転職と退職

仕事を辞めることで人生が変わるほど甘くはない

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「今日仕事を辞めました!」

 

検索をすれば毎日のように「辞めました」ツイートは流れてきます。

その中の一人が私です(笑)

 

仕事を辞めたい人にとっては「すごいな」、「私も辞めたいな」なんて気持ちや「よしっ、自分も会社を辞めようと」後押しする呟きとなっているかもしれません。

 

しかし、実際仕事を辞めた=バラ色の人生が待っていることはありません。

 

ひと昔と比べてれば転職はマイナス評価ではなく、キャリアアップとしてプラス評価の認識も広がりました。

またネット環境により、フリーランスで働く人も多くなっています。

 

職業の種類も年々増加(細分化)し、副業ではなく複業をこなすことが将来の働き方になるかもしれません。

 

そんな社会の大きな変化があるからこそ、安易に会社を退職してはいけません

退職=楽になる

は当然ありませんし、Twitterで「会社辞めました」ツイートが流れるのも、仕事を辞めるの自体まだまだ少数派だからです。

 

物事には必ず裏表があります。

退職して良い事もあれば悪い事もあります。

 

今回は敢えて退職の悪い事を中心にまとめましたのでご覧ください。

 

1 仕事を辞めることが美化されすぎている

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 ⑴ 仕事を辞めたって幸せになることは無い

退職によって見える景色は違いますが、その景色によって心を動かされ行動するのは自分自身です。

 

働いてきた職場が苦しくて心身に症状が表れている人は今すぐに仕事を辞めてください。

心身を壊してから回復するのは大変です。

(私も後遺症は残っています)

 

でも大半の人は心身まで症状が出てきてはいないと思います。

私は体調は崩しましたが、なんだかんだで税務署に12年以上働けましたし、引き続き働こうと思えば働くことは可能でした。

嫌な事はたくさんありましたし、税務署の環境のマイナス面が辞めた一因ではあります。

 

でも、辞めた一番の動機『やりたいことを仕事にしたい』というプラスの気持ちでした。

 

「仕事が嫌で辞めた、今後は何も考えていない」

 

言葉はカッコいいですが、路頭に迷ってしまった後に大変なのは自分です。

ネットでは「そんなのどうにでもなるよ」と会社を辞めた先輩方が教えてくれるかもしれません。

 

でも、「どうにでもなるよ」程度の気持ちあなたにとって幸せなのでしょうか。

 

今一度お考え下さい。

 

 ⑵ 仕事を辞めるのは「決断」であってゴールではない

仕事と結婚と似ています。

採用試験合格や退職、結婚は節目ではありますが、そこがゴールではありません。

むしろに就職や退職をした時点から更に走らなければいけません。

それらは単なるチェックポイントです。

 

仕事を辞めたのを一区切りとして、今までできなかった旅行や休息を取るのは良い選択肢の一つです。

でも、休息はあくまでも一時の安らぎであって、休息が永遠と続く世界ではありません。

 

 ⑶ ジョブホッパーは自分の価値が変わらない人

ジョブホッパーは職を転々とする人を指しますが、1回転職する人とは価値が異なります

自分の人生のステップアップとして職を変化させるのは素晴らしいですが、人生の軸が無く職を変えるのはただのその場しのぎです。

 

人の価値観は変わらないかもしれませんが、自分自身の価値は変わります。

 

入社1年目と入社5年目社員では会社から見た価値は違いますよね。

少なくても給料などの待遇面などは5年目の方が評価(価値)は高いです。

 

職を転々とするのはドラクエの職業を頻繁に変えているようなものです。

職業ごとのレベルは常に1からのスタートですので中々スキルが身に付きません。

取得したい上級職があり、そのために複数の下級職をこなし上級職をゲットするのはキャリアアップですが、何も関係性も無くジョブチェンジを行うのはやはりその場しのぎでしかありません。

 

退職するなら自分の価値がどう上がるかを考えましょう。

 

2 仕事を辞めないことも大事な選択肢

選択肢

 ⑴ なぜブラック企業に就職したかを考える

心身共に削られるブラック企業で働いているのなら退職を考えた方がいいです。

でも、転職先がブラック企業の可能性もあることは可能性としては頭に入れる必要があります

 

年功序列社会が崩壊しつつあっても、社会的にはまだまだ年功序列が根強い会社が多いは事実です。

働き手の年齢層を考えれば中高年が圧倒的に多いのでその人々が優遇される社会構造は避けられません。

 

そんな中で検討するべきなのが、「どうして自分はブラック企業に入社したのか」です。

 

当たり前ですが、誰しもがブラック企業で働きたいと思って入社してませんよね。

「就活何連敗…」と就活時期になると聞こえますが、採用試験を受けた全てが自分にとって働きたい職場だったのでしょうか。

 

何個も、何十個も試験を受けるのは自分の中で働きたい職場が明確になっていないからです。

 

私の世代は高校時代就職氷河期大学時代はアメリカのサブプライムローン問題で、内定取り消しや会社自体の倒産で就職浪人が問題となった時期でした。

当然同世代は四苦八苦している状況でしたが、ある友人は予め就職する会社に狙いを定め、その会社の情報を入手し、対策を練って狙い撃ちをしたため何社も採用試験を受けることはく無事就職できたと言います。

 

私が、もし本当に働きたい会社に入社したいのであれば、採用試験を受ける人とは異なる行動をします。

たとえば、事前に会社に連絡して自分を認識してもらう方法や、SNSなどを利用して自らが採用されやすい環境を作り出します。

 

好きな事なら、がむしゃらになるはずです。

 

その会社に就職したのなら、採用される確率が1%でも上がる方法を探します。

 

就職するときにそこまで考えましでしょうか。

 

学生時代の就職活動で何も考えずに就職した会社がブラック企業であったなら、同じ轍を踏まないように同じ就職活動の行動をしてはいけません

同じように求人広告を見て、同じように採用試験を受けたら同じようにブラック企業で働くことになります。

 

転職先を見つけるのであれば、自分が最初の就職した時の状況を参考にしましょう。

 

 ⑵ 仕事を続けながら探すのが最大のリスクヘッジ

仕事を辞めてから転職先を探すとその間は収入がありません。

転職しても転職先の環境が悪く、「前の職場の方がよかった」と感じても前の職場に戻れることは少ないです。

私の前職場の公務員は復職戻ることは不可能ですし、仮に採用試験があったとしても、公務員を退職した実績を見込まれて不採用になるでしょう。

(戻る気はありませんが)

 

決断にはリスクが伴います。

日本で退職し、転職が一般化しないのも転職先の職場が悪化するリスクを恐れる人が多いからです。

人によってリスクの考え方は違います。楽観的な人ほどリスクを小さく見込みます。

 

しかし、転職リスクはしっかりとを考えるべきです。

最も効果的な転職のリスク管理としては、今の職場で働き続けること

 

会社の勤務時間に影響しなければそれ以外の時間に何をやっても問題はありません。

会社の規範に触れる場合もあると思いますが、仮に触れたとしても会社があなたを必要としているのであれば抵触しても罰することはないでしょう。

私が社長なら優秀な社員が抵触してもお咎め無しです。表面上は注意すると思いますが。

 

なので、仕事を続けながら転職先を見つけたり副業するのは一番のリスク管理なのです。

 

 ⑶ 辞めるのは易し、入るのは難し

退職代行がある世の中ですが、就職するのと比較すれば会社を辞めるのはまだ容易です。

(退職拒否はほとんど会社側が違反していますので、退職する権利を妨害され退職代行に依頼しなければいけない苦痛はあると思います。)

 

退職代行に依頼し退職するのと、依頼して裏口採用されるのはどちらが困難でしょうか。

また、一度退職した会社に再度同じ会社に入社するのと比較してもどちらが困難でしょうか。

 

もし、仕事を辞めるのと仕事を続ける気持ちが半々であれば絶対に仕事を続けた方がいいです

辞めるのは、仕事を続けていて「やっぱり無理だわ」となったタイミングで辞めればいいので。

 

仕事を辞めてから「やっぱり復職したい」と思ってからでは遅いです。少なくても退職した時点よりも、会社にとって魅力的な人間でなければ再び採用はしません。

 

3 自分を考えを変えれば辞める必要はない

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 ⑴ 今の自分の価値観を表現できるか

自分の価値観を言葉にできますか。

 

言葉にできないのなら価値観を言葉に出来るようにしてください。

テキトーに入れたおもちゃ箱から、必要なおもちゃを取り出すのは難しいですよね。

人は頭の中も同じで、整理できていると思っても言葉として表現しようとしてもできないことが殆どです。

 

食わず嫌いといいますが、いざ食べてみると案外美味しくて好きだった経験はないですか。

私はピーマンがそれほど好きではなかったのですが、中学校時代に青椒肉絲(チンジャオロース)を食べたのをきっかけに一気に好きになりました。

 

それは私が頭の中でピーマン嫌いと思っていただけで、実際にピーマンがどうして嫌いなのかをきちんと理解していなかったからです。

 

価値観も成長すれば変わりますし、環境が変化すればまた変わります

 

ですが、自分が今どのような価値観を持っているかは把握する必要があります。

その価値観と会社の価値観にズレがあれば辞めれるのも選択ですが、価値観がズレが少ないのであれば無理して辞める必要はありません。

 

 ⑵ 自分の考えが間違っている

自分の中で正しいと思っていても間違っていることは多々あります。

お金が欲しい、いくらあっても足りないと考えて、給料のいい会社に転職しても「実は前の会社の雰囲気が好きだったな」と思い返すこともあります。

その人にとって実はお金はそこまで重要ではなかったのです。

 

お金は必要ですし、そのために働きます。

ですが、優先順位として高いか低いかは別です。

1週間に4日休みが欲しいと思うなら会社員で働くことはできません。

ですが、そもそもお金がそこまで必要でなければ会社員である必要もないのです。

もしかしたら、自分の価値観考えがズレている可能性があります。

今一度考え直してください。

 

 ⑶ その会社は本当に魅力が無いのか

辞める前にもう一度考える必要があるのが、勤めている会社に魅力が無いのかです。

 

会社には自分以外にも働いている人がいます。

働き手がいるのであれば、その人々にとってはその会社は(多少なりとも)魅力的なのです。

ではあなたにとって勤めている会社の魅力とは何だったのでしょうか。

また、会社を辞めることになって惹かれていた魅力を失っても大丈夫でしょうか。

 

公務員だった私は、やはり給料と待遇となにより世間体が魅力的に映りました。

公務員を辞めるのであればそれらを全て失います。

給料と待遇は自分次第で何とかなりますが、世間体だけはどうにもなりません

 

高卒である人間が国家公務員に匹敵する肩書を持てる転職先はあるでしょうか。

 

市場に出ている求人ではおそらくありません。

 

あるとしても数年後に実績を上げからです。一時的には世間体は悪くなります。

それでもいいのなら辞めてOKです。

私は世間体は不要だったので辞めました。

 

4 それでも辞めたいなら、すぐに辞めるべき

 

自分の価値観と会社の方針が合わないのであれば今すぐに辞めるべきです。

先に書きましたリスクヘッジ(リスク管理)の観点だと、働きながらが転職先を探すのがベストの選択です。

でも今すぐに辞めたい気持ちとやりたいことが決まっているのであれば、決断が遅くなるほどやりたい事をやるタイミングが遠のきます。

 

早く辞めたらって転職リスクが減るわけではありません。

しかし、最終的に辞めるのであれば、「これがやりたい!」というポジティブな理由が一番です。

 

ポジティブな退職理由は現職場に勝る働く動機であり、待遇・肩書が悪くなっても満足できる唯一の方法です。

 

辞めるか辞めないかは一大決心です。雰囲気で辞めることは止めてください。

でも、決心がついたならすぐに実行するべきです。決心したタイミングがベストタイミングなので!

 

 

ご参考になれば幸いです!