前提で話しています。
ですが、学校は自分の頭で考え行動指針を打ち出す練習を一切しません。
その状態で生きるのであれば会社員や公務員の方が生きやすいです。
でも、だからといって、何も考えないでそのままの職場で働き続けるのも違います。
今の職場が合わないと感じているのなら、転職する道を検討することも大事です。
経験上、転職サイトに登録するだけでも気持ちに変化ができます。
私は公務員を退職する前に『MIIDAS(ミイダス)』に登録して、自分の働きたい職場が無いと実感しました。
ミイダスは自分の学歴、職歴、資格などを登録すると市場価値として年収を示してくれます。
また、職種ごとに求人の通知があるので自分が欲しい会社も見ることもできます。
※ 私が実際に登録した際の情報なのでスマホ画面になってます
転職サイトに登録したからといって人生がバラ色になることはありません。
ですが、自分で転職する道を考え、転職サイトに登録する行動をとることで初めて実感できる感覚はあります。
同時に自分が抱いていた幻想が無くなりますので、「やっぱり今の会社がいい」と納得できることもあります。
転職だけではありません。
将来的に行動するためにプログラミングを学ぶことも選択肢です。
多様な業種で、今後発展していくのは介護業界とIT業界です。
AIが騒がれていますが、AIで全てを解決されるのは20年30年以上先の事ですので、今現在はプログラミングの需要は多分に存在します。
でも、初心者が最初からプログラムをするといってもピンと来ませんよね。
なので、最初は『ドットインストール』のような無料動画を通じて勉強するがいいです。
『ドットインストール』は無料で公開されており、パソコンの機種は問いません。
動画は1本あたり3分程度でまとめられており、プログラミングのプの字も知らない私でも勉強することができました。
また、短期間で習得するのならプログラミングスクールでプログラミングを勉強することも可能です。
オンライン完結型のプログラムスクール「TechAcademy [テックアカデミー]」は最初の1週間は無料で学習することができる点と、自宅学習ができるのが魅力です。
一方『TECH::CAMP(エンジニアスクール)』は教室型のプログラムスクールなので、対面で質問をどんどんすることが可能です。
教室が東京、名古屋(愛知)、梅田(大阪)にしかないのが難点ですが、通える方はより安心してプログラムを習得することができます。
プログラムを一つの例に出しましたが、学生自体から社会で通用する知識を身に付けるとそれだけでアドバンテージになります。
自分なりの人生を歩みたいのなら、自分の色を出すしかありません。
それが人生の満足感に繋がっていきますので!
ご参考になれば幸いです!